支部委員長 | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

 雨の日も、雪の日も、炎天下でも
自慢のスーパーチャリで、店に顔を出す委員長、

地元在日の会合や催しの案内、
共和国や朝鮮総連、民族学校の最新情報や雑誌、新聞などを運んできてくれる。

若い頃、俗に言う「赤空手(朝鮮総連エリートは必ず空手を強制的に習う)」で
鍛えたガッチリした肩幅、
ポパイのようなぶっとい腕、
そしてそのごっつい手で店に入って座るなり
ハンカチで今はめっきり寂しくなった頭の汗を何度も何度もぬぐう、

あ、でも身なりはいつも清潔で、
多分、委員長の奥さんがしっかりしてるんだろうと彷彿させる、

ガタイに似合わず、物腰はソフトで会話もユーモアのセンスに満ちている、

そんな委員長に誘われて今年初めて新年会に顔を出す、

委員長と同じで、元々地元の人間ではないのと、
「共和国万歳!」とはどうしてもなれない自分、
だから、いつも顔を出さなかったけれど、
店の催事の時に物を借りたり、
忘年会で使ってくれたり、
いつも嫌な顔一つせずに助けてくれる、

と、まあそんないきさつで今回初めて
総連支部の新年会に参加する、

日本のメデイアと違った共和国の総連目線の最新情報が満載、

総連パネラーによる「ロケット(?)」の説明や
共和国の「芸能人(?)」DVD録画、
若い元帥の現地指導など、

おかしかったのが年配の女性参加者達、
前で話す内容に無意識で突っ込みをいれる、
例えば「今ピョンヤンではダイエットがはやっています」というと、
「だまっててもやせるわよ!」、

「これが今時の共和国の歌手です、おしゃれでしょ?」というと、
「KARAのほうが足細い!」とか、

苦笑いするしかない、総連関係者たち、

参加者全員が100%支持ではないけれど、
朝鮮学校時代のノスタルジー的な思いや、
そこから来る総連系の在日文化の共有みたいなものがあるから、
今でも参加する人がいるんだろうなあ、
その背中を懸命に押してるのが委員長なんだなあ、


(支部の歴史が廊下に陳列、これは歴史の記録、財産)

でも今後は恐らくもっと参加者が減るだろうなあ、、、
でも、最近はこの総連の文化も日本の文化の一部に思える、
だって、日本以外に総連や「過歳アンニョンハシンニカ?」
というところはないし、
あ、こんな事いうとまた怒られる、、、

考え方はそれぞれ違うけど、
委員長も、民族学校の先生達も、青年達も悪い人にはどうしても思えない、
と、思ったりする、

あ、いっときますけど僕はいい人ではありませんから!

北や南、日韓朝に関係なくみんなおなかは空くよね?
おいしい焼肉スキだよね?
だから、早く食べに来て!
愛国心を燃やす前に、とりあえず焼肉焼いておちつきましょう、ね!



ね、おいしそうでしょ?

そんな、僕と地元の同胞社会の橋渡しをしてくれてる委員長、
むかしは鉄拳制裁で周囲から恐れられてたらしい、
そして僕が住む向島を
「向島スカイツリー分会」と命名して
総連中央に認めさせたのも彼、なかなかでしょ?


僕は最近50を目前にして体のキレ、頭のキレ、おしっこのキレが悪いのよねえ、
ダバダバダバダバと、けだるくいつまでも続くのよねえ、そこのあなたは?

あ、そうそう
男ってね、プライドとともに生きる大変めんどくさい生き物なの、
そして弱いの、
生物としては基本的に女性が強いのは明白なの、
なのに、
先日、私の財布からお札を数枚抜き取ったといって、
ストロベリーちゃんにきびしく問い詰められて、
しばし黙秘、
「家庭と趣味とどっちが大事なんですか!?」と更に追求され
玉虫色の答えに終始する僕、
おねがい、
かよわい夫に二者拓一の答えを求めないでね、
病気になっちゃうから、、、