(過去記事の大幅加筆修正版です)

ミドル層(ボリュームゾーン)の勉強方法は、
「過去問を解きまくること」ではありません。
子どもからすると憧れの学校の問題を解いて
「割とけっこうできたかも!」
「あと3か月あるなら大丈夫でしょ」なんて考えています。
過去問って、なんとなく「勉強した気になる」んですよね。
実力はついていないのに。
もっと厳しい言い方をすると、できる問題とできない問題の仕分け作業をしただけなのに。
あとは環境面。自宅のリラックスした雰囲気でやるなら当然、得点は実力以上のものがでます。
集団塾の講師にご家庭でやった過去問の結果を伝えて、そのまま真に受けるような人は新人講師くらいです。ベテランの先生は、だいたい数字をみて頭のなかで「自宅の得点×0.8」をしています。
では、どうすればいいの?
勿論、できなかった問題の分析が大切になります。
プロの個別指導講師や家庭教師に習えば「これは合否に関わる問題ではないからパス」「これは模試なら60%以上の正答率。絶対につぶそう」などとアドバイスをもらえますが、
でも、それ以上に大事なことは類型処理による弱点補強です。
↓こんな感じで生徒ごとにちがう単元別類題プリントを150枚ほどオリジナルプリントとして作成しています。

徹底的に過去問で浮かびあがった弱点をつぶすことです。

特に、文章題の条件整理は大きく、差がつくので念入りに。

過去問は時間配分と傾向性を大まかにつかむためのものです。その演習によって学力を効果的に上げていけるのは、自分の力を客観視できる最上位層だけです。
苦手"単元"をただ漫然とやるのではなくて、苦手な問題の類型化した上での理解が必要なのです。
この時期「いまこそ苦手分野の克服を!」なんて、どんな塾講師でも言えます。
しかし、実際には、一単元をあげても今の中学受験は、あまりにも解法パターンが多すぎて、佐藤ママレベルの伴走がなければまず不可能です。
売買損益が苦手だとしたら、売買損益算におけるどのタイプの問題が苦手なのか。
「複数個売るタイプ」の比による処理なのか、「複数個売るタイプ」の比を使わない処理なのか。
速さの文章題が苦手だとしたら、パッと文章をみたときに「線分図による処理」と「ダイアグラムによる処理」の判別方法がわかっているか。
それとも「問題にダイアグラムが書いてあるタイプ」の処理が苦手なのか、「自分でダイアグラムを書くタイプ」の処理が苦手なのか。
読んでいて頭の痛くなるような話ですが、20年間教え続けた一講師の結論です。
"うちの子、場合の数が苦手なのよね。"だと解像度がすごく低いのです。
「場合の数」という単元内のどのタイプの処理が苦手なのか、という視座が必要になります。
補足:この記事はあくまでミドル層向けの視点(算数がSAPIX偏差値55以下、四谷大塚偏差値64以下)向けのアドバイスです。最難関校を目指す生徒向けの記事ではありませんし、また教え方や視点も異なります。
最近はブログではなく、X(旧Twitter)での発信がメインとなっております。フォローをお願いします。
@marsh0604
色の同じスカーフをもらったパピヨンくん