先日は、NHKカルチャーのオンライン講座で、光る君への時代考証を担当されている倉本一宏さんと直木賞作家の澤田瞳子さんの対談「平安時代を問い直す」を受講しました。
色々と幅広いお話を聞けて勉強になりました。
しかし、当時の記録というものは、立場立場で主観的という以上に熾烈な宣伝戦を繰り広げていたような……。
殺し合いが無い分、情報戦や宣伝戦が凄まじいですね。
光る君へで秋山竜次(あきやまりゅうじ)さんが好演されている藤原実資(ふじわらのさねすけ)さんが書いた全61巻の『小右記』(しょうゆうき)ですが、これは彼の実直さが出ていて結構信頼性がおけると思います。
しかし、紫式部も清少納言もその言は、立場立場の感情がかなり入っていて客観性がない……。
こう色々と読んでみると改めて司馬遷の史記は凄いものだなと感じます。
それとともに、平安時代に限らず現代においても、複数の様々な立場の人々の言をよく聴いて分析していく力がないと振り回されるなと。 そこはこれだけ時代を経ても変わらないなと。
全二回で、近々対談の第二回目を聴く予定ですので楽しみです。