『モンスター・シークレット』を読んだ、全体的な感想です。
完全なネタバレと言っても過言ではないので、ご注意ください。
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勇気はある?
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感想っていうか、シャルル感みたいな感じだけど?
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では。
まず、読んでよかったなーと思った。
といっても、私はかなり濃厚なシャルルファンだと思っていますが、だからといって、この鑑定医4段を読むのが怖い、という感覚はまったくありませんでした。
どんなシャルルも、あるがままに受け入れる。
それが、私なりのシャルルファンとしての在り方だから。
(参考;私の書いたシャルルに関するコラム 『モティーフと言う考え方』)
だから今回のシャルルが、既刊の鑑定医3冊のシャルルやマリナシリーズのシャルルと全く別人のようであってもいいと思っていた。
なぜなら、感想1で書いたとおり、どの話においても、ある意味シャルルらしさは失われてはいない。
冷徹、傲慢、不遜、人嫌い…。
そして、孤独。
それさえあれば、シャルルはシャルルなのです。
そして、私は読む前から確信があった。
今回の設定がどうであれ、シャルルがそうでないはずがない。
だから、これを手に取ることに全くの疑いはなかったです。
反対に、この本が鑑定医シリーズ4段だという説明の仕方に違和感はありましたが。
読んで、さらに思う。
これは、もはや鑑定医シリーズではない。
別なサブタイトルを付けるべきである。
新シリーズとして、立ち上げてもいいくらい。
ただ。
ただ、残念なことがある。
それは、
終わり方。
マリナシリーズも、パリシリーズも、鑑定医シリーズも…。
色んなシャルルを見てきた。
色んなシャルルがいた。
マリナシリーズでは、迷宮に始まり、パラドクスに終わるまで、シャルルの設定はどんどん細かくなっていった。
不明瞭だった家族や親戚のバックグラウンドがどんどん登場してきた。
設定はどこまでも細かくなっていくのに、肝心のシャルル自身のイメージが拡散されて、つかめなくなってきたと思う。
それを、私はキャラクターの一人歩きと言った。
鑑定医既刊3冊のシャルルも、それぞれ少しずつ違っていて、イメージは拡散し、シャルルはまるで霧のようにつかみどころのない一面を持っていたように思う。
でも。
でも、今回の本を読むことで、あんなにも拡散したシャルルが、帰ってきた気がした。
シャルルが、シャルルに重なった。
何のシャルルにかと言えば、迷宮のシャルルに。
シャルルは長い年月を経て、シャルルに戻ってきたのだと感じた。
ひとみ先生の中の、始めのシャルルに。
ちょっと脱線が長くなりました。
そうはじめのシャルルに戻った。
何が残念なのか。
このタイミングでの出版だからじゃない。出版社が変わったからじゃない。
終わり方が、違う。
終わり方が、全く今までの鑑定医シリーズと違う。
完結してしまった感がある。
もう、どんなシャルルも読めなくなったのではないか…
そんな感じを受けてしまった。
ひとみ先生は、シャルルを完結してしまったんじゃないか…。
シャルルと言う人物を、降り出しに戻して、戻すことによって完結しちゃったんじゃないかって…。
なんだかちょっと、不安になるような、そんな終わり方だった。
…
感想て言うか、むしろシャルルのコラムみたいで…。
これじゃどうなの?なので、もちょっと、物語について触れておきます、
ネタバレ、ですからね。
今回の事件、あおりにもあるとおり、ルーヴルの巨大ダイヤ『摂政』にまつわる事件の謎を解き明かす、みたいな感じです。
過去3作のように、猟奇的であったり性的表現がきつかったりはしません。
そういった意味では、大変読みやすい手に取りやすいものでした。
むしろ、鑑定医という枠からも離れています。
鑑定医という観点から事件を解決していないので。
物語としては、面白い。
ちょっと『ダヴィンチ・コード』なノリの話です。
で、『愛の迷宮でだきしめて!』なノリの話です。
面白かったです。