チリリーン チリリーン!ガチャッ
「こちら七曲署、そうだ、藤堂だ、よしわかった」 ガチャッ
「山さん、ゴリ!すぐに現場にいってくれ!」
「ボ、ボス!お、俺も現場に!」
「マカロニ!お前はここで電話番だ!」
「そ、そりゃないっすよ!ゴリさん!」
♪チャラチャン チャララチャン チャラチャン チャララララチャン
チャラチャン チャララチャン チャラチャン チャララララチャン
チャラッチャラチャラチャン ♪
昭和47年7月21日日本テレビ系金曜20時に始まった「太陽に吠えろ」
のテーマソングが頭の中を流れるなか、世田谷の成城警察署の建物に、
僕と家内、P記者の3人が入る。
事故の調書をとるためだ。
首にコルセットをはめたP記者の姿が痛々しい。
ちなみに写真は警察署ではありません、
3人はそれぞれ別個に調書をとられる、まるで犯罪者のようだ。
別室に案内され、担当官の向かいに座るよう促される、
座るや否や、バン!と、机を叩かれ、
「ネタはあがっているんだ!サッサとゲロしちまえ!」
そして傍らの蛍光灯をつかみ、私の顔の間近にあてる、
私はおもわず眩しさに顔をしかめる、
するとドアの向こうから初老の刑事が、まあまあという表情で入ってくる、
「どうだ、少し休むか?腹減ったろ?」
しばらくして、その初老の刑事はお茶と店屋物を私の前に置くと、
「故郷(くに)のおふくろさんは達者でいるのか?」
私は静かに頷き、カツ丼をかきこむ、そしてついに、
「オ、オレがやりました!あうっ、あうっ、あうううっ」と泣き崩れる、
、、、、
そんな妄想をしながら調書の作成は淡々と進み20分ほどで終わる、
担当官も紳士的だ、
ただ、印鑑の代わりに左手人差し指の指紋押捺の際には、
担当官の表情に一瞬、緊張がはしる、
しかし、心優しい僕はこころよく人差し指を彼に差し出す、
平素、模範的で善良な日本国の一市民として、
いや、誇り高い共和国の海外公民として、
いやいや、5千年の伝統を誇る(実際は4333年くらいだけど、四捨五入の範疇を
完全に無視している!)檀君の末裔としての義務を果たす為に。
平素、警察署に縁のない僕であるが、こうしてきてみると物珍しい物ばかりである、
壁の至るところに指名手配犯の顔写真や「オレオレ詐欺」の注意の呼びかけ、
そして節電を呼びかけるポスター、ということは、
社会主義国の「速度戦!」や「自力更生!」の標語のように
まだまだ徹底されてない証拠であろう。
感銘を受けたのは制服姿の婦人警官の美的レベルが予想以上に高かったこと。
これなら、交通違反で切符を切られても致し方あるまい、
これがほんとの「恋の片道切符」なんて、、、
でもさ、昔、僕が中学生の頃の千葉県の警察はあんまりだったよ、
日本の学生と朝鮮学校の学生がケンカすると必ず日本の学生はすぐに帰して
朝鮮学校の生徒だけ調書取るんだよね、
そして、決まって言うことは「日本の警察は公平です!」
今はそんなこと無いと思うけど、思いたいけど、どうかしらん?
あ、いっときますけど、成城警察の方々皆さんとても親切でしたよ、
僕たちも親切なサービスを警察の方々にお返ししたいんです、
だから大事件解決のあかつきには焼肉ぱんがで打ち上げしてください!
佐賀牛の特上ロース¥1200
待ってますよ!敬礼!!
先日、叔母さんとスカイツリーソラマチに買い物にいったんですよね、
すると、叔母さん
「あらあら、子供達はみんなヘロイン大好きだからね!」
素破(すわ)!と、周囲の人達がみなこちらを振り向く、
叔母さん、何を言っちゃてるんだ!?と困惑していると、
「ほら、お店の人達みんな変装してヘロイン準備してる!」
叔母さん、それ「ヘロイン」じゃなくて「ハロウィン」だから、、、
いつまでも長生きしてください、と祈らずにはいられませんでした。