歌舞伎座で四世雀右衛門を偲ぶ | 宗方玲・詩人が語る京都と歌舞伎

宗方玲・詩人が語る京都と歌舞伎

ブログの説明を入力します。

無事に千秋楽を迎えた、歌舞伎座での三月大歌舞伎は、四世雀右衛門の十三回忌追善でした。

 

 

軍隊への召集、立役から女方への転換、映画界に行ってからの復帰など、数奇な運命をたどった役者。

 

 

主流の劇団に所属せず、決まった相手役を持たないながら、その隙間で大役を演じるまでになった人。

 

 

80歳を超えて、三姫を演じました。

 

 

年下の役者とバランスが取れるよう、ジムに通って体を鍛えたとか。

 

 

それほど多く拝見したわけではありませんが、年齢に関係のない、瑞々しさには驚かされました。

 

 

その秘訣は、本人の修練とともに、共演する俳優のエッセンスを吸い取る、性(さが)にあるのかも。

 

 

吸い込まれるような雀右衛門の世界は、忘れられません。 コスプレや酒のエピソードも、お茶目。

 

 

こうして、歌舞伎はつながっていく。