なんと美しいお辞儀なのでしょう✨
2014年10月13日に國學院大学が出した広告だそうです。
こちらより画像を拝借、参照→ブログ:日本よい国、きよい国。 世界に一つの神の国。の「こころ」を大切にする日本人より
背景の色は、古来より皇室が用いる優雅で繊細な雰囲気をもつ日本の伝統色「麹塵(きくじん)」だそうです。
令和元年、皇室の行事をテレビなどで拝見していると、日本ならではの伝統は素晴らしいなあと思います。
しかし、この何年か不思議なお辞儀を見かけるようになりました。
ネット検索すると、「お腹痛いポーズ」と揶揄されていたりします。
飛行機や新幹線などのアテンダント、デパートなどで見かけますし、
最近では、たまたま入ったファミレスのような和食のお店で、このようなお辞儀をされました。
これとは逆に、そんな肘を張り手を重ねてのお辞儀はせず、正しいお辞儀をするように指導されているお店も出てきているそうです。
小学1年の時、礼儀作法に厳しいおじちゃん先生が担任になりました。
(色々と厳しく、当時は辛かったのですが、今思うと、そんな先生がいて良かったのかも。)
その時に正しいお辞儀を教わったのが、今でもしみついているせいか、手を前に重ねたお辞儀が私にはやりづらいし、できません。
なので、この違和感に我慢できなくなり、まずは正しいお辞儀を確認し、その他の所作についても学ぼうと、
小笠原流礼法の本を取り寄せました。
正しいお辞儀です。手を前で組みません。
こういうことをしてはならないと書かれています。
ちなみに、小笠原流礼法の教室が小笠原伯爵邸にあるのを、ゴールデンウィークにランチをしたとき知ったのですが、
びっくりなことに、法律的には「小笠原流礼法」を使えないのに、宗家を名乗る女性が「小笠原流礼法」を掲げて教室を開いていたのです。
美味しいスパニッシュ料理を素敵な建物でいただいた後、「小笠原流礼法」についてスマホでチラッと調べるとそのことを知り、残念な気持ちになりました。
でも、お料理と建物は良かったんですよ。
→小笠原伯爵邸☆お料理編の拙ブログ
→小笠原伯爵邸☆建物編の拙ブログ
法律的に認められている「小笠原流礼法」は、上記の著者による「小笠原流弓馬術礼法(小笠原教場)」なんですね。
小笠原伯爵邸にある教室は、「小笠原惣領家研究所(小笠原惣領家)」で、
「教場」と「惣領家」と二つの流派があり、「教場」は礼法ではなく本職を持ち生計を立てますが、「惣領家」は礼法の教室で生計を立てています。
高校の時に弓道部だった夫に聞くと、所作は小笠原流礼法(教場)だったよーと言ってました。
「惣領家」がいきなり商標登録し(商売にしようとはびっくり)、その後「教場」が裁判で取り返しました。
話は戻りまして、正しいお辞儀については、明治天皇の末裔である竹田恒泰さんがニコニコ動画で詳しく解説されています。
「いまさら聞けない正しいお辞儀」
おへその辺りに手を重ね、
肘を張ったお辞儀は、日本の礼法にはないと言われています。
アンケートによると、ヘソの辺りに手を重ねたお辞儀に丁寧と感じる方は、8.4%しかいませんでした。
9割以上は手を下ろしたお辞儀の方が丁寧と感じているんですね。
竹田恒泰さんが、なぜそのようなお辞儀をされるのかを尋ねると、礼法の講師がそう説明されたからだとのこと。
間違えて教えている礼法の先生がいらっしゃるのですね。
竹田恒泰さんが歴史的に調べてみると、このお辞儀は韓国人の誰かが、丁寧で謙ったような表現として編み出し、ロッテワールド?ホテル?だかでやっていたのが、日本に入ってきたのではないかという見解を示されていました。
韓流ブームと一緒に、不思議なお辞儀が日本に上陸したのでしょうかね。
こういう手を重ねて礼をする「さしゅ」という所作が神社にはあるそうですが、一般の人はやらないそうです。
正しいお辞儀は、手を前で重ねず、下ろして行います。
角度は15度(会釈)、30度(敬礼)、45度(最敬礼)というのは知ってましたが、
0度(気を付け!)と、90度もあるんですね。
90度は神前でのお辞儀です。
確かに、半年に一度(夏越しと大晦日)、参列している大祓式では、宮司様は神様の前で、90度のお辞儀をされていました。
神社の参拝では「二礼二拍手一礼」と言われますが、
正式には「一礼・二拝二拍手一拝・一礼」。
「拝」は90度のお辞儀で、前後に「一礼」を加えるそうです。
これをしっかりされてる方は、分かる方にはちゃんと心得てるなーと思われるそうです。
私も次からは、ちゃっちゃっと軽く「礼」をするのではなく、正しく「礼」と「拝」をしようと思いました。
それから、足高神社のFacebookにも、お辞儀や手の重ね方、さしゅについてを投稿されていました。
手を前で重ねるのは、本来は「休め(待機)」の状態なんですね。