中央通りを京橋方面に戻って、ポーラミュージアムアネックスに行きました。
ただいま、「表彰と趣意」との、中堅アーティスト展が開催中です。
その趣意をしっかりと拝見。
凝縮された空間です。
まずは、自然の中に、これも自然な建造物を置く、西田秀己の作品。
その設計図が精密。
湖に浮かぶ、道標。 静謐な写真が、またいい。
作家がこだわるのが「fragile」.。 その「bridge」を行き来する、作家自身の映像。
次は、金属で微妙な空間と時間を表現する、砂田百合香。
鉄の線が周期的に動きながら、きしんだ音を出している。
これは、閉じた宇宙なのか? 作品名の、「ambivalent」を嚙みしめる。
おや、エジプトの遺跡?
俗物的な表現のようで、さりげないメッセージがある、江原梨沙子の絵画です。
曼陀羅のようにも、水墨画のようにも見える。
そこに、作家のトリック。 余裕のアートに、くすり。
コンパクトな空間で、不思議な時間を過ごしました。