「朝鮮映画정방공(精紡工)」 | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

 이상한 변호사 우영우(ウ・ヨンウ弁護士は天才肌)の全エピソードを見終わって以来、朝鮮映画にドハマリしているヨン様です。


 今回紹介する映画は1963年度の作品「정방공(精紡工)」。


 ちょうど私が生まれた年だから約60年前の作品。
 
 朝鮮半島は独立後38度線以南はアメリカ軍と李承晩及び旧日帝協力者達の赤狩りによって多くの左派進歩派が圧迫を受け麗水事件や済州島の4・3事件などで多くの犠牲者がでたのは承知の事実である。
 赤狩りの魔手は当時のソウルの芸能界にも及びそれによって多くの進歩的俳優達がソウルを去り越北した。
 우리집문제(我が家の問題)シリーズや「遊園地の1日」で有名なコメディ俳優キム・セヨンも忠清道清州市出身でソウルで活動した後に朝鮮戦争時に越北した俳優の一人だ。

 朝鮮戦争後まだ10年しか経っていないということもあり主要キャラクターたちの言葉や発音はソウルの標準語と変わらないというのが改めて新鮮に感じるのは私だけでしょうか?
   
 本作は日帝時代に二束三文で工場に売られた極貧のヒロインの少女が解放後、国の主という自覚をもって精紡工として人民と社会のために働きながら成長する姿を、そしてお互いに助け合い学び合う共和国の労働者達の姿を描写している。
 当時の共和国の映画制作陣は過去に日本で学んでいるだけに日本映画の懐かしい雰囲気も味わえる。
 ただし、このヒロインはそれでもまだラッキーだった、なぜなら売られた先が国内の工場だったから、当時の状況から考えると、まかり間違えて慰安婦として売り飛ばされた可能性だって充分あったから、そんなことを考えながら観てるんだけど朝鮮映画はほとんどがハッピーエンドだからそういう意味では安心できる。

 挿入歌の「천리마선구자의노래(千里馬先駆者の歌)」の力強い歌声が当時の新興共和国の意気込みを感じさせる。

동해의 물결은 드높고
우리힘으로 락원을 꾸민다
우리는 선구자 세기를 앞당겨 나간다
로동당 부름에 심장은 피끓고
영원한 사랑을 조국에 바치니
폭풍도 우뢰도 사나운 격랑도
우리의 앞길을 막을자 없다네
막을자 없다네
東海の波は高く
我らの力で楽園を作る
我らはパイオニア世紀を引き寄せながら行く
労働党の呼びかけに心臓は高鳴り
永遠の愛を祖国に捧げれば
爆風も雷も荒くれた高波さえも
我らの行く手を阻むもの無し

 私はこういうのめっちゃ痺れるけどダメですか?
 ちなみに当時の共和国では로동자と綴って노동자と発音してたようですが歌でも노동당 부름에と発音してるようです。

네 여러분 즐거운 하루 되세요!
アンニョ〜ン!