時間の合間を見つけて、京都国立近代美術館に行きました。
京都ならではの伝統の中に、はっとする斬新さがあるコレクション展です。
いきなり、隣の京セラ美術館で展覧会が開催中の、キュビズム。 ピカソの静物です。
アルベール・グレーズの、「木と川」です。
そのグレーズの著作、「キュビズムについて」。
ここから、明治時代の日本画になるのが、近美らしい。 中島来章の「夏冬花鳥図」。
掛け軸の小宇宙に、ほっとします。
と、突然、江中無牛の蝦蟇仙人に、びっくり。
こちらは、「書を持って街へ出よう」との部屋。 芝生に見立てた広場で、読書をどうぞ。
ダヤニータ・シンのオフセット印刷写真集、「ファイル・ルーム」がずっと続いています。
ここから、明治の工芸。 七代錦光山宗兵衛の、「煎茶飾図花瓶」がしぶい。
藪秋山と惣助の花瓶も、またしぶい。
初代と二代目の冨田幸七、漆と蒔絵の重箱と絵文台に、歴史があります。
ここから、「鉄斎を慕う洋画家たち」との特集。 梅原龍三郎の「雲中天壇」が、うねるようです。
山下新太郎の「宇治川」が素朴です。
いつもの、河井寛次郎の陶器も拝見できます。 壺と鉢の形状と釉薬が、独特なんです。
昭和になってからの、鍋井克之の「月光と海水」に、深い静寂がある。
色々楽しめて面白い。 國府理の「プロペラ自転車」で、空も飛べるはず。
出口に、畠山直哉の発色現像方式印画。 その吸い込まれるような世界を、見つめていました。