あなたが引き寄せるものの秘密 | 目覚めるための心のlesson

目覚めるための心のlesson

あなたの頭の中で巻き起こっている不安も批判も
「自分は間違ってない」と主張している思考もすべてが
「本当のあなた」とは何の関係もないとしたら。。。。

 

 

 

私たちの記憶はあいまいなものです。

 

3日前のお昼ごはんを忘れていても40年前のたった一度

まずかった時の記憶を覚えていたりします。

 

 

めったにないことをよく覚え、

自分が正しいということに加工した記憶は

鮮やかに覚えていることが多いのです。

 

 

現実は

子供のころの目の前の出来ごとを

どう思ったのかを映画のように現わして見せています。

 

 

子供のころの記憶の多くが

当時の自分に都合よく捏造されています。

 

 

それは

わたしたちの脳が

自分にとって重要な一つの情報に集中してしまうと

他の情報が見えなくなってしまうため。

 

目の前に沢山の貴重な情報があるにもかかわらず

子供のころに作った○○が大事だと決めたことしか

見えなくなります。

 

 

自分の記憶(子供時代の自分が信じることにしたこと)にないものは

あなたの世界に存在していないかのように

あなたに見えていない、聞こえていないことになっているだけ。

 

これをスコトーマ・心理的盲点といいます。

 

このように多くの人が

自分には重要だ!いったんと思うと

その一つの情報に集中してしまい

無意識に他の情報は排除され

一つの側面からしか物事が見えなくなります。

それは例えば

重大な問題が起きていても

問題が起きてることさえ見えないということが起こります。

 

 

実際には自分に見えていないだけで

目の前にはたくさんの貴重な情報があるのに

脳は先に 見るものを決めてしまっていることで

他の情報を排除します。

 

 

問題が発生した時に

あなたが「解決できない」と一度感じてしまうと

脳には解決方法が見えなくなります。

 

 

自分が見たこと、聞くことが全てだと信じ込んでしまう

このスコトーマは

「その時は大事だった」

「その時は欲しかった」にすぎないのに

生涯にわたって私たちを支配し

わたしたちの能力を制限し夢の実現を妨げるだけでなく

本当の望みにきづく障害にもなっています。

 

 

 

「自分が正しい」と思う根拠は

実はこのようにあいまいなものなのです。

 

 

あなたの人生は 

スコトーマによって制限された情報に基づいて

自分が生まれ育った所をどう思っていたかが実現し

自分の親の言動をどう思ったかが

他人や今の家族、環境に投影され 再現しています。

 

 

 

つまりあなたの「今」は

あなたのこれまでのスコトーマが作ったもの。

 

 

もしも今、あなたが気に入らない何か、

職場、人間関係、お金etc・・・が一つでもあるのなら

今、それらの何かとの関係をやめたり、改めるべきではありません。

 

 

何故なら、

あなたが今それらを気に入らない原因は

あなたの過去の制限された記憶にあるから。

たとえ関係をやめたり、何度仕事を変わっても

あなたの気に入らないことが同じように起こるから。

 

 

人間の記憶はあいまいなものなのに

あなたの世界を作っている あなたの思考は 

過去のスコトーマで制限された

あいまいな記憶で作られています。

 

 

あなたの現実には あなたが

幼い頃に信じて決めたことが現れているにすぎません。

 

人は自分が真実だと思うことを元に行動しますが

それだけが真実だと思わないこと。

 

 

 

 

 

ーアラブのおとぎ話ー

 

 

ある日のこと、

オアシスの周辺でいつも暇そうにしている老人がいました。

 

そこへ

家族連れの旅人が通りかかり、老人に尋ねました。

 

 

「おじいさん、私たちはこの町に引っ越してきたのですが、

  この町の人たちはどんな人たちですか?」

 

 

老人はその問いに答えず、逆に質問しました。

 

 

「あなたが以前に住んでいた町の人たちはどんな人たちだったのかな?」

 

 

「いや!、ひどい人たちでした。

 みんな意地悪で子どももよくいじめられたものです」

 

 

答えが返ってくると、老人は言いました。

 

 

「残念だね!。この町の人たちも同じようなものさ」

 

 

旅人は失望してオアシスを後にしました。

 

 

しばらくすると、別の旅人がやってきて、

やはり暇そうな老人に尋ねました。

 

 

「おじいさん、ちょっと教えてください。

私たちは、他の町からやってきた者ですが、

この町の人たちはどんな人たちですか?」

 

 

老人は直接答えず、やはり逆に質問しました。

 

 

「あなたが以前に住んでいた町の人たちは

 どんな人たちだったのかな?」

 

 

今度の旅人の答えは、さっきの旅人とまったく違っていました。

 

 

「町の人たちはとても親切で、心の優しい人ばかりでした。

 あの人たちと別れるのはとても寂しかったです」

 

 

「それはよかった。この町の人たちも同じようなものです」

 

 

老人の答えは先ほどと違っていました。

旅人は安心して転居先を目指しました。

 

 

両方のやりとりを聞いていた若者が老人をなじりました。

 

 

「おじいさん、あなたちょっと無節操ではないですか?

前の旅人にはひどい町だと言い、後の旅人にはいい町だと言ったりして」

 

 

すると、老人は言いました。

 

 

なーに、実際、ひどい人やいい人が いるわけでない。

その人の周囲の状況はその人の心がつくるのさ。

 

それはまるで自分の心を映す鏡のようにね。