どうやら卒業式の歌には世代を分かつルビコン川があるらしい。
我々世代では卒業式というと「蛍の光」とか「仰げば尊し」、もうずっと昔にルビコン川を渡ってしまった世代。
今の三十代以下の人達は卒業式と言えば「旅立ちの歌」、で「蛍の光」なんかは、ふ〜んスコットランド民謡ね、みたいな感じらしい。
って言っても日本の学校に通ったことの無い私はルビコン川以前に「蛍の光」はスーパーやパチンコ店が閉店のときの歌、「仰げば尊し」なんかは昔の吉永小百合とか浜田光夫の青春物の映画なんかで出て来るやつで、身近な人が歌っているのを見た事がない。まして「旅立ちの歌」なんて「おまえ誰だよ?!」みたいな。
スーパーの閉店間際「蛍の光」がかかっているにもかかわらずゆっくりと品選びをしている若者達に今更ながら合点が行く。
しかし私にとって卒業式のうたと言えばやはりなんと言っても「목련꽃 필때」(マグノリアの花が咲く時)。
조국의 해빛아래 크게자란 목련나무
祖国の光の中で大きく育ったマグノリアの木
※一応念の為、목련꽃って検索したらいきなりマグノリアって出てきてマジ驚いた!木蓮じゃなかったの?!
でも、なんだかカッコいいから今回は強気に「マグノリア」で攻めてみました。ジュリア・ロバーツとサリーフィールドが出てた「マグノリアの花たち」って목련꽃(正確には木蓮の一種らしい)だったのね。
いいよね〜
間違えて「목련꽃 필때는」を検索するとめっちゃ暗い韓国歌謡曲になるから気をつけてください。
そんな季節に、おそらくその日は終業式の日、埼玉ウリハッキョにフィギュアスケートのリョム・テオク、キム・ジュシクペアが訪れたではありませんか!!
もうね、凄すぎる!
まさか演技までしてくれるとは!
何度も何度も動画を見てスマホを抱きしめながら泣いたよ
もうね、
生徒達の「가슴펴고 걸어갈래요」(胸を張って歩いていきます)の合唱に選手団全員号泣、私も泣いた、ストロベリーちゃんも泣いた、
いつもブラウン管では笑顔しか見せなかったペアが号泣、涙が止まらない、コーチ達も涙が止まらない、
生涯で初めて埼玉の人間になりたいと思った。
そして今朝たまたまひかりTVでディズニーの「ズートピア」を見た。
偏見と差別を乗り越えてズートピアで初めてのうさぎの警官になる物語。
日本の視聴者達はこれを観てどう感じるのか?
日本で初めての在日韓国朝鮮人の警官が誕生したとしたら?
バッシングの嵐間違いなし。
アメリカが良い国だとは思わないけどズートピアの様な作品を作れる余地がある国なんだなぁと、そこは思う。今の日本では絶対に作れないだろう。
追伸
春休みを利用してイングランドプレミアムリーグのトットナムホットスパーズのソン・フンミンの試合を観に単身ロンドンに行った長男。
向こうにつくやいなや財布を紛失!
カードも全て紛失!
そんなオーマイガーな息子を助けてくれたのがロンドンに留学していた息子の第5ウリハッキョ時代からの幼馴染の同級生、しかもその子の父親は私の同級生。
멀리 떨어진 이국땅 런던에서 우리아들을助けてくれてなんとお礼を言っていいかわかりません、
ヨンウ、この度は本当にありがとう!!
アルバイトをして必ずお返しすると息子も固く決意しております。
ウリハッキョ너무너무最高입니다!!
アンニョ〜ン!!