もうね、
ズートピア観ました、
3回も観ました、
もうね、
結論から言うとハンパ無く良かった!
「九月、東京の路上で」の著者加藤直樹さんがお勧めしていた中国映画「南京!南京!」を観た直後だけになおさら良かった。
「南京!南京!」は映画としては素晴らしい作品でとてもリアルに描かれていてまるでドキュメンタリーのよう、
しかも主役が中泉英雄という日本人俳優が演じる角川とい日本軍軍人。
彼の視点から物語りは展開する、が、
あまりに辛い描写の連続で途中とても観てられなくなり何度も中断した。
慰安婦にされる女性達の描写などは本当に息が苦しくなる、
YouTubeであれだけ苦しかったんだから映画館でみたらと思うと、、、
それだけ素晴らしい作品だったという事だと考えます、
そこからの〜っ、ズートピア‼️
もうね、
歴代ディズニー映画では最高傑作‼️
(全て観たわけではないけど)
基本ディズニーアニメって
虐待されてる美女が偶然通りがかったイケメンプリンスか金持ちに拾われて
「いつまでも、いつまでも幸せに暮らしたとさ、おわり」的なジェンダー差別丸出しセクハラ感満載のストーリーだけどズートピアは全く違う。
主役のウサギのジュディ ホッブズは能動的に自己の成功を目指す、
過去のディズニープリンセス達の「運命」に委ねる受動的な態度とは真逆なキャラクターなのだ。
ジュディは聡明で勤勉で努力家で勇気があって差別や偏見、ジェンダーに対する意識も高い。
印象的なシーンその1
出勤初日に受付のチーター(かなりの肥満児、チーターにも色々いてスレンダーで俊敏なチーターだけではない、アフリカ系アメリカ人が全て運動神経が良くてダンスが上手いわけでは無い、人はそれぞれだ!という事を描写していると私は考える)に
「バニーちゃん可愛いね」と言われ
ジュディは
「ウサギ同士では問題無いけど、ウサギに対して他の動物が「可愛いね」と言うのはやめた方がいいと思う、あとバニーと呼ぶのもやめて」と指摘する。
「可愛いらしいウサギ」というステレオタイプに対する批判。
アフリカ系アメリカ人同士の会話で
「オレたちニガーは〜」と言うのと
その他の「人種」がアフリカ系の人に対して「ニガー」と呼ぶのとでは意味が全く違ってしまうという事を見事に描写しているワケなんです。
酒の席で在日の同級生同士で
「チョン高ナメんなよ!」
と冗談を言い合うからといって、
周囲のマジョリティーに属する人が
「ああ、あなた達は「チョン高」OBなんだ」
と言うと意味が全く違っちゃうワケなんです。
印象的なシーンその2
相棒のキツネのニックがヒツジのベルウェザーのアフロヘアをそっと触ろうとしてジョディにたしなめられる場面。
映画評論家町山智浩さんの解説によると
特に70年代80年代にアフロヘアのアフリカ系アメリカ人女性達はやたらと他の人種の人々が珍しがってあのモコモコした髪を触られたそうで触られる当人達はそれをとても不快と共に侮辱と感じていて、それを描写しているというワケなんです。
町山さんは父親が朝鮮人で自身も実の母親から「この朝鮮人の子供め!」
とよく言われた経験から、しかもオタク、差別や偏見に対して意識が高いワケなんです、(慰安婦問題日韓合意を歓迎したコメントには残念ではありましたが)
印象的なシーンその3
その聡明なジュディ自身も記者会見で
「肉食動物は本来獰猛なので〜」
と答えてしまうんです、
肉食動物を一括りにしちゃったジュディ、
ズートピア中のメディアが肉食動物に気を付けろ的な論調になるワケなんです。
肉食動物に口輪をはめろ!的な論調、
(この場面マジでどこかの国に似てる!マジで、叩かれる方のマイノリティーからすればマジ怖い!)
キツネのニックがジュディに悲しそうに問う、
「ジュディ、オレも肉食動物だぜ?」
(オレも在日朝鮮人なんだぜ?って聴こえる)
「ニック、あなたは違う!彼ら(肉食動物)とは違うわ!あなたは友達よ!」
(在日朝鮮人は乱暴で嘘つきだけど、あなただけは別!って聴こえる)
「彼ら?我々ではなくて最早彼らと呼ぶんだ、、、
オレが怖いか?恐ろしいか?!」
凄むニックに対して武器を取ろうと腰に手を当てようとするジュディ、
「ふ、やっぱりな、本心では怖いんだ、、、」
その場を去るニック、
この場面はどうしても在日と一部の日本のリベラルと言われる人々を連想してしまう、
或いは総連系の在日がニック、
ジュディが非総連系の在日、
言葉のやり取りで思わず本音が出てしまう、
在日はコエ〜!
在日は乱暴!
或いは同じ在日から
総連系はみんなコエ〜!
みんな独裁者支持!
普段意識の高いジュディでさえ無意識の偏見がある、
この映画を観ながら
ジュディは私達であり、
外の世界に出たらみんなニックになる可能性があるんだという事を教えてくれる、
もうね、
本当にいい映画だった‼️
あまりにも良いので高3、高2、小6の子供達を集めて私の解説付きで観せた。
まず小6の娘が脱落、
「アッパの解説がうるさい」からと、
高3高2の息子達には強制鑑賞
観終わって「感想文を書け!」と言うや否や家族全員から猛抗議を受けたのは言うまでもありません。
市役所で職員全員がナマケモノ
いつまで経っても仕事が終わらないシーンはアメリカのお役所の風刺、
アメリカ人に一番受けるところだそうです。
これがその後、あ、いけね、
それは本編を見てのお楽しみ、
ゴットファーザーのパロディがあったりと全てに伏線あってオチにつながります、
親子で観て欲しい!