先日、朝鮮映画「花売る乙女」を鑑賞しました、
冒頭の白頭山を背景にした千里馬銅像に「チョソン ヨンファ(朝鮮映画)」
の文字、いいですね、、懐かしいですね、
1972年度の作品で海外にも出品し当時、欧州でも有名なチェコスロバキアの
カルロビバリ国際映画祭で特別賞を受賞してるんです。
今回、久々、通算3回目の鑑賞でしたが、年輪を重ねたせいか、「う~む、なるほど」
とか「もしかして」と感じることが少なくなかったんです、
あのオープニングで主人公のコップニが花を抱えながら明るい野路を
♪コッサシオ コッサシオ(花を買いませ、花をかいませ)♪
と歌いながら登場するシーン、遠目から段々とズームアップするあのシーン、
1965年度に世界中で大ヒットしたアカデミー賞受賞作品
「サウンド オブ ミュージック」の冒頭シーンに似てると思うのは僕だけでしょうか?
そして悪徳地主にありとあらゆる虐待を受けるコップニ家族の救いのない惨状と、
あまりにも暗い作風に、あの「フランダースの犬」を彷彿させるのですが、
たぶん、監督は若い頃「フランダース」を読んでそれを参考にしたのでは、
コップニはハッピーエンドだけどね、、、
年配の俳優人、特に意地悪な地主夫人や占い師のおじさん等はコップニやスニと違い
明らかにソウル言葉を使っている、
北半部でも当時は「ソウル言葉」が標準語とされていて、
「ピョンヤン言葉」が標準語として「文化語」と呼ばれるようになるのは
たしか、1977年の社会主義テーゼの後だったと思うから、
今更ながら、う~む、なるほど、と思ってしまう、間違ってたらゴメンナサイ、
ただねえ、これはどうかな、と思うところも、
➀ コップニが病身の母の薬を買うために町で花を売るんだけどシャイ過ぎて
なかなか売れない、もっとガツガツ積極的に営業しないとダメでしょ!
➁ 瀕死の状態なのに借金の為に母が悪徳地主にコキ使われてる、
どんな理由があるにせよ、コップニ!お母さんを手伝ってあげないと!
➂ 悪徳地主に虐待され続け、かつ、幼い妹スニの視力まで奪われたその気持ちは
痛いほどわかる、けど、放火して、収監された後、脱獄して革命軍に合流、
自己が犯した罪は償わないの?
日本で生まれ育った自分はついそんな感想を持っちゃうんだけど、ダメっすか?
でもね、
コップニ役のホン ヨンヒ当時16歳は可憐だったし、
妹のスニの演技は上手かった、
あの村はずれの大木の下で杖をつきながら、姉さんを待つあのシーンは胸が締め付けられる、
そして圧巻はあの意地悪地主ババアのあの演技、本当ににくらしい!
あの女優さんもしも今韓国にいたら絶対、超一流だろうな、
あ、そうそう話しのついでに「フランダースの犬」、
地元ベルギーでは全く知られてない、というのも作者が英国人で内容が暗くて
救いが全くないと言うのがその理由、
1908年に初めて邦訳された時、
主人公ネロは清(きよし)、アロアは綾子(あやこ)、パトラッシュはブチと
訳されたんです、笑っちゃうでしょ?
ちなみに「カルピスまんが劇場」でのオープニング曲「よあけのみち」の
♪ラララ ラララ ジングンジングン クレース ブリンダース♪
「小さい蝶々よ歌え」という意味だそうな、
オープニングでネロとアロアが蝶々の下で踊る場面を、
北ベルギー地方のオランダ語にそのまま直訳しただけだそうです、
ま、そんなこんなで、やっぱり朝鮮映画を観たあとは焼肉でしょう!
焼肉食べながら感想会!ビールもすすむ!
佐賀牛、いいのが入りましたよ!!
あそびにきてよ!絶対だよ!
皆さんは、アメリカンチェリーお好きですか?
本当は佐藤錦のほうが好きなんだけど、高くて手が届かないから
近場のアメリカンチェリーで済ます、なんてことありませんか?
可憐なピンクの佐藤錦に比べると、ちょっとケバイ感じのアメリカンチェリー、
男女の関係になんか似てるなあ、なんて、
え?うちの嫁ですか?アメリカンチェリーかって?
冗談いわないで、家内はストロベリーですから、
だけどね、息子を叱る時
「そんな事してると、アッパみたいになるで!」と、
苺のくちびるが言うんだよね、
あ、僕がアメリカンチェリーだったのね、、、

