勉強部 夏合宿2
「母さんの夏合宿は、昼を過ぎました」
味噌カツとひつまぶしではお腹いっぱいになった我々は、宿泊するホテルに荷物を預け、カフェで勉強することに。
お世話になったカフェは
カリモクのソファや椅子などがセンス良く配置され、愛想のよい店員さんが接客してくれました。
注文したコーヒーやケーキやプリンを食べながら、まずは1時間お喋りして。
さ、そろそろ、腰を据えて勉強しようかね。
やー、まいったまいった。
で、日も暮れて腹も空いてきたことだし
(すくか?)
夕飯に向かいました。
風来坊若宮店 に行きました。
っかー、ビールが沁みるねー。
私は風来坊の方が美味しく感じました。
ふー、食った食った。
あ、もちろん。
食べるだけじゃありませんよ。
なんのために来たんだって、話ですよね。
んで、お風呂に入って寝ました。
やー、今日は歩いたわー。
勉強部 夏合宿!!
「母さんは名古屋へ行ったのす」
来たる7月23日は、TOEICの試験です。
勉強部の私とのりたいこ部長とで、直前強化合宿を行う事にしました。
合宿場所は、両者の中間地点名古屋!
陶器で有名なノリタケは、ここ名古屋の地が発祥。
レンガ造りの建物は当時の窯があったところ。
やりましょう。
やりましょう。
曽野綾子 長い暗い冬
短編ホラーの名作中の名作と言われる
曽野綾子『長い暗い冬』
1964年作の古い作品です。
あらすじは以下の通り
商社マンの石山は北欧に赴任している。
寒くて長い夜の続くこの地では、気持ちも晴れない。
彼は7歳の息子と2人で暮らしている。
本来、妻も来るはずだったが、直前に自分の部下と心中してしまい、息子だけが来る事になったのだ。
ある日、日本から友人の医師柳井が来る。
石山は、このままこんな陰鬱な所に住み続けていたら、鬱病になり発狂してしまうのではないかと相談する。
寂しさと懐かしさで柳井を自宅に招待する石山。
そこで柳井の放った言葉は……。
この短編。
意味がわからないんですよ、全然。
でも、ネットで検索すると、名作中の名作!とか、私の一番好きなホラーです、とか、絶賛の嵐。
長男たーが、名作というので図書館から借りてきたがオチがわからず、どこがホラーかもわからない、読解力がないのか、母さん読んで見て、と勧めてきたので読みました。
でも、私も読んで見たんですが『??? …で?』としか。
※※※※※※※※以下、ネタバレ※※※※※※※
物語のオチとしては以下の通り。
石山の息子・光之は、家政婦の言葉すらわからない環境で、日本から持ってきた絵本『カチカチ山』を読みふける。
カチカチ山のあらすじは、卑劣なイタズラを繰り返す狸。懲らしめて狸汁にしようとしたおばあさんを返り討ちにして殺してしまい、逆におばあさん汁を作っておじいさんに食べさせてしまう。
見かねたウサギは仇を取るべく、狸の背中に火をつけたり泥の船に乗せて沈めたりして、やっつける。お礼を言うおじいさん。めでたしめでたし。
ところが光之が持っていた絵本は乱丁しており、ラストシーンの後さらにページが挟み込まれていた。そのシーンは狸がおばあさん汁をまんまとおじいさんに食べさせて『あはははは、いま、おまえさんのたべたのは、じつは、おばあさんのにくさ。わたしはこうしてぶじなのさ。たぬきはこういいながら、にげていきました』と逃げ出すシーンであった。
一心不乱に読み続ける光之。
柳井は言う。
『君はなんでもない。しかし、君の言い方で言うと、息子さんの方が、もう、狂っているんだ!』
※※※※※※※※※※※※※※※
へ?
オチ、何?
息子が実は狂ってました、ってとこ?
そんなん冒頭数行でわかるやん?
こんな寂しいとこに1人連れてこられたら、そら気ぃも狂うやん?
てか、オヤジもなんで落丁絵本気付けへんねん。
おかしいやろ?と。
自分たちが、この名作と言われる話を読み込めない悔しさで、他の書評を色々調べても、みんなどこの部分に恐怖を感じたか書いてないんですよ。
『やはり秀逸な作品!』
『ゾッとしました!』
『傑作ホラーといえばこの作品』
とか。
や、だから、どこの何に戦慄したんだよ、と。
どう解釈してんだよ、と。
しまいにゃハラが立ってきて、名作名作言われてるから読んでもないのに自分も乗っかっとけって思ってんちゃう?とすら思うようになり。
でもね、もう少し深く考えて見ました。
この作品は、なぜ短編なのか、そして、淡々とした単純な文章なのか。
すると見えてきました。
単純な主人公石山の視点で終始する短編の周りに、恐ろしく深く悲しい大きな物語が囲んでいる事が。
息子光之の世界です。
甘えたい盛りに母親を亡くし、言葉もわからない異国に連れて来られ、父親は仕事で家にはいない。
絵本を読む以外には、ただ眠るしかない極限の寂しさ。
ただ1つの拠り所は、持参してきた『カチカチ山』。
その本の落丁は偶然とはいえ、バットエンド。
いや、エンドにもなっていない悪意のループ。
周囲の大人が誰もそれに気づかない空虚さ。
そして、光之が人間として本来なら得られる『哀しみ』すら与えられなかった恐ろしさ。
短編には、光之のセリフは一言もありません。感情が伺える地の文もなく、ただ行動が記されているだけ。
短編が単純であるからこそ、我々読者に『読むことができないすごく怖い物語』を垣間見せることに成功しているのです。
読めないけど、すごく怖い事だけは確定している。
まるで海に頼りなく浮かんでいて、そこに得体のしれない巨大な生物が自分の足にちょっと触れてしまった時の恐怖を感じないでしょうか?
きょうび出回っているホラーで子供の虐待などがモチーフになったりしている作品は多くありますが、それらのいずれもエピソードの1つ、ホラーの要因の1つとして扱われています。
しかし、本作品は、あくまでも氷山の一角として見せている、という点が、作者の才能を感じます。普通の小説家なら、そこを書きたいし、書いてしまうから。
この点が今も色褪せない名作といえるのではないでしょうか。
やー、
『ホラーの傑作!』『名作中の名作!』『ホラーといえばこの作品』


















