シリーズで書かせて頂いております
1983年に出版されました 「 見栄講座 」
今回は 海外旅行編 です。
まずは ブーアスティン の
「 旅行は自分の身体を動かすスポーツから、見るスポーツへと変化した。
旅行者の没落、観光客の台頭 である。
旅行者は 能動的 であって、冒険と探検を常に捜し求めている。
観光客は 受け身 であって、おもしろいことが起こるのを待っている。 」
という言葉を引用して、観光客と旅行者の違いをイラストにしています。
この観光客は、80年代初期にはもう絶滅していますよね。
どう見ても70年代初期くらい、デパートに家族で行くときも
一張羅のスーツを着ていた時代のような。
大体、航空会社支給のバッグ ってツルが付いたようなやつでしょ ^^
↓
首からカメラをぶら下げているのは、日本人観光客の特徴でした。
チップの 5円玉 も、海外では 穴の開いた硬貨 が珍しいと言われていたのは
70年代でしょう。
この本が出版された83年頃は、インドネシアなどでは 100円ライター を持っていけば
それがお土産になると言われておりまして
ちょうどその頃行ったバリ島で、知り合った現地の人に渡したところ
確かに喜ばれました。
今では5円玉も100円ライターも、昭和あるある の1つでしょう。
恥ずかしながら、サムソナイトのスーツケース は持っておりました。
次は帰国の様子ですが、これも時代を感じます。
1983年 ですと、私のブロ友さんの多くは20歳前後でしょう。
オヤジ様達は ビニ本 に夢中だったのではないでしょうか ^^
過去記事で、高校生だった私の弟がHな本をベッドの下に隠しておいたところ
母がキレイに整頓していたことを書きました ^^
http://ameblo.jp/mun166/entry-11588644100.html
自分も息子に同じことをやってやろうと楽しみにしていたのに
今では ネット でそんなものはどれだけでも見られるので
息子のベッドの下を掃除したときには何一つ出てこなくて
がっかりしたことも書きました。
この頃は、より刺激的なものを求めて ^^
手荷物チェックがあるにも係わらず、頑張って持ち込もうとする人がいたのですね。
今では考えられないことです。
ちなみに、私がハワイに行った帰りの空港の手荷物チェックで
私のすぐ前の、20 ~ 30代の男性が本を取り上げられて
別室 に連れて行かれました。
非常に焦っていらっしゃったことを記憶しております ^^
このハワイに行ったときは、5日間 くらいだったと思いますが
確か交通費・宿泊費だけで 40万 くらいかかりました。
JTBのごく一般的なツアーです。( 現地ではずっと自由行動 )
今、H.I.S.とかだと 7万 なんてツアーもあるようですね。
若い頃、今くらいの値段で海外旅行に行けていたら
もっと色々なところに出かけていたのになぁと
今の若い人達が羨ましくてたまりません。