宇摩志阿斯訶備比古遅神 ~世界樹神~ | 神さまの本音・御利益だけでは解らない神々の気持ちと本来の御加護

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日本の神様って漢字ばかりで意味不明ですよね。文字から噛み砕いて解説してます。

古事記・日本書紀を元に
神名解説とスピリチュアルを融合してお話します。

今回は、宇摩志阿斯訶備比古遅神 ~世界樹神~ についてお話をしていきます。別天神(ことあまつかみ)と言われる通り、この世界の天神(天津神)と違う神という意味です。

 

~宇摩志阿斯訶備比古遅神とは~

 

【性別・別称】
比古遅は、比古(ひこ)が男性、遅(ぢ)は祖父(おほぢ)、伯父(をぢ)と同じで、ヒコヂは男性の尊称や親称です。一般的には性別が無いと思われています。独神で別天神とも呼ばれます。

【神名】
宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)(古事記)
可美葦牙彦舅尊(うましあしかびひこぢのみこと)(日本書紀)(先代旧事本紀)

【神格】
形成神、生成神、生命力の神、神々の管理神

【御利益】
農業守護、五穀豊穣、開運招福、健脚、交通安全、足の病の治癒

【宇麻志阿斯訶備比古遅神とは】
 天地の始まりの部分で登場する神で別天神の第四の神。独神となって身を隠した神です。天地の始まりにおいて、国土が若く浮漂していた時に、葦の芽のように伸びる物によって成った神とされています。この神の出現を語る「葦牙(あしかび)の如く萌え騰れる物に因りて成りし神の名は」の部分が神名になっています。
 日本書紀では、七通りの伝のうち三つの伝に「可美葦牙彦舅尊」と書かれております。この神が葦の芽という具象的なものに即した表現を持っていることから、中国思想の影響以前の日本の古代の素朴な思惟を留めていると捉える考え方もあります。その他にも様々な説がありますので簡単に紹介いたします。

《原初の植物から人類が生まれたという神話から派生》
 中国西南部・東南アジアからミクロネシア・ポリネシアまで広く分布しています。宇摩志阿斯訶備比古遅神には、人類発生の神話というより世界樹的な色彩の強いことが指摘され、特にポリネシアの神話と類似しているという考えがあり下記のような説があります。
①葦の芽の神格化説
②葦の芽から人類の始祖が出現したという神話の反映とする説

《アシカビというのは比喩的な表現》
 天上の神であるから地上の葦の芽そのものではないとする立場から下記のような説があります。
①葦の生長の有り様に例えた、国土の生長力の神格化とする説
②天地未分の混沌の中に立つ生命の樹説
③天柱に相当する観念が葦によって象徴された説
④天上における生命の具象化とする説

《後の葦原中国の成立を見据えた命名》
 男性的な活力を象徴するものとしての比喩的な表現であるとする説があります。ヒコヂという呼称や日本書紀の神人という表現からは、人格神的な性格も推測されています。

《漢字から読み解く》
宇摩志阿斯訶備比古遅神
天地四方 とどく 思いやる気持ちに よりかかる事を このように 大声でしかり 其れにそなえる なぞらえる 代々語り伝えられる存在 の神
 神々が思いやりを持って大地に恵みを与えているのに、それに甘んじる事をしている。そのうちにそれが当たり前になり気が緩む。この様な事にならぬように気を引き締めるように指導していく存在の神。

可美葦牙彦舅尊
できる りっぱな 葦船の 旗頭の すぐれた青年の 舅 の神
立派でできの良い葦船の旗頭をしている嫁持ちの優れた青年を持った父の神様

《音から読み解く》
 ウマシは良いものをほめた美称、アシカビは葦の芽、ヒコは男性、ヂは祖父(おほぢ)、伯父(をぢ)、ヒコヂは男性の尊称や親称。と解釈されています。

宇摩志阿斯訶備比古遅神・可美葦牙彦舅尊
うまし あしかび ひこ じ のかみ(のみこと) (音での区切り)
すごく立派な葦の芽の伯父の神 という解釈になります。

 

~和製タロットカードの説明~

和製タロットカードでは、宇摩志阿斯訶備比古遅神を大アルカナ生命4にしています。

【カード解説】
◎占術神格︙世界樹神
■正位置︙豊穣、満足、包容力、魅力、愛情
■逆位置︙嫉妬、我儘、浪費、感情的、怠惰


【カード意味】
 世界樹神のカード。肥沃な大地にそびえ立つ大樹。原初の植物であり世界の源である樹木。皆から愛され包容力のある魅力的な存在です。ですが、それに甘んじるようだと大声で叱られます。叱られないように備えて知識を蓄えて伝える。そのようなカードです。

 

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宇摩志阿斯訶備比古遅神から一言~

 今回は、宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)のお話をしてきました。この神様、色々な説がありますが、植物生命関連と歳のいった男性の神というのは間違えなさそうです。では、実際どのような思いがある神様なのか、話していきます。

「はじめまして。よろしくお願いいたします」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「うむ。よろしゅう。何から話せば宜しいかな」

「実は何も決めてません。何を知ってもらえば良いのかなと・・・」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「そうだのぉ。では、儂の所へ祈願へ来るのならば!という話をしよう」

「そうですね。思いや、祈願やどんな神様なのか。知られていないでしょうから」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「では初めに。祈願についてだの。まぁ何を祈願しても構わぬ。思いをぶつければよかろう。本音で来るのが一番。建前などいらぬ邪魔だ。敬意なんてものは、何も感謝する気持ちが無ければ発生しないし、ご利益も何も感じなければ感謝の気持も生まれぬであろう」

「確かに・・・。押し付けの敬意なんて滑稽ですよね。形式も重要!?というか・・・最低限のマナーさえ守れば良いのかもしれませんね。下手に心にもない敬意なんて向けられても嫌でしょうね」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「その通りだの。程々でよい。皆、どの神々もこれは同じのはず。まぁ儀式になってしまえば致し方ないがの。本音はそういうものだ」

「はい。解りました。《農業守護、五穀豊穣、開運招福、健脚、交通安全、足の病の治癒》などと言われていますが、何が得意なのでしょう?」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「あ~これかぁ。簡単に言えば《農業守護・開運招福・足の守護》だの。交通安全はまぁ・・・何処でも有るし・・・。開運招福も・・・。お手伝い程度だのぉ。福は自分で掴むもの。ほいほい落ちているものではない」

「あ・・・。どの神々も同じこと言いますよね」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「そうだのぉ。拝めば福が来るとかはないのぉ。己の努力やらが機縁になるだけじゃ」

「ありがとうございます。あとは・・・どんな願いが好きですか?」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「おぉ。そう来たか。願い事で好きなことか。うむ、何を願っても良いが、本心から純粋に求める心が好きだのぉ。本当に心底思う心を見ると叶えてしまわねばと此方も思う」

「そうですよね。内容というより相手によりけりってことですよね」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「そうだなぁ。差別や区別をするつもりは無いが、やはり真剣さをみてしまうのぉ」

「いろいろとありがとうございました」

宇摩志阿斯訶備比古遅神

「いやいや。こちらこそ。また何かあったら話そう」

 

~最後に~

 最後まで御覧頂き有難うございます。リニューアル第四弾として書きましたが、要望等がありましたら、記載して頂ければ幸いです。