パラノーマルムカティビティ | ニートの極み ~neet-no-kiwami~

ニートの極み ~neet-no-kiwami~

ニートを続けて早26年。

ニートのプロが、にわかニートとの格の違いを見せ付けてやるさね。

…これは俺の部屋で起きた戦慄の5日間の話やし。

これはノンフィクションではないし!

繰り返す、これはノンフィクションではないし!!!!


※心臓の悪い方は閲覧をおやめ下さい


4月27日
トイレから戻った時の事だった。
俺は、自分の部屋で違和感を感じた。
毎日ほぼ出ることのないこの部屋で、違和感?

…コントローラーやフィギュアが微妙に動いているし。
なんか気持ち悪かったので俺は寝ることにした。

4月28日
やっぱり違和感を感じる。
しかし押し入れは勿論、他の部屋を探しても何もおかしいところは無い。
とりあえず俺は寝ることにした。

4月29日
流石に不気味さがピークやし。
俺は3DSを始めとしたゲーム機器を売り払い、録画が可能な監視カメラを購入した。
これで部屋の様子を撮ってみることにしよう。

4月30日
とりあえず今日1日の様子を録画してみるし。
これで何が映るだろうか…  ゴクリやし。

5月1日
俺は早速録画した映像を見てみることにした。
寝て…起きて…オナニーして…飯食って…オナニーして…
ゲーム頑張って…オナニーして…ゲーム…オナニー…
飯食って…オナニーして…風呂入って…オナニーして…オナニー…
そして寝る…と…

なんだ、いつもと変わらないじゃないか、そう思った時だったし!

すやすやと眠る俺のプリティフェイスを尻目に、押し入れがスーッと…開いたし!

押し入れは…見たはずなのに!
俺の背中を嫌な汗が流れたし。
そして押し入れから出てきたのは…

出てきたのは…

「よぉ… ムカエ」

突如背後から声を掛けられて俺の心臓は天高く舞い上がったし。

「ドッギャアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!? き…さ…ま…は…?」

「エリブ!!!!!!」

そう、映像の中で、そして今もこうして押し入れから出てきたのは…

俺を置いてババアと東京へ逃げたエリブその人だったのだ!!!

「え…なんでこんなとこに…ていうか押し入れは見たのに…ていうか不法侵入…」
「…お前に会いたくなってな…。会いた過ぎて、気づいたらワープ装置なんてもん作っちまった」
「ワー…なんて?」
「ふ…しかし変わらないなお前も… 特にあの寝顔なんてあの頃のまま…」
「エリブ…」 トゥクン… トゥクン…
「…とにかく会いたかった、ただそれだけのことよ」
そう言いながらエリブは押し入れへと足を掛ける
「…また行っちまうのか…」
「…ああ、俺を待ってるお姫様がいるからな…」
「…寂しくなるぜ」
「…俺もぞなもし」
そう言って俺はエリブと固い握手を交わした。
「それじゃ…またいつの日か」
「いつでも帰ってこいし。この4畳半に…」
「…ありがとう…イエローシャングリラ…」

えっ…

イエロー…シャングリラ…!?
まさかエリブ、いや、エリル… 記憶が!?

「待っ…」
しかしそう叫ぶ俺の声もむなしく、エリブは押し入れに消えていったし…

「…フィギュア倒してんじゃねーよ…」

しかし…最後のあの言葉…
恐らく聞き間違えなどではない。
エリブは… エリル、いや、エリー・ヴァレンタインの頃の記憶を取り戻したんだ…
そして俺に会いに来てくれたんだ…

俺は泣いた。恥ずかし気もなく泣いたし。ワムウのようにな。

エリー… さよなら…



という夢を見たし^^
え? 夢落ちかよって?
いいやん、夢でも実際に見たのに変わらんし、ノンフィクションなのに間違いないやろ?