やって絶対に後悔しない中学受験書籍 第4位『計算名人 免許皆伝』(東京出版) | 中学受験算数「やまもと算数・数学塾」山本尚武

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『計算名人免許皆伝』(東京出版)

計算問題集は、世の中に星の数ほどあります。
しかし、「計算のしかた」そのものを、ここまで徹底して教えてくれる本はほとんどありません。

 

この本は、計算ドリルではありません。
むしろ「計算の指南書」であり、『読み物』として楽しむ本です。

 

構成は「初伝」「中伝」「奥伝」と進んでいきます。

とくに「中伝」までの内容は、中学受験生なら全員知っておいてほしいレベル。
計算の工夫はもちろん、「どこにメモを書くのか」「式をどう並べるのか」「どこを省略するのか」といった、実際の計算の作法まで扱っています。

ここが、この本のすごいところ。

 

普通の計算問題集は、きれいに活字で印刷されています。
しかし、実際の受験生はそんなふうには計算しません。

難関校を目指す子たちが、紙の上で実際にどう手を動かしているのか。
その計算式やメモの取り方が、手書きの形を交えながら示されている。

だから、小学生にも圧倒的にわかりやすい。

 

さらに、「○○の術」と名づけられた計算技が次々に登場します。
読んでいるだけでも、「あ、こんな見方があるのか」と少し賢くなった気分になる。

 

 

そして後半になると、内容はかなり深いところまで入っていきます。

中学校で習う「展開」や「因数分解」に通じる考え方まで、それを数学として教えるのではなく、「算数」としてどう捉えるかを説明している。

 

最後には「乱取り稽古」。
第1ラウンド、第2ラウンド、第3ラウンドと、かなり骨のある問題が待っています。

出版社は東京出版。
中学受験算数の世界では、『中学への算数』を出している出版社です。
この雑誌に集まるのは、中学受験算数の世界でも屈指の先生方。
だから私は、東京出版の算数本にはかなりの信頼を置いています。

2008年に刊行され、それでも今なお売れ続けているロングセラー。

計算問題集を何冊もやらせる前に、
「そもそも、上手な子はどう計算しているのか」
を知ってほしい。

『計算名人免許皆伝』は、そのための一冊です。

これは「計算をたくさん練習する本」ではありません。

「計算がうまい子の頭の中」を覗く本です。