FIFTHMENのジャズライブ | 宗方玲・詩人が語る京都と歌舞伎

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現役学生世代で、伝統的なジャズに取り組むクインテット、FIFTHMENのライブを拝聴しました。

 

ピアノの音試しが、いつの間にかメロディーになって、テナーの基本的なソロがかぶさってくる。

そこに、これも基本的なドラムスとベース。 やあ、これは気持ちいい、「All The Things You Are」。

 

そこに、暴れないフレディハバードのような、メロディックなトランペット。 これで、5人が揃いました。

同じクインテットでも、マイルスより、ハンコックの「Maiden Voyage」を連想させるサウンドです。

 

お決まりのソロ回しで、すかっとまとまりました。 なるほど、伝統的なジャズ。 いやいや、何かありそう。

5人とも、学生っぽい。 Tシャツ(FIFTHMENのプリント!)、ジーンズ、短パン、キャップが爽やか。

 

メンバーは、石脇サンタ(Ts) 勝山貴裕(Tp) 島田颯(P) 前畑優作(B) 廣瀬隼也(Ds)。

MC役の石脇さんが、ぼそぼそと喋り始める。 今日はオリジナル中心で行きます、って、あれっそうなん。

 

で、始まったのが、タイトルがまだない「Untitled Tune(Trad)」。 ニューオリンズ風で、くずれないスイング感。

続いては、スタンダードに戻って「Star Eyes」。 金管のハーモニーが、きれいに響く。 やっぱり基本的。

 

ここから、オリジナルが続きます。 金管がテーマをハモって、テナーとペットが順にソロ。

そこから、テーマを繰り返し、ソロ回しで締め。 こりゃ、ジャズの王道。 アバンギャルド味は、まったくなし。

 

1曲がたっぷり長い。 あちこち話題が飛ぶ、MCも長い。 4ビートに乗った音がクリア、パッセージが明快。

派手なソロや、見せつけるようなテクニックはないので、初心者でも安心の(?)ジャズかも。 

 

この後も、長いMCと、明るい曲が続きます。 自然と体が揺れてくるノリは薄くても、にこにこうれしい演奏でした。