財布持った、定期持った、カギ持った、おっと、外登、外登、あぶね〜忘れるところだった〜
というのが我々在日の出掛ける前の儀式。外登持ってないといつどこでしょっぴかれるかわからないこの果てしない不安感、いつどこで경찰に職質されるかわかったもんじゃない。
という意識が染み付いてしまった悲しい性の私。
先日、区役所で住所移転手続きの際に「ご家族全員の特別永住者証明書をお持ちになりましたか?」と誠実そうで仕事できそうな洗練された感じの女性スタッフに問われる。
脊髄反射的に
「え?そんなこと出来るわけ無いでしょ?常時携帯してないと捕まっちゃうの知らないの?」もうね、すでにちょっとイラッときてる自分。
「最近法律が変わりまして特別永住者証明書は常時携帯の義務が無くなりました。なので代表者が一人家族全員分の証明書をお持ちいただければ一度でお手続きが終わりますよ」と親切に教えてくれた。
「え?特別永住者証明書?な、なにそれ?在留カードじゃねえの?」(完全にタメ口になって、よく街で見かける典型的な感じの悪いオヤジになってるオレ)
「いえ、在留カードではなくて特別永住者証明書です。在留カードは常時携帯の義務がありますが、特別永住者証明書はそのような義務は無いんですよ」
ガビ〜ン!!!!!
え?そ、そうなの?み、みんな知ってた?
この、ちょっぴり振り上げた拳はどうすればよいの?
そんなはずは無い!と待ってる間にスマホで調べた。マジか?!本当だ、常時携帯義務がなくなっているではないか!
は、恥ずかしい、し、知らなかった、この時、動揺した私はしばらく放心状態。
その後、この事をストロベリーちゃんに伝えねばと連絡しようとしたら携帯が無い!
無い無い!携帯が無い!
さっきカウンターに置き忘れたか?カウンターにも無い?
館内を見張ってる(ヘルプしているスタッフ)スタッフに「携帯見ませんでしたか?」と尋ねると私の声が多少大きい事もあり沢山の人が椅子の下を見たり各カウンターを回ったり中々の大事になってきた。
ああ、携帯無くしたやべぇ〜どうしようと思ったその時、
書類と共に携帯を右手に持っている事に気付く。携帯が書類の下に隠れていたのだ。
みんなめっちゃ探してる、私の携帯を、い、今更言えね〜言えるわけ無い、携帯持ってましたなんて、
いったい今日はなんて日だ〜
それでも、気がついて2分くらいたって申告した、
「あ、す、すみません、右手に持ってました、、、」
もうね、住民票係りのフロア全体が「もう、全く人騒がせなオヤジだな〜」の雰囲気一色に変えてしまった私、結構影響力あるかも。
もうね、本当に小っ恥ずかしい。皆さんその節は本当にご迷惑おかけしました。
もうね、韓国のニュース見てるとこの歳になってようやくムーミンのジャコウネズミの「ムダじゃムダじゃ」の意味がよく理解できた。
改革なんか無理!何やってもムダ!金と権力とコネに勝てない、개딸?ムダじゃムダじゃ、何も変わらない、私ももはや燃え尽きた。これからは店の経営だけを考えて生きていく。