子供は天使じゃない。すなおに返事はしないし、オヘソがすぐに曲がります。まるで……そう、ロッタちゃんのように。ロッタちゃんは「いい子になんかなってやらない」と口をとがらせ、チクチクするセーターが嫌で家を出ます。お供をするのはブタのぬいぐるみのバムセ。「わたしはなんでもできるのよ!」と胸をはるロッタちゃんに、不可能はありません。あること以外はね。

名作! ファンタジーあふれる愛すべき世界。いい子じゃなかった自分の子供時代を思い出しながら、複雑な気持ちで見ましょう(笑)

原作:A.リンドグレーン。監督・脚本:ヨハンナ・ハルド。制作:ワルデマル・ベルゲンダール。出演:グレテ・ハヴネショルド、リン・グロッペスタード、クラース・マルムベリィ。スウェーデン

補足:
リンドグレーン『ちいさい ロッタちゃん』『ロッタちゃんとじてんしゃ』『ロッタちゃんとクリスマスツリー』『ロッタちゃんのひっこし』『ロッタちゃんの日記ちょう』イロン・ヴィークランド絵、偕成社/『ロッタとあかちゃん』ヴィークランド文、ベリィストレーム=ヴァーラン絵、松本工房

夜遅く家まで帰るとき、私は空を見上げます。今の時期は空気が冷たく澄み、星がよく見えます。夜中になればなるほど空はいっそう暗くなり、星はたくさん輝きはじめます。私は今まで気づかなかったところで光っているのを発見してワアと声をあげたり、星座を探してみたりしながら歩いていきます。

その中の1つが、またたきながら、静かに動いていました。人工衛星かしらと首をかしげ、しばらくしてアアと思いました。あれは飛行機だ。

点滅する星はしずしずと進んでいきます。北の方角をさして。
どこへ行くのでしょう、あの飛行機は。日本海側に眠っている街か。あるいは海をこえた寒い異国か。誰かを乗せて、遠く、遠く。私の心も光とともに、はるかな地へと飛んでいきます……

飛行機は見えなくなりました。あとには残った星たちがいつものように光っているだけ。私はホッとため息をつき、小さく笑いました。そして、足早に家路へと歩いていきました。
 

ついに観ました(^^)。主人公はパッとしない中年女、正子。家からほとんど出ず、洋服の修理の仕事だけしている彼女は、ある日殺人をおかしてしまう。逃亡中に出会う人々とかかわっていくうち、彼女は「生きる」ということを体得していく……

タイトルにもなった「顔」。主演の藤山直美の顔がどんどん変わっていくのが興味深かったです。最初は現実を生きてないから無表情。それが次第に笑顔を出すようになり、生き生きとしてきます。人はこんなに表情(と化粧と髪型)で変わるのかと驚きました。

出てくるのは負け犬のような人ばかり。彼らの幸せになろうとあがく姿は、情けないけど、どこかいとしい。観終わって、不思議なすがすがしさを感じました。

先日発表になった日本アカデミー賞では優秀作品賞、優秀監督賞(阪本順治)、優秀脚本賞(阪本順冶・宇野イサム)、優秀助演女優賞(大楠道代)がノミネート。あれ、主演女優賞は? ちょっと納得いかないぞ。
 

地元の友人たちにガイドしてもらって、静岡見物してきました。静岡といえばお茶とうなぎ。ほかには?

アートでした(^^)。街を歩いていると、二股になった街灯があったり、ゼブラ柄に水が流れる柱があったり。噴水の真中に大きな丼(?)があって、急にユサユサ始めたのにはたまげました。友達は「今日は転がりが悪い」と言ってましたが。

若者は上達しづらいスケボーから、自転車パフォーマンスに宗旨替えしたもよう。数人が突き出た車軸に両足をのせ、グルグル回っていました。お見事! 一人えらい音をたてて倒れました。しばらくのびてたから、あれは失敗したショックか、頭から落ちたかのどちらかでしょう。

街角で歌を歌うご夫婦がいました。”MISATO and SHIN”。ナチュラルで明るい人柄がそのまま出たハッピーな歌。HPはhttp://village.infoweb.ne.jp/~gonpage/。応援します♪
 

『海の上のピアニスト』より、ナインティハンドレッドのせりふ。
「(陸の人間は)冬が来ると夏を待ち、夏が来ると冬を恐れる。だから飽きずに旅に出て、遠い常夏(トコナツ)の地を求めてさまよい歩く」

今を大切にしよう。私がいるのはここだから。目は明日を見つめられるけど、足は今日しか踏みしめることができない。
 

リンドグレーン原作による同名絵本の映画化。2作目。

とにかくロッタがにくたらしい!(笑)。ニシンが嫌いで地団太ふむ、おヘソを曲げて「一人で帰る」と言う、大人を動かそうと画策し、こっそり悪さをする……まったく子供ってやつは。そう言うと、母がいみじくも、
「おまえの子供の頃とソックリだね」

時々からかうけど、よく遊んでくれるお兄ちゃんとお姉ちゃん。仲良しのパパとママ。近所のやさしいベルイおばさん。そんなみんなに囲まれて、今日も5歳のロッタちゃんはガンコに自分をつらぬいています。

A Clever Little Girl Like Lotta(Lotta pa Brakmakargatan)製作:ワルデマル・ベルゲンダール/監督・脚本:ヨハンナ・ハルド/撮影:オーロフ・ヨンソン/美術:ラッセ・ヴェストフェルト/音楽:ステファン・ニルソン/主演:グレテ・ハヴネショルド。スウェーデン、1時間15分
 

雪が降ったおかげでしょう。この冬はじめての霜柱が、あちこちで立っていました。私? もちろん踏みましたよ! まわりに誰もいないのを確かめてから(笑)
 

車で外に出ると、町は雪国に変身していました。山もうっすらと雪化粧。あの山、おじいさんになったみたい、なんて思ったりして、子供に戻った気分。「雪やこんこ、アラレやこんこ……」。むかし歌ったメロディーが自然に口から流れ出ます。どんど焼きから帰ってくる男の子達が、はしゃぎながら走っていきます。

雪は1時間ほどで止んでしまいましたが、ああ、楽しかった! 太陽が、白くなった町をまぶしく輝かせはじめました。海の上を、灰色の雲がゆっくりと東へ流れていくのが見えます。下のほうの輪郭がぼやけて、にじんだようになっているのは、あれは雪が降っているのでしょうか。あの雲は、こんどはどこの町を白くするのでしょう……

夕方はやさしい色に空が染まりました。明日は晴れそうです。
 

窓ガラスをコツコツたたく音がしました。いたずら? でも誰もいません。どこかの焚き火の灰が飛んできているだけです。どこで燃してるんだろう? ムッとしてながめていると、その灰は空からどんどん降ってきています。あら……?

これ、雪だ! わーすごい、きれい! とたんに喜び始めた変わり身の早い私です(^^;)。関東、とくに神奈川県は暖かいので、雪はとても珍しい (先日の雪も、すぐに雨に変わってしまいましたし)。ずっと飽きずにながめました。

同じ角度で降る雨とちがい、雪は右に左にと舞うんですね。風は目に見えないけど、あちこちで対流をおこしている。南の窓からはフワフワと下りてくる雪、東の窓からは速く水平に飛んでいる雪でした。遠くのほうでは、うねって渦をつくっているのもありました。

スノードームという、水が入っていて、振ると白や金色の粉が舞いあがる置物がありますね。なんだか、自分がその中にいるような気分でした。
 

今日は七草がゆの日です。せり、なずな……ええと、あと何だっけ?(^^;) ごぎょう、はこべ(ら)、ほとけのざ、すずな、すずしろ、ですね。←辞書ひいて調べた

我が家では、父が七草を切る役目です。トントンとリズム良く包丁を動かしながら、今年もあの歌をうたいます。
♪七草なずな、唐土の鳥が、日本の国に、渡らぬ先に、トントコ、トントコ、トントコ……♪
「ずいぶんまで」と父が言いました、「トウトの鳥が、と覚えててね。子供ってのは耳で覚えるだろ。トウトじゃあ東都だから、なんだか変だなと思っていたんだ。中国だから唐土なんだね」

七草の、ちょっと青臭い香りがおいしいおかゆです。いただきまーす!