この当時、のらりくらりするH田に対して、N君の代わりに
我々でH田潰しをやろうという話も一度持ち上がりました。
しかし危惧したのは、E田のときのようにネット報復や
チクリ等の匿名情報で情報操作などをしてくる可能性が
高かったという事です。
そういう理由で、現実には動けなかったのです。
その報復が我々に向けられるよりまず、
N君に矛先が向かう懸念がありました。
N君の住所氏名、メアドなど全部知られていますからね。
それほどH田という人間は姑息な手を使うのです。
我々が正義の味方のつもりで独断自発的に
H田退治に行くのは簡単なのですが、確実にH田からしたら
N君のサシがねと思い込むであろうし、
性分として恨みを「倍返し」してくるだろうという
懸念がありました。
そうした二次被害的ストレスを抱えて苦しむのは、
我々ギャラリーではなくて、N君一人です。
T映にしろ円谷にしろ「著作権」では取り締まります。
警察もそういう被害届けを受ければ検挙もするのですが、
「コレクター間のトラブルによる精神的被害」とかいうものに
何等手がつけられないところが今回のテーマの問題にあるように
思います。
IW氏は被害者と一緒にT映にも相談しましたし、
警察にもあちこち相談しましたが、
T映は頭から信用はしてくれないし
（よくそういう通報がかなり大量にあるのだそうです）
警察も「詐欺」という明確な証拠が固まっていないと
送検できないし、無理して送検しても逆に証拠不十分で
名誉毀損で訴えられてしまうので検挙までは難しい
ということでした。
結局、たらいまわしされて、
最終的に途方に暮れて泣くしかないみたいな状況を皆さんには
想像してほしいです。
「こんなものにそんな大金払う方が非常識！」という叱責を
逆に警察からされてしまうぐらいです。
その犯罪意識の低さがこういったレベルの人間達を
増長させているのであるでしょうし、
大なり小なりコレクターにはついてまわる問題です。
「信用する」のと、「信頼し合う」ことは根本的に違うと
言うことを考えて取引なり譲渡なりをしないと、
ただ要領の良い奴だけが得をするということになります。
つまり、こうやってネットの向こうで良識ぶっている
自分なんかをまるごと信用するのは怖いことであって、
「N君なんて本当に実在するのか？？」などと疑り深くなって、
そのくらい慎重になって物事や話を見ることが
一番重要なんではなかろうか？と思っています。
犯人が被害者を装ってカモフラージュしていることや、
共犯とされているが実はパシリの身代わりに過ぎないなど、
オタクの悪知恵は果てしなく巧妙であることを
認識しておくことが大事なことだと思います。
こういう特性の趣味やコレクションをしていくということは、
日々リスクの綱渡りをしていくような側面が多分にあることだという
自覚が必要で、信頼関係がしっかりできていないものを
「信用してはいけない」ということですね。
この手のプロップ蒐集は骨董の世界と同じで、新参者がカモに
されてしまうというのは、日常茶飯事だと思います。
しかし、「うまい話」はあまりありませんが
「良い話」は実際はたまにあるのです。
それをどう見極めて行くのかは、
" 石橋を叩いて渡るぐらいの慎重さ " と、
逆に " 勝負運 " のようなものが無いと
実際にコレクションを続けて行くのは難しいものです。
H田と音信不通になった時、N君本人はこう語っていました。
因果応報という言葉がありますが、
悪い事をして、逃げちゃっても、
結局は自分に跳ね返ってくるんですよね…
どんなにごまかして生きても、現世で苦しむか、
来世で償うかしかないです。
結局は罪を償う事でしか前には行けない訳で…
彼女とは友人として接していたつもりなので、
Ｈ田氏に救われて欲しいと願っています。
怒りより悲しみ、憐れみな感情なのかもしれません。
何故なら自分はそんな詐欺にあった事より、
素敵な仲間に出会えた事、
子供に夢を与える事が出来た事等、
かけがえのないものを手にする事が出来た事を
重んじていますし、この趣味に出会えて、
とても幸せだったと思うからです。
そんな世界があるのに、人の良心を利用し騙して、
いつもハラハラして、嫌われて嫌な思いして…
何の為の趣味なんでしょう。
そんな事で得たお金でする食事は信頼し合う仲間と
食す食事より美味しいのでしょうか？
自分ととＨ田氏の差は出会えた仲間の差なのかもしれません。
誰でも間違いは起こすもの。
その後、時間がかかってでも間違いを正せるかが、
その人の幸せにかかってくるんだと思います。
Ｈ田氏の幸せを願いたいと思います。
騙しとられたヒーロー達は活躍の場を奪われ、辱めを受け、
本当に無念だったんだろうと思うと胸が締め付けられます…
N君のこんな思いも彼女には届いていないのかと思うと
切なくなります。