男カクちゃん! | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

事件は一本の電話が発端であった、

電話のベルが鳴る、

「お電話ありがとうございます、焼肉JUNです」

「来月の第一日曜日、席空いてますか?予約お願いしたいんですが?」
と、男の低い声がいうではないか、

心が躍る!予約だ!

「あ、ハイ、えっと、お名前とお時間、人数をお願いします。」

っていうか、いつでも空いてる、席あまるほど空いてる、
なんなら焼肉業界の千田光男って呼んで欲しい、

「時間は21時から、人数は18名で5000円のコースで」

来た~!!!!!!!!18名の予約!!!!!!
しかもご5000円コース!!!!!

もうね、この時点でワタシ思った、一晩くらいならこの人に抱かれてもいい、
マジで思った、

「お名前をお願いいたします」
「T山です」
「かしこまりました」とワタシ。

しばらくしてストロベリーちゃんご出勤、
予約リストを見る、
真っ白、まるで売れない芸人のスケジュールのようだ、

が、しかし、そこに燦然と輝く18人という文字!
まさにエースナンバー!

あまりのうれしさに卒倒しそうになる我らがストロベリーちゃん、

・・・・・・

焼肉を愛する皆さん、ごきげんいかがでしょうか?
下北沢焼肉JUNのヨン様です!
だから、マツケンサンバじゃねえって!
向井理だから!表現の自由は断固守られるべき!

・・・・・・

ドリンク込みの価格?とストロベリーちゃん、

確認忘れた、とワタシ、そしてまた怒られる、もうね、お約束、

でんわで確認をする嫁、
すると、
「あのお、失礼ですが、まちがってたらごめんなさい、
リョッチ(朝大歴史地理学部)のオッパですか?」

「・・・・・あ、わかっちゃった?余計な気を使わせると思ってさ、
詳しい事は今週そっち行くからその時」

電話の主は同級生のカクちゃん、
その謙虚な彼の言動で
ストロベリーちゃんの中で元々高かった好感度がさらにアップ、

が、話はまだ終わらない、
その週末にカクちゃんは早い時間にみせに来た、

「マックス20人くらいになるかもしれないから
これでヨロシク頼む」
と、キャッシュで前払い!

おい!マジか!一万円札の10枚束なんて見たのは何年ぶりか!

もうね、その所作がまったくいやらしくない、
そして、
「あとで会社の人間連れて行くから席取っといて
詳しい話はそのときに」
「え、マジ?了解!」

ていうか、うちの店、いつでも空いてるし、

数時間後、
カクちゃんが来店し頃合を見計らって
ストロベリーちゃんと軽く打ち合わせ、

話の内容はどうやら
「ハイカラーズ」というかなり面白い劇団の打ち上げのようだ、
さすが下北沢!

そのメンバーと懇意になったカクちゃんが
今回一肌ぬぐことになりうちを紹介してくれたというのが経緯だ、

そしてカクちゃんは言う
「ドリンク料金は各自から別途もらって、
そういう話になってるから、
もうみんな大人だから全部出してもらうっていうのはお互いにとってよくないから、
せめて自分たちの飲み代くらいは自分たちでって事になってるから」

ストロベリーちゃんのカクちゃん好感度が更にアップ!
「あのオッパ、オトナやなあ」

カクちゃんの連れに若い女性が一人いた、
かなりイケてる、
ワタシのハヤブサの目はそれを見逃さない、
(鳥類、特に猛禽類のタカやワシは遠くの獲物を狙えるように視力ががとてもいいのだ)

宴もたけなわ、その女性に
「あの、女優さんですか?」とたずねる、

すかさず、「バカ、ちがうよ!」とカクちゃん、
「あ、オレのフィアンセだから」

「ああ、はいはい」とワタシ、

「マジ、リアルフィアンセ」

すると、他の連れが
「本当ですよ」

ま、マジか!?ま、マジでか!?ま、マジで、マジか!?

すると彼女もほんのり頬を桜色に染めながら、
「ほんとうです、、、」
恥じらい具合がかわいすぎるだろ!?

おいおい!20歳はトシ離れてるだろ!
加藤茶がここにもいたよ!ってはなしかよ!?
おれ達の成人式のときに生まれた子かよ!?
時間がづれてたら立派な犯罪だろ!?

とか、思いながら、とってもうらやましい、
チュッカハンミダ!祝!

結婚式絶対やって!平日か日曜日の深夜!
そしたらまたみんなにあえるじゃん!


みせを〆てレジの計算、
いつもすぐ終わる、ヒマだから、

でも、その日は中々終わらない、計算が合わない、
ぴったり一万円合わない、多いい、

少ない事はあっても多い事は過去に例が無い、

すると嫁がワタシを尋問する、
ストロベリー検察官のお出ましである、

「ウナオッパ(カクちゃん)からお金もらったときちゃんと確認した?」
「あ、し、してません、そ、そのままレジに入れちゃいました、
わ、悪気は無かったんだよ、検事さん!信じてくれよ!検事さん!み、ミアナンミダ、、、」

速攻電話をするストロベリーちゃん

「オッパ、もしかして、一万円多く置いてったでしょ!?」
「え!?あ、ああ、そうだった!?
あ、いいから、いいから、気にしないで、」
「それはだめでしょ!?」
「子供になんかしてあげて」
もうね、その時点でウルウルしてるストロベリーちゃん、

電話を切り、ポツリと一言、
「ウナオッパ、かっこええ~」
好感度マックス!

きっと、彼女も今夜一晩なら抱かれてもいいと思ったに違いない、
確認したのかって?
きけやしないよ、きけやしないよ、、、(ちびまるこちゃんの野口さん風)

それとは反比例に結婚以来好感度が急降下するワタシ、
「好」の部分はとっくの昔に無くなり、
いまや「感度」までも風前の灯状態、

おい!誰かうちの嫁の好感度のドアを開けろ!
おい!早くその忌々しいドアをあけろ!
ああ、夫婦生活が、ああ~、、、
やはり夫婦生活のコックピットには二人いないとね、

でもね、カクちゃんは20年近く苦労したからね、
そんな気遣いばかりしてたら死んじゃうから、、、

後日、劇団「ハイカラーズ」の福岡恵理子さんが挨拶に来た、

もうね、ちょ~うかわいい!ちょ~かわいい!
礼儀正しくして愛想すっげーよくした沢尻えりかってかんじ、

将来彼女が有名になったらワタシ世間に対して公表します、
ワタクシは過去に彼女と二人だけの空間を共に過ごしたと、5分間だけだけど、

彼女の吐息をワタクシが呼吸し、
ワタクシの吐息を彼女が呼吸する、

ほど接近した!挨拶を交わすとき、
交わしたのは挨拶だけだけど、、、
ワタクシ的にはそれ以上でもNO問題なんだけどね、、、

ああ、ごめんなさい!ごめんなさい!
もう二度とそんな事かきません!ごめんなさい!

そんな親密な時を一瞬といえども過ごした仲なんです!わたしたち二人は!

(なんか、オレ、ストーカーの素質ありそう、、、)

好感度を上げようと、
テッパンの「ハゲマシテおめでとうございます!」
と帽子を取って一礼、
笑う彼女、
つかみはオッケー!
間髪入れずに
「向井さとしです!」

ポカンとする彼女、そして明らかに戸惑いの混じった微笑、

ワタシね、自分のこの口、撤去したい、マジで撤去したい、
辺野古の住民の心情が少しわかった気がする、

いざと言う時必ずポッと微妙に違う言葉が出る、
「あ、間違ってるけど、多分この事を言いたいんだろうな」的な
サービスするつもりが逆に相手に気を使わせちゃう
ちょうど、いい感じで恥ずかしい距離感の間違い、


「さとし」じゃなく「おさむ」だって何度も練習してんじゃん!
え?練習してんのかよ!?

なのに絶対「さとし」って言っちゃうこの口、

最近、実は自分は「天然」なのかな?と思う事がふしぶしである、
で、嫁に確認する、

「え?知らんかった?アッパ完全に天然やで!
神戸の家ではアッパは完全に天然色やで!」

♪人生はモノクローム、色を着けてくれ、
もう一度そばにいて麗しのストロベリーガール、、、、