拝啓「朝鮮大学校物語」のミヨンへ | ヨンさまブログ

ヨンさまブログ

とある焼肉屋のおやじです。

친애하는 미영아

物語の中でミヨンはリベラルな武蔵美の学生と恋愛をするよね、
特にミヨンと黒木のベッドシーンは小説の山場でおそらく将来の映画化も視野に入れての事だよね?
将来有望な若い女優をミヨン役に起用してアイドル俳優を黒木役に添えるだけで話題になりそうだし「朝鮮大学校物語」の重いテーマを爽やかな青春恋愛ドラマに変える効果があるよね。

でも、ここでも疑問が幾つかあるよ、
朝大では朝大生と日本人の恋愛を禁止してた?明文化してた?
そんな校則あった?
そもそも両親の一方を日本人に持つ朝大生は珍しくないのにそんな校則があるなんて信じ難いけど?
私もミヨンと同時代に朝大生だったけど冬休みのバイトで知り合った桜美林大学の女子大生と恋愛してたし隠してもいなかったし何も不利益はなかったけど特別文学部の縛りがきつかったのかな?
日本人とのロマンス禁止!みたいな?
私が在籍していた歴史地理学部では個人の恋愛事情に対してとやかく言われなかったけどね。

僕は恋愛のプロフェッショナルでも無いしそれほど経験豊富でも無いし恋愛は人それぞれだし人の数だけ恋愛の形があると思うけどミヨンと黒木の恋愛には疑問を抑える事が出来無い部分があるんだよ。

ミヨンは黒木の部屋で初体験をする訳なんだけど自ら進んで黒木の部屋に行くよね?
そしてついに初体験をする訳なんだけど、
そして物語で言及は無いけどおそらく黒木は初心者では無さそうだよね?
僕は読んでいてコレってリベラルな日本の男子にとても都合のいい女子に思えて仕方ないんだよ。
いつも日本の差別に声を上げているキリっとした筋の一本通った旧植民地人の子孫の朝鮮大学校の女子生徒がリベラルで理解があって包容力があって経験と知識の豊富な日本男子に自ら進んで身体を開く、しかもバージン。
これほど日本人に受けるネタが他にある?
と思わずにはいられ無いんだよ。
パッチギもそうだったけど在日のヒロインは結局はいつも日本人男性に落とされるのが定番なんだよ。
もしこれが逆で朝大の男子生徒が津田塾大学の女子生徒とのそういう関係を描写しても日本の読者或いは観客には絶対に受け無いよね?

それともう一つの疑問、
ミヨンは普段から朝大関係者の「女の癖に」とか「あの日本人」とか、人権に配慮しない発言を憎んでいたフェミニストだよね?(朝大関係者がどのくらいの割合で、一部なのか?かなりの割合なのか?ほとんど全体的になのか?そのような封建的な発言をしていたのかはわからないが)
でも黒木と交わる時、避妊の対策を一切こうじなかったことにとても違和感を感じるよ、ミヨンは上辺だけのフェミニストだったの?
ここが一番肝心な事だと僕は思うよ。
女性の人権に高い理解があるはずのミヨンが何故避妊を一切意識しなかったのか?
或いは何故、避妊に対する描写が一切なかったのか?
黒木も何故、避妊対策をこうじる思いやりを見せなかったのか?
林真理子の小説だったら必ず避妊に関するなんらかの言及はあったはずだよ。避妊対策をしなかったらしなかったで、そういう無知なキャラクターとして描写したりね。
僕は当時の朝大生性事情についてアンケートをとった訳ではないけど少なくとも僕の周囲では、あくまでも僕の周囲では、避妊の対策は最重要項目だったよ、だって責任取れないでしょ、当時はアルバイトも公には認められてなかったし。

僕は在日女子が日本人男性と結ばれるのがけしからんと言ってる訳じゃないんだよ、むしろ大いに結構だよ、世界中がハーフ(差別用語ですみません)になったら民族紛争も起きないのに!と思ってるくらいだよ、(本当は人類は全員ミックスなんだけどね)
ただ、ミヨンと黒木の恋愛の構図に日本人読者向けの商業的へつらいを感じざるを得ないし、その意図するところが日本人リベラルの潜在的なナショナリズムと民族的優越感を慰撫し満足させたパクユハの「帝国の慰安婦」に通じるところがあるように思えてならないんだよ。
そして私の知る限り「朝鮮大学校物語」を絶賛する界隈の人々で公然と「帝国の慰安婦」の問題点を指摘する人を僕は知らないんだよ。

僕にも中学生の娘がいる、
ミヨンのような危なっかしい性生活を反面教師にして真剣に性教育に取り組まなけらばならないなと小説を読んで実感したよ。
望まぬ妊娠は妊婦の将来の可能性を奪うだけでなく、これから生まれてくる子供の将来の希望まで奪ってしまい男性よりも女性に多くの犠牲を強いるという事をミヨンにもわかって欲しいと切に願うよ。

あ、朝大の息子から「信用出来る新聞はどれ?」とLINEが入ったので今日はここまで、
また明日のこの時間に逢いましょう、

アンニョ〜ン!

てゆーか
信頼出来る日本のメディアって今あるのか?
息子に

なんて言えばいい‼️

小峠かよ、、、