小説の中でミヨンは体制批判の自由な発言をしたイモブと姉がパージされて辺境の新義州まで会いに行くシーンがあるよね。
監視員に賄賂を渡してようやく姉に会うことができたんだけど、
そこでも僕は疑問が湧くんだよ、
もちろんこのくだりは完全なフィクション。で小説だからいいじゃんって思うかもしれ無いけど、
でも、実際に新義州にどうしても行かなければならないとしたら先ずは担当の先生に相談しない?
二十歳そこそこの朝大生がいきなり案内員(ミヨンは案内員達を厳しい監視員として見ていて敵意さえ感じているようだ)に賄賂を渡して便宜を図ろうとする?
先生を飛ばして直で賄賂交渉する朝大生を寡聞にして知らなかったよ。
行って帰ってきて友達のダンサーは事情を知っていたみたいだけど先生は一切出て来なかったけど正直、ありえね〜!と思ったよ。
日本では意地悪で融通がきかなくて傲慢な印象のある「北朝鮮」の「監視員」、私は案内員と呼ぶけど、案内員の名誉の為にちょっと弁護をしてみるよ。
とても気さくで安全面以外はうるさい事を言わなかった記憶がある。
僕とベンが相撲を取ると目を輝かせて大喜びで乗ってきて日本の相撲のルールを教えると大層楽しんでいたよ。
写真から案内員と朝大生達の親密度がわかるよね。こんな感じの人に賄賂渡せる?
僕の連れ合いのストロベリーちゃんの話だと朝大生を引率する案内員達は特に選ばれた優秀な人達で自分が担当する朝大生達の名簿を事前に渡され1人1人プロファイルして名前も全て事前に覚え、初めて会った時から「ポンミトンムよろしくね」と言われたそうです。
(「北朝鮮」悪魔化を標榜する人達は個人情報漏洩コエ〜‼️ってツッコむと思うけど、日本の旅行会社がここまでしたら最高のサービスと絶賛されるよね、どっちみち名簿は提出してるんだし)
ストロベリーちゃんは当時師範学部美術科の班長だったので案内員との接触も多くそんな話をしながら親密になったそうです。
(でもあまりにもストロベリーちゃんの事をポッチャリ、ポッチャリと言うので若くて多感だった当時のストロベリーちゃんは途中でヘソ曲げて距離を置いたら向こうも気づいて一切ポッチャリと言わなくなり結局最後のお別れの時はお互いに抱き合って号泣し別れを惜しんだそうです。)
朝鮮側では将来朝鮮と日本の懸け橋になるであろう総連朝鮮大学校(朝鮮ではそのように呼ぶ)の生徒達は特別だったわけです。
案内員がうるさい事を言う時は決まって朝大生の安全に関わる事、特に途中で行方不明になら無いように無事に日本に子供達を帰す事が彼女、彼等の最重要任務で国家転覆や現地の人々に西側の宣伝をし無いようにするのが目的とはどうしても僕には思えないよ、たとえ西側の宣伝をしたところで朝鮮の体制は꼼짝もし無いだろうと思うけどね。
案内員達は毎日夜遅くまで反省会をして朝大生がより良い祖国訪問の旅を出来るよう努力してたんだよ。
小説ではそういう側面には一切触れてなかったね。
僕は写真に写る案内員達に賄賂を直接渡すなんてとても信じられないけど、
ミヨンはやっちゃったんだね、
てゆーか、え〜‼️って、引く、引いちゃう!
賄賂の無い国なんてこの世に無いと思うけど、日本なんか賄賂の王様の様な国だし賄賂が発覚しても誰も責任取ら無い国だから、朝鮮で賄賂があったからって驚きもし無いけど、
普通に考えて、人として、祖国訪問の間中色々と世話になった案内員に賄賂を渡すなんてこれほど失礼で人を見下した行為ってある?
「私達の心配はせずに、あなたのやりたい事をしなさい」
と姉はミヨンに耳元で囁く、
このくだりは著者が「北朝鮮」に帰国した兄から実際に言われた言葉だとインタビューで語っていたけど、
僕の感想は、本当にそう言われたかもしれ無いし、実際はそんな事を言われて無いかもしれ無いし、どこまでも著者の自己申告なので誰も実際のところはわからない。
でもこの姉さんの「私達の事は心配せずに、あなたのやりたい事をしなさい」と言う言葉があたかも免罪符の役目を果たしてない?
「北朝鮮」がミヨンが思う様な悪魔の様な国だったら「家族の国」や「朝鮮大学校物語」を発表した人物の北にいる肉親達は処分されるはずだよね?
それを敢えて行うと「ひとでなし」と非難される可能性も出てくるけど、この姉さんの言葉が人々の非難を抑える免罪符になってる様に思えてしょうがないよ。
気になるのは現在「北朝鮮」に住んでいる著者の肉親達はどうなんだろう?
迫害されてるの?
東独の留学生達、朝鮮語バうま!
いろんな事話たけどなんのお咎めも無かったよ、
盗聴なんか誰も気にして無かったけどね。
あ、時間がきてしまいました、
また明日のこの時間にね、
それまでアンニョ〜ン‼️