済州島でのお葬式 Ⅱ | ヨンさまブログ

ヨンさまブログ

とある焼肉屋のおやじです。

搭乗手続きが済みようやく旅客機に向かう

飛行機の入り口の手前のテーブルに韓国の新聞各紙が並べられていて自由に持って行ける。

朝鮮日報は韓国のサンケイってこの前誰かが言ってたし、東亜日報は先日創業者が「日帝協力者」に認定されたし、とか考えを巡らしながら中央日報と日刊スポーツをとる。

大韓航空の搭乗員が笑顔で迎えてくれる。

ハッキリ言う
みんなメチャメチャ可愛い‼️
みんなメチャメチャ顔が小さい‼️
みんなメチャメチャStyleがいい‼️
明らかに選ばれた要素の最大部分は容姿に違いない‼️
おじさんとしては嬉しいが社会のあり方としてはどうなのか?とか思いつつこちらも笑顔で応える。

ああ、これから先はメディアのコリアバッシングも無いし、デマによる在日バッシングも無いし嫌韓本や嫌中本もしばらく見なくて済むと思うとお葬式に向かうとはいえ心が軽くなるのをどうする事も出来ない。
病院や金融機関の待合室で嫌韓デマをふり撒くバラエティー番組を見させられながら自分の番を待つのは本当に耐えがたい。
しばらくはそれがなくなるのだ、

席に着きストロベリーちゃんが熱い眼差しで一点を見つめている。

高い背丈に広い肩、そして端正な甘いマスクにソフトなソウル言葉、
まるて韓流スターのような男性搭乗員、

「ムチャムチャかっこいい(溜息混じり)」

私の直ぐ隣でプラトニックに不倫をするストロベリーちゃん。

とりあえず新聞を開いて全ページの見出しをチェックする。

嫌韓ファンのみなさんのファンタジーをぶち壊して本当に申し訳ないんだけど、
ザッと見たところ日本に関する記事は新大統領が日本に送った特使と韓国で開かれているU20サッカーワールドカップの日本選手の紹介だけである。

いずれも日本を非難した記事では無く、日本選手の紹介ではむしろ高く評価なんかされていて嫌韓ファンが読んだら(頭悪いから絶対韓国語読めないと思うけど、もし読めたらあんなデマに踊らされないし)「そんなバカな?!日本を叩かないと韓国じゃない‼️日本を叩け‼️日本を叩かない韓国なんか嫌いだ‼️」とか嘆き悲しむに違いない。

しばらくして機内食が運ばれる、
あのイケメン搭乗員だ!
流麗なソウルマルでストロベリーちゃんに言うではないか?!
(そりゃ言うでしょ)
「お飲み物は何になさいますか?」
白い歯がキラリと輝く
「ビールがいいのですがおすすめは何ですか?」

は〜い?
ま、まさかの会話のキャッチボールに挑戦?!

「日本のビールもございますしヨーロッパのビールもありますがお口に合うかどうかはわかりませんが折角なら韓国のカースビールを味わってみてはいかがでしょうか?」

もうね、
ヨーロッパの絵画でよくシスターがイエス様に泣きそうな顔で祈りを捧げるようなのあるでしょ?
まさにあの表情で「カース」と答える彼女。

でも、搭乗員や機内放送のソウルマル、本当に綺麗、あの抑揚、溜息が出る、本当に綺麗。

無事金浦空港に着き入国手続きの列に並んでいると我々のパスポートを見て空港職員のアジョシが「韓国人でしょ?あっちの方が早いからついて来なさい、韓国人だよね?」

我々が「キョポ(在日)です」と言うとそのアジョシは「キョポは韓国人じゃないか、パスポートも韓国のだし、おーい!今お二人さんそっちに行くから手続きしてあげて、頼んだよ!あの人のところに行けばいいから、じゃあ気をつけて」

我々夫婦は単純でちょっとウブだから
何気無い空港職員のこのアジョシの行いに感動してしまう。

昔、キョポは外国人用の列に並ばされたものだ。

そして昔の韓国はもっと冷たかった、
領事館をはじめとして冷ややかだったけど私が久しぶりに接した韓国は以前に比べて丁寧で親切になった印象が強い。

お世話になった後に「スゴハセヨ」と返すとほとんどの韓国の人々は笑顔を返してくれた。

でも、当たり前の事なんだけど、
金浦空港に着くとみんなが韓ドラと全く同じ感じで喋って同じリアクションで同じような仕草で、とっても不思議に感じる。

これ以上長くなると拷問になるので次回Ⅲに続く、