OECDの調査だと世界標準で男子のほうが女子よりも数学の平均得点は高いのですが、本当に女子は数学ができないのか?
そんなこと全くありません。学習方法を改善すれば大学入試レベルの数学なんてすぐに上がります。
去年春から指導した高校1年生の成績がだいぶ上がりました。
都内の有名校に通っている生徒さんですが、中学時に集団塾で挫折。こちらで指導を引き受けました。因数分解がほとんどできない状況からのスタートでした。(ところで、都内の中高一貫生向けの集団塾って恐ろしいほど進度速いんです。だって有名進学校に行っている子がさらにその学校の先取り学習をするわけですから・・・。中1で中3までの数学全部を終わらせるなんてざらです。)
さて、どうやって成績を上げたのか?指導法を公開します。やる気さえあればすぐに始められますよ。
(↑わたしがすすめる「コメント書き学習法」の実例。A4のコピー用紙の真ん中に線をいれて、右は自分の解答。左はコメントを青ペンで書かせる)
数弱の女子の典型的な勉強方法は2つです。
①ノートが異常にきれい (「出版のゲラですか?」とレベルの子もいます)
ノートがきれいであること、数式がたてに綺麗に並んでいること自体は良いことです。数式がきれいに書けていることを褒めてあげます。つぎの段階として、消しゴムを使うことを禁止します。こんなふうに線をひくだけで大丈夫です。痕跡を残しておき、その場でどこで自分が間違えたのか自己分析をしてもらいます。くりかえしこれをやっていくと、メタ認知ができるようになります。
②解答を写すことが数学の勉強だと思っている
「うーん。それ、数学の勉強じゃないよ」と何度もいろいろな子に言ってきました。女子はたいてい英語が得意ですが、その成功体験をいかして暗記科目の英語と同じように、数学も公式暗記に走りがちです。理解して覚えるのではなくて手順を覚えているだけ。出題形式が変わるとまったく答えられなくなります。数学の勉強は「解法」を覚えることではなく、「解法の『思考』」を追うのが大切ですが、間違った方向に行ってしまうのです。
写真にある「コメント書き学習法」は合っていても、間違っていても自分が考えたことを横に短い文でメモをしてもらいます。
「余弦定理の使い方!cosA= の式変形を間違えた」
「別解で、一次関数を使う方法もある。tanは傾きだから・・・」
「公比数列なのにr=1の場合を検討しなかった。場合分けが大切」
などいろいろ「自分の心に思ったこと」をかいていくのです。
やがて手順暗記ではなく「考える数学」になっていき、覚える公式が激減します。
高校数学は中学数学と異なり範囲が圧倒的に広いですから、初学のころは苦痛を伴うものです。ゆっくりと地道に歩みを進めましょう。








