ミネソタ物語 「キャンプ キムチ」 | ヨンさまブログ

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とある焼肉屋のおやじです。

 ミネソタ滞在中、約20校で日本語を教える機会があったのですが、


各クラスに必ず韓国系の子が一人か二人いるんです。


聞けば韓国の孤児を養子として引き取るアメリカ人が多いとの事。


当時韓国は車と子供を輸出して外貨を稼いでいるとメデイアで叩かれてました。


そしてある日、在日コリアンということで孤児たちのルーツを教える為のキャンプ キムチに


韓国語の講師として誘われたわけですが、ちょっと心配になり


朝鮮学校出身でマルクス・レーニン主義的教育を受けたことなどを正直に話すと


皆、大爆笑しながら「アメリカは自由の国なのよ、共産主義者ならソ連が無くなった今、


アメリカに一番沢山いるからノープロブルン!」と。


合衆国入国の際の質問書にーあなたは過去に共産主義活動をしたことがありますか?-


とあり、うわーっさすが反共の親分とビビッただけに以外でした。


ミネソタの美しい森と湖のほとりで子供達に韓国語、韓国料理、韓国文化を教える


アメリカの養父母達を見て少年時代「米帝を打倒せよ!」「ヤンキーゴーホーム!」的な教育を


受けた自分としては深い感銘を受けたものです。


だって、父兄の中には元軍人だっていたんですから。


その年はちょうど一月前に北朝鮮の建国の父が逝去して、アメリカのメデイアでも


大きく報じられ、東京の母校、朝鮮学園の若い高校教師がCNNのインタビューで


「それでも我々は勝利に向かって突き進みます!」と英語で答えていた映像が


印象的だっただけに感慨深いものがありました。


キャンプキムチ、韓国からの移民のスタッフもいて楽しく過ごしたんですが、


日本育ちの僕はやっぱり日本人的で彼らは、もうチョー、コリアン、韓国人なら知ってて


当然の事が分からない場合が一つ二つじゃないんですよね。


いま話題の李承晩ラインを引いた李承晩大統領の奥さんがフランチェスカという


オーストリア人と知ったのも恥ずかしながらこの時でした。


圧巻は食事!


大きな鶏の鍋、新大久保あたりでいうところのタッカンマリ、を皆で囲むんですが


韓国人スタッフは皆スプーンを直で鍋に突っ込む!


この時点ですでに、マッ、マジっすか!?っ手感じなのに、


味が薄いからとそのスプーンで調味料を足して、それはそれは入念に混ぜる。


もう、ムリー!ムリムリムリムリっムーリー!!!!!


ひとしきり混ぜた後、スプーンに付いた調味料をペロッと舐めてまた鍋に、、、


あのムンクの叫びの心境がこれでわかることになるとは、、、


鍋に箸を、いえスプーンをつけなかったのは言うまでもありません、が


みんな訝しげな表情するんだよね。


韓国人の名誉の為に言うと、親しい間柄でこれは当たり前のことなんです。


民族よりも育った環境が人となりを形成するんだなあと実感した出来事でした。


以下余談


当時からアメリカは和食ブーム、


ヘルシーでおしゃれで高級なイメージ、よく連れて行ってもらったんだけど。


ほとんどが「えーっ!?こんなの日本料理じゃない!」ってかんじ。


それもそのはず、すしバーを含めほとんどのオーナーが韓国系、


アメリカ人はそこまではわからないんだよね。


ちなみにアメリカでキムチを広めたのは皮肉にも日本の漬物メーカー、


韓国の本場のKIMUCHIより日本のキムチの方が圧倒的に人気。


でも、そんなアメリカを見ていると巷での反日、嫌韓、意味無いと思わない?


アメリカでは日中韓系移民、仲良いし。


「お前、昔うちとこの土地ぶんどっただろ!」「なにいってやがんだ!病院と学校と道路、


うちの金で建ててやったの忘れたか!」なんて事、誰も言ってなかったなあ、、、


そんな時はサ、焼肉パンガでみんなで網囲んで肉をつついてくださいな、


肩寄せ合って。すぐに仲良くなるから!



焼肉ぱんが向島スカイツリー店のブログ

あっこれ、大皿盛り!これで元気モリモリ!



ところで、キューリは男?女?きゅーり言われても困るって?


答えは女、キューリ夫人って歴史で習ったでしょう?


だって、今日9月12日は物理学者イレーヌ・キュリー夫人の誕生日なのだから、


あと岡本なつきとアンパンマンの声の人。


愛と勇気だけが友達なんて淋しすぎるよアンパーンチ!!