松本亘正(まつもと ひろまさ) 1982年福岡県生まれ。中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表。 | 中学受験算数「やまもと算数・数学塾」山本尚武

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完全マンツーマン指導。JR御茶ノ水駅前にある中学受験算数塾。

 

中学受験の計算問題集といえば、

昔は旺文社『出る順 過去問の計算 合格への920問』が、ほぼ絶対的な定番でした。

もちろん、悪い本ではありません。

古くからの定番。Classicです。

 

 

ただ、いまの令和時代の中学受験を考えると、私はもう少し新しい教材を選びたいと思っています。

それが、松本先生の『合格する中学受験 動画でわかる計算ドリル』です。

 

 

 

難関校を目指すのであれば、いや、目指さなくても、私はこの計算教材をやってほしい。

 

ところで、著者は人気学習塾ジーニアスの代表。最近では、大手からジーニアスへ移るご家庭の話もよく耳にします。

ジーニアスは、大手塾が相手しない御三家以外の中堅校学校別対策にもっとも力を入れている塾です。

 

偏差値主義からその学校の魅力・学風・環境へ。

中学受験の世界そのものが、少しずつ変わっていくといいなと感じてます。

 

さて、塾が変わる。
教材や出題傾向も変わる。

 

それなのに、家庭学習だけ「昔から有名だから」という理由で、同じ教材を使い続けていいのでしょうか。

私は、そこは一度考えてみてもいいと思っています。

 

 

ただし、この本。

使い方に注意が要ります!これから書く、私のやり方を信じて、やってみてください。

複数の生徒がこのやり方で計算力をつけています。実証済みです。

 

 

最初に手に取ったとき、私は正直こう思いました。

 

「これ、初心者だと難しすぎないか?」

例をあげます。定番問題です。

いくら算数が得意な子でも、はじめはこの計算の攻略法を学んだはず。

通分するのではなくて1/5から1/10をひくんです。知らないとこの説明(←)も全くわかりませんよね?

 

計算が苦手な子がいきなり取り組んだら、かなり敷居が高く感じるはずです。

 

問題を見て、

考える。

わからない。

手が止まる。

そのまま5分、10分と考え続ける。

そして嫌になる・・・

この使い方をすると、おそらくこの本の良さはほとんど伝わりません。

 

なぜなら、この本の本体は「問題」ではないからです。 

松本先生が、一問一問、iPadに手書きをしながら解説してくれる動画。解説動画が最高なのです。 

ここまで含めて、一つの教材なのです。 

 

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1問動画をみて、解く。また1問動画をみてから解く。 

 

「計算の授業」って塾にはありませんよね?

 

熟練の達人講師がこうやって解くんだよ。 解説もかなりていねいに教えてくれます。

この本は「計算授業の教室」なんです。 

 

タブレットやPC画面を見ながらやることをおすすめします! もちろん、ただぼんやりと写しているだけでは意味がないですよ。

 

「ああ、そこを見るのか!」 「そういうふうに数字を組み替えるのか」 その発想を知る。

 

 そして、二週目、三週目と、もう一度自分でやってみる。 私は、こんな使い方が一番いいと思っています。

 

 むしろ、 「動画を見たら答えを教えてもらうことになるから、なるべく見せない」 という使い方は、

この本に限っていえば逆効果。 

 

動画を見るために作られている教材なのです。 難しいから動画がある。 挫折しないために動画がある。 にもかかわらず、動画を使わずに、 「難しすぎました」 「うちの子には合いませんでした」 と終わってしまう。 

それは、もったいない。 

 

私自身、小さな塾をやりながらいろいろなご家庭を見ていますが、この本はまだかなり過小評価されていると思っています。 

 

そして、もう一つ。 

 

この本について、どうしても書いておきたいことがあります。 松本先生。 1000問、全部動画で解説しています。 100問ではありません。 1000問です。 これ、動画教材を作ったことがある人間からすると、ちょっと異常な仕事量です。 

 

私は以前、「学びエイド」で動画教材を作っていました。動画を毎日毎日3時間ずっと生徒のいない場所で、「そして、この問題は正答率は低くなるのですが、実際にはこんな風にとくんです」とひとりで孤独に動画を問題集4冊分つくりました。

 

 だから、よくわかります。 計算問題を一問解説する。 また一問解説する。

 

 それを何百問も続ける。 1000問までやり切る。 これは、単に「頑張りました」というレベルではありません。

 かなりの執念が必要です。 

正直、私はこの本を見て これは、狂気の問題集だな💦 と思いました。 

 

もちろん、いい意味でです。(松本先生、失礼があったらすみません。) 

 

1000問すべてを、自分の手で解説する。 そこまでやり切った松本先生は、やはりすごい。

 

 すでにかなり売れている教材ですが、私はまだ評価され切っていないと思っています。

 

 ただ問題を解かせる計算ドリルではありません。 「どう考えるのか」まで動画で教えてくれる。 これからの中学受験教材は、こういう方向に進んでいくのではないでしょうか。 

 

難関校を目指している。 計算力をもう一段上げたい。 

 

そして、ただ量をこなすだけではなく、計算の「考え方」まで身につけたい。 

 

そういうご家庭には、ぜひ使ってみてほしい一冊です。