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丸市珈琲~銀座駅前の隠れ家カフェ~

おしゃべり好きな銀座のコーヒー屋店長が、仕事では伝えきれないコーヒーについての思いやうんちくや、たまにコーヒーとは関係ないネタ話などをアップします。
コーヒーとアソブ楽しさ、みなさんに届きますように。

連日暑い日が続いていますね!

特に今週は最高気温が35℃近くになる日がほとんどなので、体調にはくれぐれもお気をつけください。

 

余談ですが、コーヒー業界では「最高気温が28℃を超えるとアイスコーヒーがよく売れる」と言われています。

店を経営している実感だと、28℃を超え始めるとアイスコーヒー(またはアイスコーヒー向けの豆)が売れ始め、30℃を超えるとそればかりになる、という感覚です。

ちなみに、35℃を超えると実はアイスコーヒーもあまり売れなくなります。

これはビール業界も同じだそうで、あまりに熱くなると水や清涼飲料水を求めるようになるんだとか。

秋はまだ遠いですが、早く暑さも緩んでほしいものです。

 

※光の加減でピルクルっぽい見た目になったアイスカフェオレ

 

【店長のうんちくコラム その6・牛乳に合うコーヒーとは?】

「カフェオレ」・「カフェラテ」・「カフェコンレチェ」…コーヒードリンクとして有名なこれらですが、実はそれぞれフランス語、イタリア語、スペイン語という違いがあるだけで、全て「コーヒー+牛乳」という意味の言葉です。※ちなみに厳密にいうと、この3種類のドリンクは味わいの異なるドリンクになるのですが…、それはまたの機会にご紹介しますね

多くの国で楽しまれるコーヒーと牛乳の調和は、他のものでは決して代用ができない魅惑的なもの。

日本でもかなり多くの方が楽しんでいる飲み方でもあり、「外ではブラックだけど家では無糖のカフェオレが好き」、という話もよく聞きます。
 

特に女性のお客様からが多いのですが、牛乳に合うコーヒーについてほぼ毎日質問を受けています。

牛乳と相性の良いものは一般的に濃い目のコーヒーが合うのですが…、この「濃い目」という言葉が実は落とし穴になっていたりもします。

 

「濃い目」という言葉で頭に浮かぶのは、ほとんどの方は「苦い」コーヒーのことかと思われるかもしれません。

もちろん苦いコーヒーも相性はとても良いのですが、牛乳に負けない「濃い目の味」の内、苦みはその一つでしかないのです。

コーヒーの味わいを構成する「甘さ」「重さ」「香り」など、他の味わいが重厚であれば、それでも牛乳との相性はとても良くなります。

 

当店でおすすめするときは、「苦み」と「甘み」のどちらがお好きかをうかがっています。

特に甘みが強いものは、コーヒーと牛乳のそれぞれの甘さが相乗効果となってより強調されるからです。

 

苦み好きな方にはフレンチロースト(8段階中7番目の焙煎度)くらいの深煎りを。

※当店では「こってりブレンド」や「トラジャ」

甘み好きな方にはシティーロースト(8段階中5番目の焙煎度)あたりのコクのある中煎り、もしくは中煎りブレンドがおすすめです。

※当店では「タンザニア」や「イルガチェフェ」、「モカブレンド」

 

ちなみに甘みのあるコーヒーに牛乳をプラスする際は、ぬるい状態になるのでお好みでも分かれるのですが、牛乳は温めずにコーヒーと混ぜるとより甘くなりますよ。

本日もコーヒー教室がありましたが、最近興味がある方から質問されることも増えてきたので、当店のコーヒー教室について簡単に説明いたします。

 

Q. いつ開催してますか?

A. 金・土・日・月曜日の10時から11時まで、もしくは20時から21時までの枠があります。

 

Q. 何人参加できますか?

A. マックスで2名までです。1名で予約が入った場合はその枠は打ち切り、マンツーマンでの講座になります。

 

Q. どんなことをやりますか?

A. 現在は基礎講座のみのため、基本のペーパードリップ講座限定で開催しております。座学に15分、ドリップの実践(2回)に30分、その他質疑応答に15分、の計1時間講座です。

 

Q. 予約はどうすればいいですか?

A. 前日までにサイト、もしくは店頭にてお申し込みくださいませ。

 

 

※コーヒー教室の風景です

 

【店長のうんちくコラム その5・コーヒーの「美味しさ」とは?】

銀座の地でコーヒー屋に勤め始めてから今年で19年目になりましたが、初めて来店されるお客様の最初の質問でこれまでに最も多く聞かれたのはこの2つです。

 

「おすすめはどれですか?」と「美味しいコーヒーはどれですか?」。

 

質問に対して質問返しをするのも心苦しいのですが、私もスタッフも必ず「お好みの味はありますか?」と聞いてしまいます。

なぜかというと、コーヒーの味わいの中で何を美味しく感じるかが人ぞれぞれ全く異なるからです。

 

コーヒーは嗜好品であり、「好き」に正しいや間違いなどはないのです。

リラックスできる「香り」を楽しむ人や、キリっとした「苦み」が好きな人、爽やかな「酸味」を味わいたい人や、むしろお茶のようにたっぷり飲みたい人は「スッキリさ」を求める人もいらっしゃいます。

その「美味しさ」は全て正しいと思っています。

 

昨今のコーヒーブームとコロナ禍で、より一層コーヒーブロガーやコーヒーユーチューバーが増えたことで、実は偏った知識や見解が多く見られるようになりました。

その一つが「美味しいコーヒー」というものについて。

現在のコーヒー生産地では、収穫された豆の味わいを点数評価することが主流になりつつあります。

この「点数」こそが美味しい証だと思われている人が少なくないのです。

 

しかし実際のところ点数が高いということが何を表しているかというと、以下の3点に集約されます。

1.(浅煎りにしても)雑味が少ない

2.(酸味や香りなどのもとになる)成分量が多い

3.個性がある

 

それは高品質であることの証ではあっても、「美味しいコーヒー」の証ではありません。

味わいの奥深さは、実はしつこく感じることもあります。

個性的な酸味は、慣れていない人からすると飲みづらさにつながることもあります。

例えば、高級食材と言われる松茸やトリュフ、キャビアやカラスミを美味しいと感じない人も実際にはいるのです。

値段が高いもの、高品質なものがイコールその人の「美味しさ」ではないということだけはこれからも伝えていきたいです。

そしてもちろんそんな高品質コーヒーが美味しいと感じる人もいるでしょう。

そんな方には現在発売中の「ブラジル イパネマ」はとってもおすすめですよ。

 

 

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

現在はまだまだ1日あたりのアクセスが数十人程度ですが、アップを重ねるごとにアクセスが増えていて、驚くと同時にとても嬉しく思っています。

コーヒーについては様々な説や言い分があるので、こういうコラムは実は難しいものなのですが、極力客観的な視点からお話しできるように心がけていきたいと思っています。

今後ともよろしくお願いします!

 

【店長のうんちくコラム その4・コーヒーの「油分」とは】

つい先日のコーヒー教室でコーヒーの油分の説明をしたとき、「油分を実感したことがないからイメージしづらい」と参加された方がおっしゃっていました。

確かに「これが油分!」となかなか説明しづらいものなので、今回はコーヒーの油分とは何かについて簡単に解説してみたいと思います。

 

※この豆のテカりが、表に出てきているコーヒーの油分です

 

そもそもコーヒー豆とは、コーヒーの果実の「種子」です。

そしてほとんどの植物の種子には「油分」があります。

例えば菜種油や、ごま油、グレープシードオイルなどがそれにあたります。

この油分は「うまみ」と「香り」を多分に含んでいます。

コーヒーは焙煎(ロースト)するものなので、ごま油で考えるとイメージしやすいかもしれません。

コーヒーの味わいに旨味やより濃厚な香りをプラスするもの、それが油分にあたります。

 

ではこの油分は絶対に取り除いてはいけないものかというと、実はそうでもないのです。

油脂分由来の香りはコーヒーを飲んだ後口にとても長く余韻を残すことから、しつこく感じる方もいます。

また、濃厚な旨味にボリューム感を強く感じてしまい、飲みづらくなることもあります。

 

さらに、「コーヒーが酸化する」とよく耳にしますが、この「酸化」は油分の酸化のことを指します。

古くなったコーヒーは油分が酸化しているため、そのまま接種してしまうとお腹が弱い人は具合が悪くなることもあります。

 

油分もコーヒーの成分の一つと考えると、美味しいコーヒーにしか美味しい油分はないのです。

新鮮でクォリティの高いコーヒーほど油分も美味しくなり、古くクォリティの低いコーヒーほど油分は美味しくなくなると言えます。

油分を味わってみたい場合はステンレスフィルターのドリッパーやフレンチプレスという器具で淹れると分かりやすいです。

逆に油分を取り除きたい場合は吸油性のあるペーパーフィルターやネル(布)フィルターを使うと除去されます。

 

当店のイートイン&テイクアウトは改装当初、ペーパードリップかステンレスかお選びいただけたのですが、約1年間お客様から意見を聞いた結果、飲んだ後口のボリューム感が苦手な方が予想以上に多くて次第にペーパードリップ一択になってしまいました。

もし「どうしても油分を味わってみたい!」というリクエストがありましたら、ステンレスドリップでもお出しできますのでお気軽におっしゃってくださいませ。

 

 

・丸市珈琲コーヒー教室のお申し込みはこちらから↓

 

 

【店長のうんちくコラム その3・ドリップのコツのいろいろ】

コーヒーの淹れ方はコーヒー屋の数だけある、と言われるくらい多種多様です。

それでもコーヒー業界には取りまとめる組合があるため一定の基準はあるのですが、何を「良し」とするかはお店でも個人でも、淹れる「その人の好み」で分かれます。

そのためコーヒー教室では「これが正しい」と伝えるよりも、「こうしたら、こうなる」とお伝えすることの方がとても多いです。

 

というわけで、普段行っているコーヒー教室では質疑応答に割く時間がとても多いのですが、今回はその中でもよく聞かれる質問を1つ挙げてみます。

 

「何を淹れても同じような味になる」

 

焙煎度が大幅に変われば味も変わるけど、似たような焙煎度のものは何を淹れても同じような味になる、という疑問を多く耳にします。

これは私も学生時代にドツボにはまった悩みでした。

なんで同じ味になってしまうのか、悩んで悩んで、だんだんよりしっかり濃い目に淹れるようになっていきました。

・・・が、それが実は逆効果でした。

コーヒーのドリップとは、いわば「味の取捨選択」なのです。

ほしい成分を抽出しながら、いらない味を出さないことで、より個性を際立たせるもの。

そこで、この質問にはこう答えています。

いつもより少しお湯の温度を低くする

いつもより少しドリップスピードを速くする(抽出時間を短くする)

これのどちらか、もしくは両方を実践してみるだけで個性が立ちやすくなります。

この2つは「成分を引き出しづらくする」方法です。

それが逆に個性がいきるドリップになります。

 

そして逆にコーヒーの味わいが薄くて悩んでいる方はこの逆を試してください。

より深い味わいになりますよ。

「ブラジルコーヒー」と聞いて、皆さんはどんなイメージをお持ちですか?

昭和の時代では名をはせたブラジル産コーヒーも、実は最近は「古い」「無難な」というイメージが多くなりつつあります。

 

しかし近年そんな既成概念を打ち破るコーヒーもたくさん世に出ています。

3年前まで毎年限定で販売していた「フルッタメルカドン(天然酵母発酵コーヒー)」もそうでしたが、かつては考えられなかったような個性的な香りを持つコーヒーがどんどん生産されてきています。

 

そんな中で今回入荷した「イパネマ農園 ブルーエディション」は、既成概念を打ち破るような強烈な個性を持つコーヒーです。

ワイニー製法と呼ばれる嫌気性発酵(アルコール発酵)過程を経て、ワインのような香りが立ち上るコーヒーが出来上がるのですが、その香りがあまりに凝縮されているため、豆を挽いた時に感じる香りはまるで上質なブランデーのようです。

そしてお湯でペーパードリップするとまるで赤ワインかのようなフルーティーさを楽しめます。

 

このコーヒーを水出しするとブランデーに似た香りが前面に出るので、現在は数量限定で常連様を中心に一口だけ試飲としてお出ししています。

 

購入を迷っている方にもお出しできますので、気になっている方はお声をかけてくださいね。