大阪松竹座での、ほんまにさよなら五月公演、夜の部は、「心中月夜星野屋」です。
古典落語の「星野屋」を題材に、七之助と中車で8年前に初演された、新作歌舞伎。
なぜか大阪で上演されへんかったんを、ボロカス言われたんが、作者の小佐田定雄はん。
晴れての上演が、さよなら公演とは、こりゃいかなこと。 いずれ再び、とーんとーんとんぼり道頓堀で。
おたかはいつもの七之助で、それに振り回される照蔵には扇雀。 おかんのお熊に鴈治郎とは、さてこの相性は。
まずは、おたかの家。 きゃぴきゃぴ騒がしい稽古娘のリーダーは、なんと雁之助。 そこに千壽と仲之助とはかしましい。
金の切れ目が縁の切れ目のはずが、照蔵と心中の約束をさせられたおたか。 ここはお熊におまかせあれ。
吾妻橋から飛び込んだつもりで逃げたらええねんと、始まる海老ジャンプの特訓。 ぴょーん。
猿弥とちがって、自分からはあほうになり切れない鴈治郎。 猿弥の芝居を参考に、おもろいお熊になってまっせ。
吾妻橋まで様子みに来て、一緒に飛び込もうとするところを、すったもんだで照蔵だけどっぽーん。 あーあ。
七之助が息を合わせてくれるので、鴈治郎も段々とノリノリになってくる。 そこに、M-1でも活躍しそうな虎之介。
夜な夜な照蔵の幽霊が出て、おたかを取り殺すてゆうてますねん。 こりゃもう、尼さんになったらどないだす。
それっぽいことゆうて、虎ちゃん、顔が笑てるで。 ここからの騙しだまされの応酬に、ついて行くんが大変や。
ふふ、はは、うわはははは。 ええっ、切髪ちごて、かもじやて。 それがどないした、渡した手切れ金は贋金や。
つこたらお縄て、そんなん返すわ。 あほやな、ほんまの金やで。 そう思て、3両くすねといたわ。
で最後に、おくまにおたかが、きつーい一言。 このテンポの良さに、松竹座とのバイバイもすっきりしたかも。

