大宮から北に向かうと、西賀茂です。 市内なのに、この独特の情景。
臨済宗の正伝寺を、訪ねてみましょう。
門をくぐったところの、小さな池。 そこにある、小さな冬。
落ち葉の道を、ゆっくりと歩いていきます。
ふんわりとしたコケ、そっと乗っているモミジ。
ちょっと脇道にそれて、竹藪を歩いてみましょう。
ああ、遠くの山が私を見ている。
法雲寺の向こうには、神山が。
道を戻って、本堂に着きました。
人の気配がまったくありません。 ぼくは、ここにいるよ。
鐘の音が聞こえてきそうです。 では、町に戻りましょう。
すぐき菜の畑と、五山送り火の船山を臨みます。
東に歩くと、京の北西を護る、大将軍神社。
更に東に歩くと、西賀茂の弘法さん、神光院です。
時間が止まっているよう。
敷き詰められているのは、落ち葉? それとも、忘れていたあの頃の想い?
背負っている? 気負っている? それでも、ここにいる。 まあ、ゆっくりしなはれ。
どれくらい、いたでしょうか。
ふう、賀茂川まで歩いてきました。 こうして、冬の中にいる。