模試のような、しっかりとした構成でした。
栄東中というと、毎年12月の最終説明会で出題範囲を明示する変わった学校という印象です。
『国語の評論文は~という作家の文章から出題します。社会は「歴史は~時代から出題します。特に、~の果物の生産量のベスト3は暗記してください。そして、理科は物理分野では「てこ」化学は中和反応をだします。それから~』という調子で、かなり明確に範囲を教えてくれます。話を聞きながら学校の定期試験みたいだな、と思っていました。
そして、次の日には都内の本屋・ネットのAMAZONから説明会で言われた国語のマイナー作家の作品が「売り切れ」になる・・・というのが毎年の光景でした。
今年は理科については、指定範囲はありましたが、そのほかは特に明確なことは言われず、ぼんやりとした情報だったようです。
毎年「練習校」として受験した生徒しかいませんが、中には「入りたい!」と思って2~3年間がんばってきた地元の子もいるのですから、練習試合は失礼ですかね。東大選抜の算数はかなり手恐いですし、ここ数年の進学実績の伸びは堅調で、立派な難関校と私は思っています。
【小6向けの記事はたくさんのブロガーが書いているので、非受験学年について】
9月の合格力判定SAPIXオープンから11月までの模試をデータ化しはじめました。(定番問題はもう18年指導しているので、もう食傷気味。)
小4~5年生に是非がんばってほしいのは、調べ上げるタイプの問題にじっくりと向き合う姿勢です。
いまの中学受験は「解法力」志向に完全に傾いてしまっていて、要するに「解き方を知っていれば解ける、知らなければ解けない」世界です。
それぞれの学力層に応じて、どこからどこまでが基本問題となるのか、かなり正確に算出できます。大手塾模試ならば、正規分布になるように問題がつくれるので、首都圏で最も多くの難関校を輩出するSAPIXの合格可能性に対する信頼度は個人的には相当に高いです。(統計的視座を無視して、「経験的・直感的に」に%が足りなくても、「いや、気にしなくていいよ」といえる場面もあります。いわゆる学校との「相性」ですね)
典型問題(「速さ」「食塩水」「図形」・・・)に当てはまらない<書き出してやっと数列のルールが見えるタイプ>、あるいは<面倒だけど全部調べあげてやっと答えが出るタイプ>の問題は、学習塾としては、教える側としても胆力がいるので、小6時点だとかなり伸ばしづらい。(ロー、ミドルクラスだと典型問題だけしかやらないクラスが9割をこえるでしょうし、その判断は別に間違ってはいないですよ)
しかし、現状の過去問を何本も解いていくとわかるのですが、難関校〜最難関の最近のトレンドは「調べ上げる問題」です。
画像の問題は9月の模試です。これは一見難しそうに見えて、ただ書きだしていけばなんてことない問題で、生徒も「なんだ簡単だね」と言います。でも試験会場だと、(3)のように正答率12%という結果になる。
いま算数が苦手だとすると12%の中の1人になれるかどうか、小3~小5の算数指導者の誘導で決まってしまいます。もともとの知能指数が高い生徒は例外としても。
良書を一冊挙げておきます。学年としては、小3にマッチしています。小5だと、やや簡単すぎる印象。
SAPIXの算数教材が10年ぶりに大改訂された。
11月まで指導してきた感触として、率直な感想。
「ものすごくいい」
すべて解き切っていないが、途轍もなく計算されたテキストになっている。説明会では、「現小6がかわいそうなくらい」との講師の発言もあったようだ。いままでの小5のテキストには、無駄な問題が多かった。かなりよくできる生徒に対しても、私から「これ、意味ないからやらなくていいよ」という場面が多々あったし、集団講師の導入が下手だと家に帰っても何を聞かれているのか題意が不明瞭な設問もあった。
この新テキストは無駄がない。
予習シリーズ小5上/下を超えている。
ますます四谷大塚・日能研系の合格実績は下がり、さらにSAPIX一強の時代に突入すると予想する(小4の母体人数の急増をみると明らかだ)。筑駒73/120 開成273/300という合格者数では、「サピに行かないことがハンデ」という以外ないではないか。
サピ嫌いは、各家庭の価値観だし、それはそれでいいのだが、いまのサピックスは御三家層にのみ手厚い塾ではない。教材やテキストも偏差値帯にわけてL・M・Hの3種段階が配置され、中堅校志望の生徒に以前見られたような「そんな問題でないでしょ・・・」と突っ込みたくなるような過剰さはいまでは見られない。ここ最近は、成績がそれほどでもない生徒にも、面倒見がよいなという場面が多い。
・・・というわけで、<「とりあえずSAPIX」というようなライトな感覚での入塾はやめたほうがいい>という従来の考え方を私は改めた。難関校を目指す方、安心して(?)サピの門をたたいてみてください。
でも、すでに満員で多くの校舎は入れないらしいです・・・。
1位 勉強しなさい
2位 このままじゃ、どこも受からないよ
3位 お金の無駄だ
4位 受験やめる?
5位 兄(姉)はこうだった。(比べられる)
6位 なんでこんなのができないの?
7位 もう無理じゃない?
(某中学入試説明会アンケートより)
いよいよ模試が多くなるこの時期。
頑張っているところを見つけてでも、褒めていきましょう。
2016年の駒東の問題。個人的には名作問題です。
以前、正六角形を奥深く対策するのは最難関レベル(出題が目立って多いのは女子学院、麻布)まででしたが、今年はミドル層の生徒たちにも教えるつもりです。
(2)までは、けっこう解けるのですが、(3)は難しいですね。
ハマると高校受験生でも面白い問題です。
僕 「(3)は家に帰って考えればいいよ~(*´ω`) 難しいから。じゃあ、授業おしまい!」
小6「いや、解けそう・・・」
僕 「じゃあ、あと3分あげる」
小6「・・・あと5分」
僕 「・・・うん。ヒント言ってもいい?」
小6「いやだ。聞きたくない。自分で解く」
(15分経過)
僕「もう解説するから、終わりにしようか?」
小6「いやだ」
僕「・・・解説させて!」
小6「自分でとく!」
僕「当店は閉店の時間です。またのお越しをお待ちしております。」
小6「電車のなかで気づくかも・・・」
・・・こういう子、受かります。
悔しいという感情がともなっているので、解くことが「作業」になっていないからです。
エピソード記憶は脳に刻みつけられるのです。

























