そうですよね。
人生には山もあれば谷もある。
わかりきってはいるけれども、高すぎる山はどうやって越えればいいのだろうか。
頑張ることは大事だけれど、もしも、もしもどうしても頑張れなくなった時にどうすればいいのか、誰も教えてはくれない。
学校はもちろん。職場でも家庭でも。友人でさえも。
ずっと自分のことで精一杯で、もちろん今でもそうで。
でも、きっと私が自分のことで精一杯になっているうちに、気付かないところで、私と同じように自分でいっぱいいっぱいになっている人はいるんだなと。
思います。
私は二次創作をします。
二次創作の中で各登場人物の考えやセリフは原作を意識し、それぞれの性格に合ったものにしているつもりです。
ですが、もちろん私個人の感情を反映させたものも、多々あります。
直近で書いた作品に、【ReStart】という作品があります。
この作品には、私の色んな感情がこもっていたりするわけなのですが。
精神力の強い人には、到底、気の付かないであろう、でも、とても私にとって大切な考え方を入れています。
夢の余韻に涙する薫に、シャルルが掛けることばと、和矢による補足。
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『夢などみるな』
泣くな、とはシャルルは言わなかった。
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涙は浄化だと思う。
泣くことによって、涙と同時にことばにできない激情やマイナスに傾く感情を流すことができるならば、涙を流すという行為は、非常に重要なことだと考えます。
だから、シャルルには『泣くな』とは言ってほしくない。
流せなかった激情は、内にこもって増幅し、悪い方向に向かってしまうかもしれないから。
だから、夢の世界に憧憬を抱き涙するくらいなら、むしろその憧憬を捨ててしまえと、シャルルは言うのです。
憧憬に触れてしまったならば、涙とともにそれを捨て去れと。
涙を流す人に、シャルルのカタチをかりて、私は表現する。
泣いている人に、泣くなとは言ってはいけない。
精一杯の感情の吐露の手段を奪ってしまっては、そのひとの感情は行き場を失うのだから。
そして、精神力が弱い人は、その増幅された感情に負けてしまうと思うから。
今、そのことばを掛けてあげたい人がいる。
けれど、今、その人に直接会うことはかなわない。
泣いているのかどうかもわからない。
それでも、私は彼女に言いたい。
涙は我慢せずに出し切ってしまえと。
泣くな、とは言わないから。
だから、何も言わなくていいから。
我慢しなくていいから。
泣きたいなら、いつまででも泣いたらいいと。
山にぶち当たって、谷に落ちてしまった彼女に言いたい。
彼女の前にあった山は、もしかするとエベレストよりも高くて、モンブランよりも険しいかもしれない。
堕ちた谷は、恐ろしいほど深いのかもしれない。
それでも。
谷には必ず底がある。
どんなに深い谷でも、必ず底はある。
でも、帰っておいでと。
待ってるから、時間がどんなに掛かってもいいから。
少しずつ、昇ってきたらいい。
そしたら、一緒に泣こうね。
途方もなく厳しくて険しくて高い山を見上げて、泣こう。
一緒に山裾をまわって、時間が掛かってもいいから、山の向こう側の世界に行けるお手伝いをしてあげたい。
何も出来ないし、救いになる言葉を私は言ってあげることは出来ないかもしれないけれど。
彼女のために泣いてあげることもできるけれど。
そうじゃなくて。
泣きたいなら、一緒に泣いてあげたいと思う。
それを、伝えたいと思う。
自分自身に精一杯で。
気付いてあげられなかった分。
一緒に泣きたいと思う。
だから、帰っておいで。