受験算数異例のベストセラー書。難関校受験生は必携です。
中学受験では方程式を使ってはいけないとよく言われます。
が、この言い方には少し語弊があるのではないでしょうか。
小学生が、「算数」の問題を一段階上の教科である「数学」というレベルから解いているのだから、ルール違反もなにも、本来なら積極的に賞賛されるべきことです。
ただ、ある難関校が、『書かれた方程式が数式として「完璧」でない場合、減点対象とする』というスタンスを発表したため、方程式による解法は(関西圏ではまだ教えている塾もあるようです)ほとんどの参考書では示されていません。
しかしながら、首都圏難関校の問題のなかには、数学的な発想が求められる問題が数多く存在するのも事実です。
そこで、小学生は「比」を使ったマルイチ算による処理を求められます。ちなみに、SAPIXや予習シリーズではマルイチの解法は常識的に使われています。
変数Xを①と置いて等式(方程式)をつくる。このやり方をマスターすると解説を読んで理解できないレベルの問題であっても、正答にはたどり着くつけます。
数学肌の子に教えた場合は、3元連立方程式まで理解できます。
この『熊野孝哉の「比」を使って文章題を速く簡単に解く方法』は一般書では最もマルイチ算の解法説明が詳しいです。類書は最近みかけるようになったものの、この本ほどの完成度ではないので、こちらをお勧めします。
私は「移項」まで教えていますが、熊野先生の本では線分図をつかった解法を示されています。ただ実際指導をしていると、線分図にたよらないでも解ける子は多くいることに気づきます。
<マイナスは学習要領にないという意見に対して>
「2-7=」の計算が口頭で答えられない子は教わっていないからできないというよりも、「教わったことしかやってはいけない」という発想にしばりつけられている気がします。マイナスの概念は日常にあふれているから、理解できないはずはないです。気温が一番わかりやすい例でしょうか。零下15度が概念そのものとして、わからないという子はあまりみかけません。






