でね、一応私なりにテーマがあるわけなんです、今回の大切なテーマが、35年ぶりの再開でキム ヨンソンセンニムは小林薫のようにカッコいいおじさんになってたって印象を焼き付ける、そしてワタクシ小林薫ソンセンニムが爽やかな秋風になり台風が残した彼女達の傷跡を癒やしまた東京にもどる、そして夏から秋へと季節は巡る、
嗚呼!ソンセンニムありがとう!
みたいな、
そしてその時はついに来た、
「ああ〜ソンセンニム!久しぶり〜
髪の毛あるやないですか〜!」
「ほんまや!あるやん!送ってくれた写真もっと老けてたで!」
「国際市場であいましょう」のテレビのスタジオで主人公が離散した妹との感動的な再開のイメージがプレイボールの瞬間から音を立てて崩れたワケなんです、
てゆーか、その前に、本当に誰だかわからない、あの離散家族再開で親兄弟さえ確認するのに服や形見があって初めてわかるように35年ぶりは本当にわからない、しかも当時は民族衣装の制服かハッキョジャージ姿しか知らないからなおさら分からない、てゆーか、みんなキレイにオシャレになってる、あんなにちっちゃかったのに!
「二十四の瞳」の大石先生の気持ちがとても良くわかる、
家から持っていったアルバムで確認したワケなんです、
そんなノスタルジーにしたる私の最もデリケートゾーンを直球でしかも豪速球で攻めてくる彼女達が頼もしい、
髪の毛ふさふさ
わたしの小林薫路線が生徒達の圧力により厳しい状況に置かれる、
私が住む地域では歩きタバコはダメと言う条例があるけど、
大阪府には「人とあったらツッコミなさい!」と言う条例でもあるのでしょうか?
そして、当時の話になるワケなんです、
「私は小さくて初潮が一番遅かった」と話すその真横で
「最近な、熱が出るねん、酷い時な1日中でるねん」
「それ、更年期ちゃうか?」
35年の月日、初潮から一気に更年期まで大人の階段を駆け上がる彼女達、
わたしが何かをしゃべる度に軽度の蔑みと同情を込めた目で
「ソンセンニム私達のために頑張ってるなあ、でもソンセンニムの東京のギャグほぼスベってるで、」
いつの間にか東京代表になってるワタシ、(出身校千葉なのに)
そしてトイレに立とうとしたワタシ、そこで事件は起こりました、
正直、ワタシも油断してた、それは認める、でもね、でも、まさかあそこで、
わたしがトイレにたってテーブルのコーナーを曲がろうと壁に手をかけた瞬間、壁と思ったそれは壁ではなくてカーテン!!
もうね、わたし、35年ぶりの再開で思いっきり前のめりに滑って転んだワケなんです、大相撲ではたき込みで負けた力士の様になったワケなんです、こんなカッコ悪い事ってある?!
わたし普段マジで転けないのに、
え〜?!こ、ここで?!まさかの〜!!
でもって、ここで、
「笑いの神」ここで降りてきた!!
満を持して「笑いの神」が降りてきた、ここかい!
5人の塾女達が初めて爆笑!!
ワタシはこの先、一生、大阪の居酒屋でコケた실습선생님実習先生として人々の記憶に残るのだろう、
てゆーか、完全に小林薫路線が破綻、もはやプランB(やだ〜稔侍がプランBなんてやだ〜)の小林稔侍路線すら厳しい状況、
席に戻っても全員の肩が小刻みに揺れている、
学生時代部活の練習中先輩がヘマをして笑いを堪えきれずシューズの紐を結ぶフリをして左右をみたら1年生全員が肩を小刻みに揺らしながら靴紐を結び直してる経験ってあるでしょ?
まさにあの状態、5人のかつての生徒達がまさにその状態に、
もうね、あっと言う間の5時間、
大阪に行く前にネットで「50代のファッション」とか調べて、
ハゲは隠すと逆効果!とか
くるぶしはさり気なく素肌を見せて透明感を出しましょう、とか
おなかが出てくる50代、シャツは絶対にインしない、とかを忠実に守って臨んだ今回の大阪行き、
しかし「そんせんにむコケた事件」に全て持っていかれてしまったワケで、
わたしが席を立つと一斉に
「ソンセンニムちっちゃ」
そして最後の総括で
当時の南大阪朝鮮中級学校で思春期の中1の女子が初めて目にした二十代の若い男子がたまたま私だったと言う事、彼女達が大人になる扉を私が開けて、直後の冬のスキーの時に素敵なコーチが現れた時にはソンセンニムの事を全く忘れていたと言う事、「人気」と言うのが如何に気まぐれで淡いものなのか芸能人やアイドルは大変だなぁ、と心から同情をしたワケなんです、
東京に帰りその顛末をストロベリーちゃんに話すと、
「アッパよかったな〜!
そんなん普通無いで、실습선생님会いにわざわざ来るなんて、幸せやな〜!
でも、同窓会で憧れの初恋の人の変わり果てた姿を見た、あの感じちゃう?
「思い出デストロイヤー」やな」
どうやら大阪の女子も神戸の女子も基本的なスタイルに変わりはないらしい、
ああ、大阪に行って정말정말 정말幸せな気分に浸らせてもらいました、
あ、そう、そう、
ちなみに35年ぶりに
「ソンセンニム私を覚えてますか?」とメッセージを送ってくれた子の妹が東京に在住で、なんと、あの今をときめく朝鮮大学校のリ.ビョンヒ教授の連れ合い!!
鳥肌たつでしょ?!
リャンソン、キスン、キジャ、ミョンミ、チョンミ、死ぬほど楽しかったよ!!
東京に来る事があったら必ず連絡ください!!
おわり