おはよ!「本当の愛国者」…内村鑑三の弟子で優れた伝道者であった藤井武は、国家の軍国主義を憂い、他国への侵略を伴う戦争体制を批判してやみませんでした。彼は個人誌『旧約と新約』の最終号に「亡びよ」というショッキングな詩を載せました。「亡びよ。この汚れた国、この意気地なき青年の国!この真理を愛することを知らぬ獣と虫けらの国、亡びよ!」藤井武は志なかばにして、1930年に召されますが、親しい友人であった矢内原忠雄は彼の思いを引き継ぎました。
1937年10月に開かれた「藤井武7周年記念講演会」での『神の国』と題した講演の中で、矢内原は藤井の詩を引用しながら、大胆にこう叫びました。「今日は理想を失った日本の葬りの席です。日本の理想を生かすために、まずこの国を葬ってください」。彼は信仰に基づく愛国心から、「日本、亡びよ!」と語ったのです。これが警察や文部省の耳に入り、矢内原はその年の12月に東京大学の教職を追われました。
彼は去るに当たって「私はからだを滅ぼしても魂を滅ぼすことのできない者を恐れない。私は誰も恐れもしなければ憎しみも恨みもしない。ただし魂のやせた人間を軽蔑する」との言葉を残しました。クリスチャンの間にあっても、真理を愛し、国の政治的腐敗を見抜いて声を上げた人々はごく僅かでした。戦後、矢内原はいち早く復帰を求められ、2度も東京大学の総長を務めたのです。
聖書:士師記19:16~30
16 時にひとりの老人が夕暮に畑の仕事から帰ってきた。この人はエフライムの山地の者で、ギベアに寄留していたのである。ただしこの所の人々はベニヤミンびとであった。17 彼は目をあげて、町の広場に旅人のおるのを見た。老人は言った、「あなたはどこへ行かれるのですか。どこからおいでになりましたか」。18 その人は言った、「われわれはユダのベツレヘムから、エフライムの山地の奥へ行くものです。わたしはあそこの者で、ユダのベツレヘムへ行き、今わたしの家に帰るところですが、だれもわたしを家に泊めてくれる者がありません。19 われわれには、ろばのわらも飼葉もあり、またわたしと、はしためと、しもべと共にいる若者との食物も酒もあって、何も欠けているものはありません」。20 老人は言った、「安心しなさい。あなたの必要なものはなんでも備えましょう。ただ広場で夜を過ごしてはなりません」。21 そして彼を家に連れていって、ろばに飼葉を与えた。彼らは足を洗って飲み食いした。22 彼らが楽しく過ごしていた時、町の人々の悪い者どもがその家を取り囲み、戸を打ちたたいて、家のあるじである老人に言った、「あなたの家にきた人を出しなさい。われわれはその者を知るであろう」。23 しかし家のあるじは彼らのところに出ていって言った、「いいえ、兄弟たちよ、どうぞ、そんな悪いことをしないでください。この人はすでにわたしの家にはいったのだから、そんなつまらない事をしないでください。・・・後は直接聖書をお読みくださいね。
タイトル:本物の愛を持とう
内容観察:老人は、レビ人一行を自分の家に泊めますが、よこしまな者たちがやって来て、男を渡せと求めました。旅人が自分のそばめを引き渡したところ、彼女は殺されてしまいます。彼はそば芽の遺体を切り分け、イスラエル全土に送りました。
静聴:主にあって私たちは損得を考えず、喜んで与えることができます。老人は一日の畑仕事をして帰るところでしたが、旅人を見るとすぐに声をかけました。そして彼らを危険から守るために家に泊め、足りないものはすべて与えるという姿勢でもてなしたのです。レビ人は、そばめの遺体を切り分けて送りつけるという非常にショッキングなやり方で、ベニヤミンの罪を告発しました。罪を明らかにすることは、神の御心かもしれません。しかし、このように人を煽るようなやり方で行うべきではありません。
※ 祈りと適用は、読まれたそれぞれが応答してください。
※ 今日の優先順位:火曜日 託された使命に励みましょう。三田の祈り会で皆さんのためにお祈りしてきますね。
※ 祈祷課題:①家族の救い, ②初心者の救いと成長, ③SSとユース, ④2024年のビジョン, ⑤9月の歩み(聖会), ⑥能登震災と東北水害の回復。 ⑦ウクライナ紛争早期解決。 ⑧トルコとシリヤの地震被災者のため。⑨ハマスとイスラエルの紛争解決。今日もイエス様と一緒にGo! 祝福を祈ります。