春香伝 | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

1980年朝鮮映画「春香伝」、

韓国、朝鮮及び民族教育を受けた在日韓国朝鮮人ならまず知らない人はいない、

パンソリの古典、現在でも南北朝鮮で人気が高く、

1920年代以降、度々映画化されています。

北朝鮮でも3度映画化、80年版はその元祖で、

主題歌「サランガ(愛の歌)」は北朝鮮で大ヒットしました。

(リメイク版サラン サラン ネサラン)

舞台は15世紀の朝鮮時代の全羅道ナモン(現全羅北道南原)、

ナモン府使の息子トリョンニン(若様)こと李夢竜と

元キーセン、ウォルメの娘、成春香が身分の差を越えて繰り成す一大ロマンス、

当時、バリバリの社会主義一筋のお堅い感じの北朝鮮のラブロマンス映画ということで、

かなり話題になりました。


父の転任で仲を裂かれるトリョンニンとチュニャン、

新任の悪徳代官ピョンサトがチュニャンを無理やり手篭めにしようとする、

「これチュニャンもっと、ちこうよれ、苦しゅうないぞ、

これ、よいではないか、よいではないか、グヘヘヘヘ」

「サト様!なりませぬ、それはなりませぬ!あーれー」

とはならず、最後まで拒み貞節を守り抜き、拷問のうえ投獄される。

(あ~、トリョンニン!早く来て~!!チュニャンがやられちゃう~!!)


一方トリョンニンは科挙に合格し暗行御使(隠密検察官)として

南原に戻りピョンサトを懲らしめチュニャンを救出、

そしてこの東洋のロミオとジュリエットはいつまでも幸せに暮らしたとさ、

というハッピーエンドなストーリーは

当時、儒教倫理を固守する支配階級だけでなく、

官の横暴に嘆く庶民からも大喝采を博します。

そして思想統制の厳しいピョンヤンでも高い評価を受けていました。

この話しを作った先人の英知のなんとすばらしいこと!

(1980年版パンジャとトリョンニン)

そして、忘れちゃイケないのが二人の下僕パンジャ(房子)とヒャンダニ(香丹)、

この二人がユーモアあふれるバイプレーヤーとしてドラマを盛り上げました。

途中、主人公よりもこの二人がくっつきそうでしたよね、

が、しかし、まずそれはありえないんです、

パンジャとは下僕の総称、これ個人名じゃないんです、名前でさえ呼ばれないんです、

そしてヒャンダニはチュニャンの家の私奴婢、金で買われた所有物、

朝鮮時代の厳しい身分制度は彼らの自由恋愛を許さなかったんです。


あと時代考証的に言うと、手紙に書かれたハングル文字、

当時ありえないですね、漢文だったはずです、

15世紀に「訓民正音」が公布されたものの、その後すぐに禁止になり、

使用者が処刑されたりした時代がしばらくつづきます。


朝鮮時代の身分制度が廃止されハングルが朝鮮半島に本格的に浸透するのは、

日本の朝鮮総督府の政策による、というのはなんという歴史の皮肉でしょうか、

朝鮮の標準語も日帝時代に定めらたということは、

在日の間ではあまり知られていませんね、

あ、誤解しないで、日本統治を決して肯定してるわけではないんですよ、

こういうこと学校で教えないからねえ、、、


あ、なんか話題が堅くなっちゃったけど、

焼肉ぱんがのお肉はいつも、やわらかくてとってもジューシーですから、

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あ、そうそうトリョンニンがナモンを去るときには、

すでに二人は男女の関係になってましたから!

だって、そりゃそうでしょ、

若くて健康でイケてる二人が情熱的な恋に落ちるんだから、

むしろ、そうなるのが普通でしょ、微笑ましいです、

でもね、小説では激しい性描写もあるんですよ、

北朝鮮のリメイク版「サラン サラン ネサラン」では

トリョンニンがチュニャンのチョゴリをほどく場面もあり驚愕したものです、

ピョンヤンで観ましたよ、あの申相玉監督作品、

大人のロマンスなのだから、当然といえば当然、


でも皆さんだって、そんな燃えるような経験あるでしょ?

ないとはいわせませんよ!

だって、恋は人の数だけあるんですから、、、

僕たちは今でも毎日燃えてますよ!

だって、家計が火の車だから、、、