正式発表:5/12 カンボソスJr. vs ロマチェンコ[IBFライト級王座決定戦] | ボクシング・ダイアローグ

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IBF世界ライト級王座決定戦、2位/元3団体統一同級王者 ジョージ・カンボソスJr.(30=豪:21勝10KO2敗)vs 3位/元世界3階級王者 ワシル・ロマチェンコ(試合時36=ウクライナ:17勝11KO3敗)が 5月12日:豪・パースのRACアリーナ開催で正式発表。

 

昨年12月にWBCスーパーライト級タイトルを奪取した前4団体統一王者 デビン・ヘイニー(米)がライト級の王座を返上、空位となったことに伴う決定戦。

 

一時期4月14日という噂も一部にあったものの、この試合をアメリカに中継するESPNが5月12日の放映スケジュールを発表しており、正式決定と受け取って大丈夫そう。

 

カンボソスJr.は、昨年7月の前戦でマキシ・ヒューズ(英)とのIBF2位決定戦に微妙な2ー0判定勝ち、初戦で王座を明け渡しダイレクトリマッチでも敗れたvsヘイニー2連敗から再起と共に、辛うじて上位に生き残り。

 

ロマチェンコも昨年5月、ヘイニーに挑んで小差の3-0判定負けを喫しており、今回はそこからの再起戦で王座返り咲きに挑む形。

 

もともとこの両者は、カンボソスJr.が王者だった20年の夏に対戦が内定していたのが、ロシアのウクライナ侵攻開始から間もなくロマチェンコの領土防衛隊入隊によって消滅した経緯があり、今回は共に無冠となった状況での再マッチアップ。

 

足を使って動きつつ細かく当てて行くスタイル同士ながら、カンボソスJr.がカウンター狙い主体なのに対し、ロマチェンコはハイテンポのリズムでピンポイントにヒッティングするタイプ、と戦術は違っており、緊迫したペース争いの技術戦が予想される好カード。

 

どちらも最近は勝ってもピリッとしない&勝ちきれずに敗れる試合が目につき、評価を下げている状況ですが、個人的には攻防バリエーションの幅や土台の能力差でロマチェンコ有利では?とみています。

 

 

また、アンダーカードには先週末に初防衛を果たしたばかりのWBO世界バンタム級王者 ジェイソン・モロニー(豪)と、双子の弟で元WBAスーパーフライ級王者 アンドリュー・モロニーが出場。

 

ジェイソンはタイトルのV2戦の見込み、アンドリューは昨年5月のWBA王座決定戦で中谷潤人(M.T)選手に12ラウンドTKO負けして以来の再起戦。

(現状、どちらも相手は未定の模様)

 

ついでに勝手なことを言わせてもらえるなら、せっかくオーストラリアで興行を開催するのならWBOスーパーウェルター級王者 ティム・チュー(豪)も出場してくれないかな、と。