【結果+観戦記】ジョナサン・ゴンサレス vs レネ・サンティアゴ[WBO団体内LF級王座統一戦] | ボクシング・ダイアローグ

ボクシング・ダイアローグ

観戦記・展望・プレイバックなどなど・・・

 

3月2日(日本時間3日)

コリセオ・デ・プエルトリコ:プエルトリコ・サンフアン

 

◇WBO世界ライトフライ級団体内王座統一戦◇

 

正規王者 

ジョナサン・ゴンサレス

(32=プエルトリコ:27勝14KO3敗1分1NC)

vs 

暫定王者 

レネ・サンティアゴ

(31=プエルトリコ:12勝9KO3敗)

 

ゴンサレスは昨年10月、ヘラルド・サパタ(ニカラグア)とのV3戦をインフルエンザ罹患で試合2日前にキャンセル、その自身のトラブルにより誕生した暫定王者とのWBO団体内統一戦と同時に、タイトル3度目の防衛戦。

 

同年は、4月にも日本でセットされていた寺地拳四朗(BMB)選手との3団体統一戦をマイコプラズマ肺炎の発症→ 試合まで1週間弱のタイミングでキャンセルしており、今回は判定勝ちした22年11月のvs岩田翔吉(帝拳)以来となる約1年4ヶ月ぶりのリング。

 

サンティアゴは、そのゴンサレス欠場に伴い急遽設置された暫定王座をケビン・ビバス(ニカラグア)と争って12ラウンドKO勝ちで獲得、それ以来となる試合で同じく団体内統一戦と共に初防衛戦。

 

プエルトリカン同士による、タイトル一本化をかけた一戦…

 

結果は ゴンサレスが 3-0(117-111、116-112、115-113)の判定勝ち。

 

[ないだろうと思いつつ試しに検索してみたら、ほぼフルラウンドの映像があったので観戦]

 

初回はサンティアゴが前に出て仕掛け、ガードを高く固めたサウスポーのゴンサレスが迎え撃つ格好だったものの、2ラウンドからは逆にゴンサレスが前進してプレッシャーをかける展開に。

 

4ラウンドあたりから両者がもつれるシーンが出始め、以後は接近すると的中率の良くないパンチ交換&クリンチの流れでラウンドを消化、盛り上がりを欠く展開で進行。

 

ポイントを意識してか、前半の時点でペースが落ちていたサンティアゴが終盤になって再び自分から攻めて出るも、ゴンサレスは動きながら適度に迎撃して主導権を維持、そのまま試合終了のゴング。

 

共に有効なクリーンヒットのない、一度のヤマ場もない12ラウンズで面白い試合ではなかったながらも、一先ずこれでWBOのライトフライ級王座の一本化が完了。

 

ゴンサレスが試合運びの巧さで無難にさばいて勝利、という感じでしたが、出来が良かったとは到底言い難い内容で、感想としては取り敢えずWBOの指令をこなして剥奪の危機を逃れたか… くらいのもの。

 

今回は長期ブランク明けの影響でイマイチだっただけで、次戦から本調子に戻して来るかもしれないにせよ、攻略が難しいほどの王者ではない、というイメージは以前のまま。

 

同級の日本選手も、4団体統一を目指すWBAスーパー&WBC王者 寺地選手をはじめ、一度敗れている岩田選手(WBO1位)やIBF狙いと見られるもののWBOでも5位につける前WBC王者 矢吹正道(RUSH緑)選手らからしたら、もし挑戦チャンスが巡って来るようなら充分に勝算を持って臨めるのでは。

 

サンティアゴの方は、ほぼ初めて観るに等しい選手だったにしろ、どうもちょっと単調&無策過ぎた感が大。

 

ゴンサレスの弱点のボディを積極的に攻めるとかの作戦で、持ち前のパワーに託すファイトに出るんじゃ?という予想は全くハズレ、率直にイマイチ世界のレベルではないんじゃないか、と自分は思いました。

 

ついでながら、個人的な採点は 117-111 でゴンサレスでした。