今回も立体資料集関連のネタです。
前々回のブログで、
"旧1号マスクとベルトセットにショッカーベルト" とサラッと
書きましたが、ショッカーベルトは実はプロップでした。
初期のFRP製のショッカーベルトは実際には数本存在しています。
アクション時に破損しやすいと言う理由から途中でラテックス製の
バックルに差し替えられて行くので、初期のFRPのバックルは
余り使われる事無くT映の倉庫に眠っていたらしいです。
その数本のベルトの持ち主達は誰か大体分かっていますが、
公表は控えさせていただきます。
今回画像に有る物はその内の一本で、宇宙船の編集の方に渡った
ものだと思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150102/02/munchen-pokute/e1/d5/j/t02200293_0480064013177490671.jpg?caw=800)
三種揃えた写真は、上から
講談社 仮面ライダーリミテッドボックスの特典レプリカ。
T映ヒーローネット版のレプリカ。
一番下が、オリジナルです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150102/02/munchen-pokute/d4/d3/j/t02200285_0480062213177490674.jpg?caw=800)
まず、リミテッドボックス版とオリジナルの比較。
リミテッドボックスはかなり縮小していて、平坦な形に
なっています。
モールドは同じなのでそれなりの完成度だと思います。
但し、大きさが変わるとかなり印象が異なるので
オリジナルプロップからのレプリカと言えるのかは
微妙な所です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150102/02/munchen-pokute/6c/b1/j/t02200109_0620030613177490672.jpg?caw=800)
T映ヒーローネット版とオリジナルの比較。
大きさはまあまあ頑張っていると言う感じですが
バックル部は作り起こしなので詰めが甘いという
感じがします。
後で留める金属バックルも形が違います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150102/02/munchen-pokute/2c/ca/j/t02200113_0640033013177490675.jpg?caw=800)
横に並べて撮った写真ですが、やはり少し大きさが足りない
感じです。
現物から型取り出来ていないので、仕方が無い所ですね。
このオリジナルのバックルは恐ろしく薄く、軽くできて
います。
当時の技術も中々のものだと思います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150102/03/munchen-pokute/2b/d0/j/t02200150_0640043613177498785.jpg?caw=800)
裏側の処理は全く違っています。
ヒーローネットは最近のレインボー造型が行っている
黒いシーチングでの貼付け。
オリジナルはビス止めです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150102/02/munchen-pokute/2e/8a/j/t02200165_0640048013177490858.jpg?caw=800)
飾りボタンは材質自体が違っていて、ヒーローネットは
金属製でエッジが立っています。(左)
オリジナルはプラスチックに銀メッキ加工です。(右)
しかし、1971年製作のプロップが44年の時を経て、
こんなにいいコンディションで残っている事に感動します。
FRPはちゃんと作れば長持ちするんですね、、。
「こういうプロップを個人が所有しているのはおかしい!!」
と言う方も当然いると思いますが、こういうプロップは
所詮撮影が終われば捨てられる運命だった筈です。
当時のスタッフやファンが思い入れを込めて
今日に伝えたからこそ、残っているのだと思います。