期日前投票、行ってきました! | 向原総合法律事務所/福岡の家電弁護士のブログ

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期日前投票雑感。

今、選挙権を行使して来ました。
おそらく、日本の未来を大きく変えるであろう選挙です。
(今まで、国政・地方すべての選挙で、1度を除いて、選挙権を行使しています)

なんでも政治家のせいにばかりするのは私は大キライです。
日本の政治は○流だ、といわれるそうですが、それは、国民がきちんと監視していないからです。
選挙権には様々な問題(死に票が発生しまくって民意を反映できない小選挙区制の妥当性や、一票の格差問題など)がありますが、結局のところ、市民が「もういいや」で投票を放棄し続けてきた低投票率こそが、最大の問題と考えています。

投票を放棄することは、

「好きにしていいよ」

という国家に対する白紙委任状の提示です。好き放題されても文句言えないということです。

もともと、私には特定の支持政党がありません。
そもそも、全施策に賛同できる政党は存在しないので、その時々の施策の中で、最大公約数的に、大事な問題・やや大事な問題・そうでもない問題・どうでもよい問題に大きく腑分けして、大事な問題+やや大事な問題で賛同できる政党や候補者を選んでいます。
(ただ、死に票になることはなるべく避けたいという考えも働きます)

今回、私がもっとも大事だと思っているのは

憲法改正

です。今回、投票の決め手にしたのは、これ一択といっても過言ではありませんです。

もちろん、経済問題はとっっっっっっても大事ですが、憲法を変な方向に変えられてしまうと、不可逆的、つまり治す手段さえ奪われてしまうからです。
表現の自由を侵害されると、政策への批判さえできなくなり、民主政の過程による税制の手段さえ奪われるから、表現の自由などの精神的自由権は厳格な合憲性判定基準によって判断されるんだ、と、司法試験時代に学ばされました。

だから、阿倍野ミクスへの評価という論点は、普段なら「やや大事な問題」ですが、今回は、このようなめっっっっちゃくちゃ重要な問題がありますので、今はランクが下がって「どうでもよい問題」です。すでに経済に勢いはつき始めていますし、大事なのはムードの問題とおもわれるので。

原発問題は「やや大事な問題」です。

2年前「絆」とかよくわからない美辞麗句をぶちまけていたのに、福島の浜通りは捨て地よろしく、避難民は放置されている現状が続いているのに、原発問題について方向性が打ち出せていない。将来的になくすと言っていたのに、今ではそれを忘れてしまったかのような政党もあります。
私も、エネルギー政策や原油価格交渉で足元を見られないように、即時廃止はどうかと思うけれど、来る次の大地震に備えて、将来のエネルギーのことを、国策で権力と金力をもって圧殺して押し付ける方法ではなく、他の方法を模索できる素地のある政党がいいなと思っています。

そんなことを考えながら投票しました。どこかは言いません(憲法15条4項前段に免じてお許し下さいませ(;´Д`))。