米ソの冷戦時代、チェスの世界では圧倒的に旧ソ連が強かった。
ボビー・フィッシャーは初めてソ連のチャンピオンに勝ったアメリカ人。
それなのに、晩年は苦労したようだ。
映画は第二のボビー・フィッシャーと言われた少年がその才能を見出され、トーナメントの世界でチャンピオンになっていく過程が描れている。実話を基にしている。
主人公はごく普通の家庭に生まれた子供らしく優しい男の子。
ある日、チェスに関して非凡な才能があることに親が気付く。
父親の過大な期待がかかり自分を見失いそうになるが、最後は父親が息子の気持ちを理解し和解して行く。
母親は父親より距離を置き優しく見守っている。
私はこの作品で描かれている親子愛にも惹かれた。
ベン・キングスレーとローレンス・フィッシュバーンという二人の名優が少年に全く違うチェスのやり方を指導する大人で登場するのも見所!
日常も丁寧に描きつつ、迫力あるトーナメントシーンも描かれ、実に面白い作品だった。
子役物が好きな人にはオススメ!
余談だが、主人公を演じている男の子がキノコカットをしていた頃のフィギュアスケートの羽生弓弦君の子供の頃に雰囲気が似ていた。
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