シグナル | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

飲食店あるある

閉店間際に来て中々帰ってくれないお客さん、

もうね、
激しい心理戦、不毛の神経衰弱戦、勝者無き戦い、

店側もトラブルandクレームは絶対に避けたい、今の時代、いつSNSで悪い評判が拡散されるかわからない、

だから必ずラストオーダーと閉店時間を入店の際に告知するワケ、

でもね、たま〜に一切無視する人がいるんだよね、

意外かと思うかも知れないけど私はそういう状況でもよく耐える方、
むしろ問題はストロベリーちゃん、
てゆーか、もろ顔に出る、もうね、声のトーンが明らかにテンション超低空飛行。
予約キャンセルの電話の応対も私はそれでも努めて明るく振る舞うけどストロベリーちゃんの場合は思いっきり残念感出すワケ、ほら電話や携帯って声で相手の感情がものすごく伝わるでしょ?もうね、もろ!もろだから、「キャンセルするんだったら初めから予約しなければいいのに、無駄に私に失望感与えないでよ、せっかく期待してたのに、電話来たからまた新たな予約かな?と思ったらキャンセルかよ!2重のガッカリだよ!」的な不満の心の声が傍から聞いてる私にもガンガン伝わるワケ、

まあまあ、とストロベリーちゃんをなだめながらやってるわけなんですが、さすがに閉店時間を過ぎると私もお客さんにシグナルを送るワケ、

ステージ5
空いてる食器を全てかたす
※まだ初期段階で早めに処置すれば命に別状無し

ステージ4
「お先にお会計お願いします」
※通常はこの時点で気づいてくれて円満に終わる。

ステージ3
有線の電源を曲の途中でブチっと切る
※悪性ポリープが他に転移しておりこのまま放置すると危険

ステージ2
卓上の焼肉ロースターを外し煙を吸うフードも外し卓上を丸裸状態にする
※もはや手遅れ、両者完全に対決姿勢

店側の優しいシグナルガン無視!

もうね、ぶっちゃけここまで来ると憎しみさえ湧く

ステージ5
最後通牒、
顔から一切の笑顔を消して死んだ魚の目をしながらマジ顔で
「閉店です」と言う、

以前、午前2時閉店なのに4時までいたお客さんに「閉店です」と言うと
「あ、閉店ね、わかった、わかった、我々に構わず片付けしてください」
もうね、さすがにキリがないなと思い
「お客さんが帰ってくれないと閉店できません」
すると
「穏便にいこうよ、穏便に、私は平和主義だから」
こっちはずっと穏便なのに、

以後そのお客さんが2度と来店がないのは言うまでもありません。


私達がたまに行く近所の沖縄居酒屋、

そこの大将は元沖縄のヤンキーだけど人情は厚い、でも独特の心の琴線のツボがあるみたいで、
ある若い女性客が
「スミマセン、トイレ何処ですか?」と尋ねると、
「こんな狭い店で自力でトイレ探せないの?本当に残念さ〜」
唖然とする女性客
凍りつく私達
そして結局最後までトイレの場所を教えない大将。

またある時は、店がちょっと混んでいた、大将が伝票を持ってとなりの長居している若い女性客のテーブルに向かう、女性客のグラスは既に空になって久しい、
「もう、お会計でいいよね、3600円」有無を言わせない、

目が合った私達に
「混んでる時はしょうがないさ〜お互い様さ〜オリオンビールもう一本行く?」

私達には絶対に無理な「神」接客!

店内に「島唄」の優しい旋律が流れる、
私達は戦慄したけど、、、

※ちなみに島唄のTHE BOOMの宮沢さんはデビュー直前までかつて下北沢のうちの実家の「くるくるパーク」という洋風居酒屋のチーフをしていて朝大時代休みになるとよく手伝いにいかされ一緒に仕事したんだよね。すごく寡黙な人だったけどデビュー前から下北沢のロフトとかでライブをしていて人気があったんだよねぇ、ちなみに沖縄出身だと思われがちな宮沢さんは実は海の無い長野県出身です。

おわり