中学受験算数「やまもと算数・数学塾」山本尚武 -17ページ目

中学受験算数「やまもと算数・数学塾」山本尚武

完全マンツーマン指導。JR御茶ノ水駅前にある中学受験算数塾。

SAPIX算数は本質的に「数値替え」である。

 

ある問題を一題習うとする。

ミドルクラスに在籍していれば、デイリーサポートの授業解説で1問。

授業内で理解しているか、確認のため1問。

デイリーチェック・基礎力定着テストでそれぞれ2問。

さらにクラス昇降をかけたマンスリーテストで1問。

そして、2か月後にやってくる基礎トレで一週間また同じ問題がでるので最低6問。

とにかくウンザリとするほど解く。

真面目な生徒だと、四谷大塚「予習シリーズ」で学習している生徒の3倍は解いていることになる。このちょっと異常なまでのしつこさがSAPIXの特徴だ。

 

別に批判はしてはいない。現在のように算数の解法技術が研究しつくされ、洗練された中学受験の世界では、反復練習をしてきた生徒はある程度強い。

 

しかし、もうワンランク上を目指そうとすると、完璧に計算されたサピのカリキュラムでも、少し俯瞰して見なければいけない。

 

集団指導を卒業してからのこの10年間、個別指導でサピ生をみてきていて「賢いのに成績が上がらない」の子の特徴のひとつを書きたい。

 

それは、こちらが驚くほど彼らは「問題を読んでいない」ということである。大急ぎでつけくわえると、基礎力が十分にあって努力もきちんとしているタイプに、こういう生徒が多い。

 

反復練習の弊害である。

 

文章題を見たとき、このタイプの生徒の目は、すぐに数字のほうに行く。いまは「速さ」をやっているから、距離÷時間=速さをやればいいんだと気づき、文章をほとんど読まずに、答えを出してしまう。「食塩水」なら、混ぜ合わせるパターンはてんびんだから・・・と考えて、また文章題の「数字」だけを拾って正解を出そうとする。

 

このクセは厄介である。

 

なぜかというと入試問題になったときに、情報整理の必要な文章題がお手上げになるからだ。例えば、今年の開成中は過去10年で最も難しかったが、全4問中3問が、条件整理の能力しか問われていない問題だった。そのため解法パターン型の生徒には苦しい試験となり、圧倒的な差が開いてしまった。

 

開成2020年 ■2より。

一見すると「点の移動」の問題のように思えるが、出題者の意図はまったく異なる。

 

 

さて、もしも、小3~4で問題文を読まずに解いていることがわかったら、何をするか?

 

そういう解き方では解けない問題を与えればいい。

そう、きちんと読まなければ解けない文章題だ。

 

おすすめは、四谷大塚の応用演習問題集から、一問だけをコピーして、ノートかルーズリーフに張り付けて渡すこと。応用演習問題集には良質な過去問が載っている。一問一問が楽しい。4年生でも入試問題ができるんだ、と自信がつく。長い文章題がずらりと並んでいると意欲が減退するが、一問ならやってみようとなる子は多い。

 

ただし、熱心な保護者ほど我が子が文章題が苦手とわかると長い文章題ばかりを与えてしまって、返って子どものやる気を失くしてしまうことが多いので注意が必要だ。

 

ほとんどの生徒にとっては、文章題は3年生では4行、4年生では5行、5年生では6行が限界である。文章題の条件整理には、ある程度の経験が要るため、あまりに条件の多いものを与えるのもよくない。

 

 

プーさんをもらったパピヨンくん。

 

 

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小3~4向け記事


小4段階で「概算」ができない生徒は伸び悩む。
例えば183÷29の割り算。
商がパッと思い浮かぶだろうか?


ふつうの生徒は
183はおよそ180 
29はおよそ30
と判断し、概算してから答えをだす。
適当に29の割り算をしない。
(ちなみに、割る数一桁のとき、例えば183÷9だと難なく私たちが計算ができるのは、九九の恩恵だ。)


もしも、小3~4年の生徒が割り算の商立てで苦労していたら極めて危険だ。
他の分野まで悪影響がでるから、早急に直さなければいけない。

20年前、筑波大附属駒場中で「財布の中身を軽くする問題」が出題された。
どのように支払えば、最もお釣りが少なくなるのかを考えさせる問題だった。当時としては新傾向の問題として話題となったが、今やあらゆる知育・パズル系の本でよく見かける。
この問題を初見で解くカギは「直観的な思考」だった。合格した生徒なら、まず何となくの予想を立てる。仮の答えをだしておく。そして筑駒独特の誘導にしたがって、本当の答えを導き出す。
 

では、どうすれば、数の直観は得られるのか?
生まれながらのセンスも勿論大きい。
しかし、低学年からの「良問(本)との出会い」「良質な講師に出会うこと」また「保護者からのアプローチ」によって変わる部分も大きいと信じている。

直観思考を鍛える例として、かんたんな問題を考えた。

質問1 夜空に見える星(一等星~六等星)はいくつあるか?
ヒント:全天で88星座あること
教科書の星座のイラストには1つの星座につき、約10個の星が描かれている。そのイラストには明るい1~3等星が載っていたが、そのほかの4~6等星のほうが多かった気がする。ひとつの星座につきだいたい50個の星があるのかな?
50×88=4400(答え)  (天文学的には9000個ある)

質問2 10kgの米袋にはいっている米粒はいくつあるか?(これは実際に聞いてみました)
ある生徒の考え方
米一粒を0.05gとすると10000÷0.05=200000粒くらいかな。

別の生徒の考え方
お茶碗1杯を50gとすると、お米の水分が半分だから25g。
10000÷25=400杯できる。1口分が50粒とすると、1杯は10口分だから、50×10×400=20000000粒くらいかな?
偶然答えが同じになった。

数的直観に興味のある方は、Googleで次のようなパズルを検索してみてください。
カックロ・数独・フェルオミノ・四角にきれ   など

 

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「難しい・・・。これ、周りの子はどれくらいできているんだろう?」

と試験中や過去問演習中に考える子は多いとおもう。

 

誰でもできるような平易な問題は置いておいて、入試本番においては難しめの壁にぶつかったときに、捨ててつぎに行くか、それとも続けるのか判断をいつもせまられる。

 

この勝負の正しい感覚を育てたい。

 

ひとつだけ、やり方がある。

最近の大手塾の返却答案には、親切にも一問ごとにその正答率が載っている。

しかし、ほとんどの生徒はこれをまったく気にも留めない (笑)

「なんでほかの子たちが80%以上も正解しているのに、この子は平然としているの・・・!」とお父様・お母様が地団駄をふむ光景はよくある。

 

そこで、みなおしをする際に、問題用紙のほうに一問一問の正答率を赤ペンで記入したらどうだろう。

もちろん親がやるのではなくて、子どもと一緒に。

 

はっきりと自分の得意・不得意がみえてくるし、正答率をみて「ああこの問題は捨ててよかったんだ」とバランス感覚もつく。

 

親が偏差値だけをみて、

「この前よりも下がったじゃないか!(怒)だいたい、身の回りの整理整頓からして駄目なんだ。この前だって(以下長いので省略)」と叱っても、親子関係を悪くする一方。

 

子どもと一緒に、一問一問の正答率を書きこみながら「この問題は正答率35%なのに、よくできたじゃない?すごい!じゃあ、今度は、大問1の(2)の正答率85%の問題ができれば、もっともっと君のもっている実力を発揮できるよ」という話し方に変えることができる。

 

よくコーチングの本にも書いてあるが、「Bをしなさい」というよりも、「あなたのAという点は、素晴らしい。でもBをしたらもっと良くなるよ」というメッセージは子どもには聞き心地がいいもので受け入れやすいもの。

 

算数一教科だけでもいい。

是非おすすめしたい。

 

これからお気に入りの公園に行くパピヨンくん

 

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いま3日に1回のペースで小6受験生指導のかけこみの依頼をいただくので、敢えて書かせて頂きます。

 

「なにか助言をしたいなあ」と思いながらも生徒に一度会ってしまうと、どうしても依頼を断れない性格なので、小6受験生からの深刻なご相談でも、体験レッスンは断っております。いまはコロナのせいで、例年の「満席」を超えて、180%の満員電車状態なのです(汗)

 

さて、この時期、まともな中学受験の指導者に出会えることはかなり望みが薄いです。

(単発で2~3回程度ならあり得るかもしれませんが。毎週指導はあり得ない)

 

というよりも、個人でやっているなら、いまの時期(入試100日前)に小6の生徒募集をしている時点で力がない先生であることが多いのです。


さらに言えば、せっかくスケジュールを開けて、コンタクトをとって家庭教師を呼んだのに、ぜんぜん指導が駄目だった。その無駄な時間をとるリスクのほうが大きい。

 

指導力のある先生は基本的に口コミで広がります。わたしの塾も開塾5年目くらいから、ブログからの生徒募集はだんだんと少なくなり、卒塾生の保護者様からのご紹介か兄弟・姉妹でみる機会をいただくことが多くなりました。

 

この弱小ブログにたどり着いている時点で、かなり情報収集をしていらっしゃるのだと推測されますが(笑)、きちんとした先生を探そうと個別指導または家庭教師で動き始めるなら「1年前」での確約がおすすめです。時期的には受験指導が終わる2月中旬に体験レッスンを受けられるのが理想。したがって、小3~小4の受験生であれば、この10月~12月のうちに何かしらコンタクトとるなど、動き出しておかないと間に合いません。

 

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芝生とパピヨンくん

 

田町駅を降り、久しぶりに三田キャンパスへ。

 

普段はふらりと入れるものですが、コロナ禍のため厳戒態勢

キャンパスに入るのに、教授とのメールのやり取りを見せてなんとか入れました。

本当に誰もいない…( ̄ー ̄ )

 

こんなキャンパスは初めて。

 

慶應グッズ売り場は開いていたので、

 

小学生への激励など購入。
 
恩師から「読むといいですよ」とたくさん書籍を頂き、お忙しいところ長く談笑。(結果、一時間半も研究室に滞在してしまって、申し訳ない・・・)
ゼミの雑誌数冊に、学術書は全て英語(いまでも読めるのか・・・。)
3年ぶりにお会いしましたが、偉大な学者・教育者であり、半世紀に一人と思われるほどの学識に圧倒。
貴重なお時間を割いていただきました!
 
大学受験のときも、まあ勉強はしたのですが、一生で一番勉強したと言えるのは、大学時代なんですよね。
大学にはいって、はじめて学ぶ楽しさを知りました。

 

ほとんどの場合、「大学=就職のための養成機関」になっていますが、

一生涯に一度、思い切り学問に没入する時間。生徒たちにも味わってほしいなあ。

 

「偏差値」とかはどうでもよくて、稀代の学者とこのように何年経っても接点が持てること。そして、優秀な友人との出会いにしか、大学の本質的意味はないと思うのです。

 

がんばれ!受験生!!!

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この本、内容は天下一品なのに、文字表記が古くて、
なかなかおすすめできない状況でした。
 
Amazonを巡回中…。

なんと、改訂されていたんですね!!

 

在庫切れなので、早速、あす本屋にいきます。
 
あまりおすすめできない計算問題集は、答えしか載っていないもの。(日能研の計算問題集 「マスター1095」など)
そもそも計算が苦手だから、計算問題集を買っているのに、途中式がないと困ってしまいます。
 
 
 
 
 
 
 

きょうのレッスンのひとコマ。

僕「あれ?なんで4番の(3)はやってないの?」
 

小6「ああ、それねー。難しくて、途中でがんじがらめになって、匙を投げちゃったんだよ」
 

プリントをまとめる作業をしながら聞いていたが、その台詞を聞いて手が止まった。
 

じっと彼の眼を見て、「ふーん・・・。『がんじがらめになって』『匙を投げたんだ』ねえ。」
キョトンした表情している彼に、「国語の個別指導のK先生に感謝しないとねえ。それだけ語彙力がついてきてすごいねえ・・・!」


大学受験の世界ではかなり淘汰されたが、いま中学受験の国語講師には「悪の講師」が沢山いる。
算数は質問してみてその問題が解けなかったらまず講師失格だろうし、成績が上がらないと生徒が離れていくから、実力判断はしやすい。一方で、国語はある程度年配の講師だと、現場で応用可能性のない解法や明らかなインチキを教えていても傍目には分からない。
 

解答から逆算したようなリードの仕方。


本文を読まずに、選択肢の矛盾点から答えを導きだす方法を教える。


なぜの「ウ」の選択肢がなぜ正解なのかという解答根拠を教えずに、アでもなく、イでもなく、エでもないから答えはウという授業。
 

ぼくは国語講師(集団指導)も小論文講師(代々木ゼミナール)もやってきたから分かる。
中受国語講師なんて、でたらめばっかりだ。本当にいい先生は一部。ごくわずか。


そして、別の生徒。
「~中は精神年齢が高くないと解けないって国語の先生が言っていたよ」
「じゃあ、その先生に『精神年齢をあげる方法を教えてください』って言ってごらん。その先生は難しい問題の解説をするたびに、「君たちは精神年齢が幼いから」って言うんでしょう?具体的な解決策もなしで。ひどい発言だと思いませんか?」

この業界に蔓延する「精神年齢」信仰にはうんざりとする。

 

国語はまず「語彙力」だ。

そのつぎに、ある程度の短い文章を精読することができる力。(「構文把握力」)

そして、読みの練習(「読書」(多読力))と並行しながら少しずつ「解法」をつかんでいく。

地味に、地味にやるしかない。

 

がんじがらめになって、匙を投げた生徒。

2月1日まで百折不撓の姿勢で、試験当日、誰よりもスマートに解けるようになるでしょう。

 

さあ、ここから夏期講習中盤戦へ!!!

 

 

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日本一の現代文講師・船口明先生にお会いし、塾講師の友人と一緒に、お食事を共にいただく機会を頂きました。船口先生からの影響は大きく、この塾業界にはいったきっかけでもある方です。

 

憧れた先生との、とても、とても幸せな時間でした。

3日経っても、まだ余韻が残っています・・・笑

 

先生は「緊張していると思うけど、まあ、気にしないで」と仰ってくださり、「好きな食べ物・嫌いな食べ物は?」「夜、何時間くらい寝てる?」「休みはとれてる?」「いい食事をとってる?食べ物は大事だよ」など、若手の僕たちに細やかに質問してくださいました。

 

先生とは、こんなにも生徒に優しく気遣ってくださるものなのですね。

 

美味しいお料理!

 

2時間以上、お話を聞かせていただきました。笑いがあり、時に涙をみせて語ってくださる場面もあり、一生涯忘れることのできない大切な時間となりました。

映像や参考書でしか触れたことのない、先生の「境涯」は大きくて、大きくて、どこまでも温かかった。

 

「輝いてね!もっと輝くんだよ!山本くんが輝いた分だけ、生徒に希望を与えられるんだよ」と言われました。嬉しかった。

 

船口先生は、予想の10倍、100倍も大きな人だった。

憧れた先生は大樹のようでした。まったく動じない。やさしくて、面白くて、大胆で、力強くて、そしてどこまでも細やか。

先生は50歳。私はいま30代半ば、あと14年で、あんな先生に成長できるだろうか。船口明先生、ありがとうございました!

 

 

 先生の書籍は、どの書店でも最も目立つ場所にあります。すべての大学受験生にお勧めします。

 

 

 


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塾生の持ってきた成績分布をみているとあの三か月間で、ものすごく差が開いたのだな、と感じます。

でも、思うように勉強が出来なかった子もこれからです。

おおたとしまささんの記事です。この見解に同意します。(朝日新聞より)

世間に蔓延する自己責任論。
コロナ禍という非常事態において、小学生に言ってはならない言葉です。






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PCR検査方法が変わったことも一因ですが、新規感染者が増え続けています。

僕は年内にまた自粛になってしまうと考えています。(もちろん、そうならない方がいいですが。)

 

8月の休み中に人の移動が激しくなりますから、また感染範囲は広がる。

秋~冬にまた集団塾・学校はオンライン指導に戻る可能性があります。

 

日々の勉強は楽観的に、戦略は悲観的に。

 

 

 

対面授業ができる今のうちに、いまの生徒たちに受験の方向性を示すこと。

そして、オンライン指導のレベルの向上をめざします。

今度は、もっと素早い対面→オンラインの切り替えができるように今から準備します。

 

オンラインの可能性は広いです。

 

指導例としては、まだやっていませんが、低学力の生徒には、学習習慣の確立のために毎日30~40分指導。

自分で解説をきける高学力タイプなら、YouTube上にその生徒の過去問をすべて解説して、限定公開でリンクを送ってしまうこともできる。そのあとで双方向授業でフォロー。

 

いろいろな可能性が見えてきました。

 

もちろん生徒に会える対面授業が一番好きですが(笑)

 

 

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最近、一歳になったパピヨンくん。