桂文華のはあとぴあ寄席 | 宗方玲・詩人が語る京都と歌舞伎

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地下鉄丸太町のハートピア京都での、はあとぴあ寄席に行ってきました。

担当は、桂文華。 三代目・小文枝(五代目・文枝)の弟子で、上方落語の正統でファンが多い人。

 

今日は、三席たっぷりと。 まずは、前座のお手本になりそうな、「子ほめ」。

小学校を訪問した時のこと。 子どもたちは、初めてだけど面白かった。 先生は、本当に面白かった人は手を挙げて。

 

おいおい、それが余計やて。 ちょっぴり毒ありのつかみから、「子供」と「ほめる」で「子ほめ」につなげる。

これでもかと言うくらいのボケが、文華の特徴。 赤ちゃんが若く見えるように、どうほめる?

 

次は、長めの「天狗さし」。 ぐっと高い赤の高座は、段ボールの手作り、持ち運び便利で4万円。

ちょっとしたアイデアで儲かるところから、儲け話を知り合いに持ち込む、ボケ商売人の噺へと。

 

今度は、うんちくのつかみ。 懐が深いのも、文華の特徴。 なんやて、天狗のすき焼きで大儲けやて。

鞍馬までカラス天狗を捕まえにいった、アホな商売人。 お坊さんを連れて帰って、さあどないしょ。

 

小さい会場での、少人数の公演。 アットホームな雰囲気で、高い席からでも距離が近い。

休憩後は、「くっしゃみ講釈」。 今度は、若い頃、旭堂をあさひどうを呼んだ、講釈のいじりを延々と。 

 

そこから、やっぱりアホが登場。 講釈師に一泡吹かせるために、八百屋に行ったのに、何を買うのか忘れて。

ほら、あれやて、あれ。 ここから始まる、八百屋お七のからくり口上。 ここは文華の技で、なんぼでもやって。

 

で、胡椒は売り切れで、代わりに唐辛子を燃やしてパタパタ。 ぶふぁーくしょん、はぁーくしょぉん。

サゲがばしっと決まって、こいーい40分の幕。 手作り味の会場設営に、上方味を楽しめたひと時でした。