霧雨が降り注ぐ
音も無くただ静かに─
ぼんやりと歩む俺を
優しい雨が包み込む
すべてを受け入れ
そっと包み込む
真綿のような柔らかさで
やんわりと包み込む
しっとりと濡れる身体
このままここでこうしていたい
雨に濡れながら
徐々に凍える身体に
ぬくもりを感じていたい
ずっと
このまま─
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
うーん。
まぁ、こんな切ない感じでごめんな。
俺もちょいこんな気持ち分かるし。
本当はこいつ、別のぬくもりが欲しかったんだろうなぁ。。。
せつないなぁ・・・。
霧雨が降り注ぐ
音も無くただ静かに─
ぼんやりと歩む俺を
優しい雨が包み込む
すべてを受け入れ
そっと包み込む
真綿のような柔らかさで
やんわりと包み込む
しっとりと濡れる身体
このままここでこうしていたい
雨に濡れながら
徐々に凍える身体に
ぬくもりを感じていたい
ずっと
このまま─
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
うーん。
まぁ、こんな切ない感じでごめんな。
俺もちょいこんな気持ち分かるし。
本当はこいつ、別のぬくもりが欲しかったんだろうなぁ。。。
せつないなぁ・・・。
メガネを外し、結んでいた紫のリボンを外す。
続けて窮屈な制服を脱ぎ、ラフなシャツに身を包む。
その一連の動作の合間にひとつ、ため息がこぼれた。
思わず出てしまったそれに、知らず苦い笑みが浮かぶ。
くしゃくしゃと頭をかき回して、備え付けの冷蔵庫からビールを一本抜き取り、ベッドに腰掛ける。
一気に飲み干し、そのまま仰向けに倒れこむと、疲れがどっと押し寄せ身体に重力がのしかかる。
ベッドに吸い込まれそうな心地よさに身をゆだねると、青年は目を閉じた。
プルルル・・・
遠くで聞こえる音に耳を澄ます。
次第に意識がはっきりとしてきた。
むっくりと起き上がり、ベッドサイドの電話に手を伸ばす。
「はい」
『千秋様で御座いますか?お電話が入っております』
「了解。かわってくれ」
『かしこまりました』
少しの沈黙の後、耳に届いたのは聞きなれた声。
『千秋?俺だけど』
「・・・成田。何だ?」
肩に受話器を挟んだまま、手を伸ばしてメガネをかける。
『なんだじゃないよ! 今回は3日で終わるからって言ってたのに、もう一週間だよ』
連絡もないし、高耶どうなってんのさ。
耳元できゃんきゃん吠える声に額を覆う。
(思い切り、忘れてたなぁ)
そう。
今回の仕事は3日程で片付く予定だったから、成田にもちゃんと誤魔化さず報告した。
まぁ、事後報告だったが。。。
そんな事を思い出しつつ上の空で聞いていた千秋は、成田の一言に強引に引き戻された。
『俺さ、新神戸にいるんだよ。今』
「はぁ?」
『だから、近くに居るんだってば』
深いため息をついて、わしゃわしゃと頭をかきむしる。
「忘れてたよ、お前がそういうヤツだってこと」
『何言ってるのさ。とにかく俺、高耶に会いたいんだけど』
(こと仰木に関しては成田、すっげー過保護だってこと。。。)
ちらりとサイドの時計をみやり、考えをめぐらせる。
「じゃあそこで待ってろよ、すぐ迎えに行くから」
ありがとう、千秋。
そう言うと、相手はおもむろに電話を終了させた。
立ち上がって、リボンをつかむ。
洗面所に立ち、頬を一度軽く叩き、気合を入れる。
鏡に映る自分を見つめ、髪を結わえながら千秋はふと思った。
(俺、体力もつかな・・・)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
これ、いつの設定か分かるか?
ヒントは「紫のリボン」「制服」「新神戸」かなぁ。
まあ。。。
分かってくれたら、嬉しいかなぁ・・・
しかし。。。
成田すげーーよ。
俺あんとき一週間まともに寝てなくて、ほんっと倒れるかと思ったぞ。
まぁ、お前を届けたあと爆睡したがな・・・
本当にヤツの事になると、見境ねぇのな・・・。