一隅を照らす | 目覚めるための心のlesson

目覚めるための心のlesson

あなたの頭の中で巻き起こっている不安も批判も
「自分は間違ってない」と主張している思考もすべてが
「本当のあなた」とは何の関係もないとしたら。。。。

 

 

 

 

 

出来事に腹を立て

誰かに相談すると たいてい

 

「クヨクヨしてないで、頭を切り替えろ」

「あなたのことを思って言ってくれてるんだ」

「個人的に受け止めるな」

「スルーしろ、何をそんなにムキになっているんだ」

「人は みんな違う考えがあるんだ」

「誰にでも欠点はあるんだ」

「誰にでも間違うことはある」

「ありのままの自分でいい」

「弱い自分でいい」

「そのままでいい」・・・と、言われるけど

 

・・・それができないから、困っている・・・

 

 

仕事、恋愛、家族をはじめとする人間関係等々

 

精一杯やっているのに、誰かの一言で

傷ついてしまう。。。。

だれでも、

こんな経験があるかもしれません。

 

 

人が他人の言動に傷つくのは何故でしょうか?

 

 

八つ当たりされた

嫌がらせされた

邪魔された

無視された

利用された

嫌われた・・・・からでしょうか?

 

おとしめられた

踏みにじられた

無視された

大切に扱われなかった

バカにされた

裏切られた

認めてもらえなかった

見下された

見捨てられた・・・からでしょうか?

 

 

 

もしもこのいずれかが

自分が傷ついた原因だ、と考えていたとしたら 

実は

自分の考えたことが正しい、

ということにした事が

あなたが傷つく原因になっているかもしれません。

 

 

もっと自信を持ちたい自分と、

全然そうじゃない自分。

 

結婚して幸せな家庭を築いきたい私と、

それには程遠い私。

 

仕事がデキて頼りにされている私と、

無責任でグータラで信頼されてない私。

 

思いやりと感謝で生きたいのに、

すごくワガママで自己中心的な私。

 

いい人でありたいのに、

心のなかで人にケチばかりつけている自分。

 

 

傷付きやすく苦しみに耐えられなくなった人の多くは

 

非難された時の自分

誤解された時の自分のような

嫌いな自分の対局にある

完璧な理想の自分になろうと「頑張ってる」ことが

生きることを辛くしているともいえます。

 

 

 

生きることに疲れている人は皆

白であることを目指して、自分の後ろめたい黒い部分を

隠すことに疲れています。

 

 

 

けれど、

理想的じゃないダメな自分、

間違って周りを傷つけた自分を

自分の奥底に押し込んでフタをして抑圧した結果

 

ダメな自分を隠すためにせっかく掲げた

目標を実現した自分、や 

理想の自分になるために生きてしまうと、

理想的じゃないダメな自分は

周りに投影されます。

 

 

幼い頃の子どもたちは皆

親の反応を見てダメだと解釈した

自分の一部を隠しました。

その後

自分の中にそのダメな部分を見つけるたびに、

慌てます。

 

 

皮肉にも

自分の奥底に押し込んでフタをして抑圧し、

私は"完全に理想的な自分"となることを

正当化して生きてしまった結果、

ダメな自分への恥が増幅します。

 

 

 

つまり

他人の言動に傷つくのは、

自分がダメな自分に対する罪悪感を持っているから。

 

 

 

心理学者ユングは 

人には 隠すことで自ら影にした自分の一部を抱えたことにより

知らず知らずのうちに抑圧している"後ろめたい罪悪感"が

あるのを発見しました。

 

 

 

他者から

無かったことにしている心当たり、

無意識に罪悪感を感じている部分を突かれたときに

人は

理性を失う、ムキになる、キレる、反発する、

言い訳をする、ショックを受ける、感情的になる、

そして 

憎悪し、攻撃し、自分を責めたりします。

 

 

 

傷付きやすい人、とは

自分の罪悪感という眼鏡を通して、

世界をみている人のことです。

だから、いつもオドオドして

見つからないように、責められないように、と

いつまでも心が休まらない。

 

 

こうして

影を抱えている人は、

 

 

いつも

自己防衛するために

むきになって自分の正しさを主張し

他人の間違いや欠点を攻撃せずにいられない闘争モード"、と

 

いつも

自己防衛するために

迎合し従順なフリをして ひれ伏し社会から真実の自分を隠し

引きこもっている"逃走モード"という

 

人生をこのどちらかのスタイルで生きます。

 

 

これらはいずれも

人が被害者意識に囚われている時のスタイルですが

誰の被害者かというと元々は

親の被害に遭った、と思っています。

 

 

例えば、

認められたくて仕事を頑張る場合

子供のころに認めてもらえなかった、という

苦い経験があり、そのため 大人になっても

周り、特に上司に認められるために仕事を頑張るのですが

たいてい潜在意識下の「認めてもらえない私」という

セルフイメージを維持しよう、と働くホメオスタシスと

認めてもらおうとして頑張る自分が綱引きをして

疲れ切ってしまいます。

 

※ホメオスタシスとは【現状(自分を○○な人と思ってるセルフイメージ)】を

 維持しようと調整する機能

例:急激なダイエット後のリバウンド、宝くじの高額当選後の破綻...etc

 

 

つまり、この二つのままでいると「やっぱりね」と思う状態が続き

なりたい自分になれません。

 

 

 

仏教に

一隅を照らすという言葉がありますが

これは自分の内面の闇に光をあてること。

 

 

 

闇に光をあてると、

そこはもう闇ではなくなります。

 

 

 

あなたが何かのきっかけで

自分の一部を嫌い否定し抑圧したところが

無かったことにされ

自分からも周りからも隠し

闇にしたのは自分自身なのです。

 

 

 

あなたが自分を幸せにするには

ちゃんと自分を知るために自分と向き合う事。

 

 

あなたの世界はあなたの心の投影です。

 

 

あなたが自分に隠した自分の闇に灯りをともし

あなた自身を光で満たすことは

あなたの世界の暗闇に灯りをともすことになるのです。