「変わりたい！」と、皆さん よく言われます。
何を変えたいのか、どのようになりたいのか、までは
意識で知っています。
仮に これを「目標」と呼びます。
強い意志を持ち 目標に向けて努力を続け
実現される場合もあります。
ですが「目標」を設定し この目標が達成されたことで
上手くいかなくなることが出てくるということが起こることがあります。
ここに一人の男性がいます。
この方は「禁煙する」という「目標」を設定しました。
そして 無事「禁煙」に成功します。
その３ヶ月後に 今度は夫婦関係の相談に訪れました。
さて、彼に何が起こっていたのでしょうか？
実は このご夫婦は 二人ともがヘビースモーカーでした。
ですが、ご主人が奥様の承認無く「禁煙」してしまったことで
二人の家庭環境では重要な役割を果たしていた
「タバコ」コミュニケーションが取れなくなり
関係がギクシャクし始め奥様に
ボーイフレンド(ヘビースモーカー)ができてしまいました。
このように 一見すると肯定的な意図を持つ「目標」ですが
現在の自分自身を取り巻いている環境との関係性についても
あらかじめ 調整しておく必要があります。
もしも反対の意向や
自分の変化を受け入れられにくい環境があれば
調節をしておくことが求められます。
組織のあるところの「出る杭は打たれる」という心の機微
嫉妬や妬みのような反応が予想されるなら
事前に調整を図っておく。
そして 自分自身に対する配慮の部分について
「自分の望みを叶える」ことに
不都合が起こるなんてそんなことはあるはずない、と
感じるかもしれません。
ですが 実際には環境を調整しておくことが一番重要だったりします。
深層レベル・無意識レベルでみると
人は変化を望みながら 変化を避ける傾向があります。
よくあることですが 「自分は成功に値しない」
「うまくいってはいけない」という
密かな信念をもっていることはよくあります。
これは無意識に深く沈んでいて 気づくことはありません。
この信念を持つ人が成功したあとで 意外なスキャンダルを起こしてしまうことや
ギャンブルにのめり込んで 破綻してしまうこと 病気をすることもあります。
スムーズに「なりたい自分になるために」まずは その「目標」をチェックします。
何のために その「目標」を手に入れたいのか。
そして 一度その目標が手に入ったとして
「手に入れた結果を 素直に受け取れるだろうか」と
自分に問いかけてみるといいでしょう。
心底、何の違和感も感じることなく、力があふれる感覚や
温かさを感じるようなら問題がないでしょう。
ですが 何かの違和感や躊躇があれば調べる必要があります。
無意識には 自覚できない気づかない過去の記憶により
作り出されたルール・信念が沢山あります。
そこには必ず「感情」の記憶があります。
本当に変わりたいと望んでいるのであれば
そこを手掛かりにして 調整をしておくことも大切です。
